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旅する朗読・東海道中膝栗毛 発表会の巻

こんにちは。しかないかよこです。
1月は色々と挑戦してみようと思って、興味のあるイベントに飛び込んでみました。
その1つが朗読です。初めての練習は、こんな感じでした。

先日、この朗読の発表会が行われました。
発表会にむけ、ペアのYさんから朗読の手ほどきをうけ、さらに、はしけいさんの個別レッスンもありました。朗読が初めての私にとって、プロのお二人の手ほどきを受けるという何とも贅沢な機会でした。とにかく練習あるのみです。毎晩、お風呂に浸かりながら滑舌の練習をしました。お2人から頂いたアドバイスを参考に自分なりに練習を重ねました。

ところが、発表会前夜を迎えても、これという感触が掴めず、袋小路から抜け出せず。どんどん気持ちが滅入ってきて「なんで、こんなややこしいもんに申し込んだんやろう」と後悔が頭をもたげました。

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発表会当日、午前中はリハーサルでした。主催者のはしけいさんと参加者の皆さんで流れを確認しました。各自が朗読する直前に、はしけいさんからそれぞれのペアへの愛情たっぷりのご紹介がありました。それを聞いていると心配と後悔の気持ちが少し薄れていきました。リハーサル後、Yさんと一度、通しで確認しました。「かよさん、初めてとは思えないぐらいです」とYさんに激励いただき、さらに、不安が薄れてきました。

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午後、いよいよ、朗読の発表会のスタートです。タキシードに蝶ネクタイのはしけいさんのお姿をみて、良い意味で緊張してきました。場の作り方が流石です。
私の出番は、休憩後の後半なので、前半は東海道中膝栗毛の世界をじっくり楽しむことができました。しかし、楽しむ一方で、みなさんの見事な朗読にひるむ私もいました。「この期に及んで、人と比べてマイナスにとらえている場合じゃない!!」と自らを叱咤激励し、前半の朗読をじっくり聞くことにしました。ペアによって色々な弥二さん喜多さんが登場しました。朗読が初めての体験である私にとって、これがとっても力になりました。「自分のイメージする弥二さん喜多さんを表現していいんだ!」と勇気づけられ、とても刺激になりました。

休憩時間に、最終の調整をしました。1人で練習していた時はぼんやりしていた弥二さん像ですが、色々な弥二さん喜多さんに触れたおかげで、私が表現したい弥二さんがどんどんリアルになってきました。

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本番を迎えた時は、とっても緊張しました。ただ、自分自身でも不思議ですが、緊張感からくる不安や恐れから逃げ出したいという気持ちより、ワクワクする気持ちでいっぱいでした。

はしけいさんからの愛情たっぷりのご紹介が力水となり、私がタイトルを読んで始まりました。「弥二さん、なぞの涙をながす」
タイトルに続いて、Yさんの流れるような朗読で、一気に弥次喜多道中の世界に引き込まれました。私はすっかり関西出身の弥二さんになりきっていました。「いまいましい雨やなぁ。あきもせんと、よぅ降るなぁ」と私の弥二さんのセリフから始まる喜多さんとの掛け合いは、喜多さん役のYさんと関西弁のペースでテンポよくすすみました。その後、巫子(いちこ)と弥二さんの掛け合いでは、Yさんの巫子に震え上がりました。最後の弥次さんの内面描写の独白のような場面は、わたし自身、どう表現するか最後まで試行錯誤したところですが、この時はあれこれ考えず、すっと弥次さんの気持ちになりました。

何かを表現することが、こんなに楽しいとは、感動的でした! 私は表現することに過度の苦手意識があり、いつも裏方を選んできました。そのため、自分の心境の変化にもとても驚きました。

終わった後は、しばらく余韻に浸ってぼっーとしていました。コロナ禍となり、みんなで何かを作り上げる機会がさらに縁遠い日々となった私にとって、この企画を通して、なんとも言い難い高揚感を味わうことができました。

年齢も住まいも違い、会ったこともない参加者の方々と、たった2回の練習の場を介しただけで行われる朗読会がこんなに充実感でいっぱいになるとは、正直、申し込んだ時には予想だにしていませんでした。各自がそれぞれのパートを見事に走り切り、次々と華麗にバトンを渡して繋いでいくリレーような朗読会でした。

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第1回の練習の時には、一文でさえ標準語で朗読することができず「やっぱりだめだ」と肩を落とした私でした。でも、ペアになったYさんが「かよさんは地の文ですら関西弁だから、それをいかしましょう」とこの私の強固な関西弁を1つの特徴としてお考えくださり、セリフも関西弁にかえて朗読を行う案をご提案くださいました。こんな型破りなことを許容してくださったYさんとはしけいさんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。本来の朗読からはかけ離れたことをしてしまったかもしれませんが、私はこの朗読会を通して、表現することの楽しさと、朗読の魅力を心から感じることができました。そして、読み手の味がたっぷり出た弥次喜多道中が見事にまとまったのは、まさに言葉の力だと思いました。

ボランティアで続けてきた絵本の読み聞かせの世界が、また一つ広がりました。

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