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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」 7月前半

2023/7/1(土)
イラストレーター・ぬいぐるみ作家のhachikaさん展示初日。
シリアルをイメージしたオリジナルキャラクターのぬいぐるみとCM映像の展示だ。
ぬいぐるみがみんなふわふわでかわいい。

私は裁縫がまったくできないのだが、あまみさん曰く
「こんなに毛足の長い布を切って縫うだけでも大変」
なのだという。
手先が本当に不器用なので、こういうものづくりができる人に憧れる。
hachikaさんも在廊してくださっており、お客さんがいない間はいろいろお喋りした。

2023/7/2(日)
ゲームに関わることならあらゆることをやっている、大山功一さんがお店に来た。

大山さんはあのポケモンカードのルールを考えた中心人物で、ポケモンカードGBというゲームボーイソフトの中ではDr.オーヤマという、最初のカードデッキを与えてくれるキャラクターとして登場もするレジェンド的存在だ(初代ポケモンでいうオーキド博士的な)。

私は小学生の6年間のうち80%くらいをポケモンカードに捧げていたと言っても過言ではないほどポケモンカードに入れ込んでいた。お小遣いやお年玉はほぼ全てカードに化け、クリスマスや誕生日のプレゼントも大体カードを頼み、親に頼み込んでポケモンカードファンクラブにも入会し、公式が運営するイベントや大会にも参加していた。
そんな中、ある年の関西大会でたまたま3位に入賞できたことがあった。あれは私の人生で、最も多くの人からの注目と称賛を浴びた瞬間だったかもしれない。

その賞品として私の名前が印刷された世界に一つだけのカードが入った盾をもらった。
それを大事に、とはいえ大人になってからは半分話のネタくらいの感覚で、中津時代のシカクに飾っていた。それをお客さんとしてやって来たイラストレーターのmonさん・ギャラリーオーナーの熊谷さんの2人が見て、「知り合いにポケモンカードを作った人がいるから、今度連れてきます」と言って、本当に連れて来てくれたのがDr.オーヤマこと大山さんだった。
この出来事はシカク史に残るエポックメイキングの一つである。3位入賞の盾を大山さんに見せてサインを入れてもらったとき、初代ポケモンのOPテーマの「夢はいつかほんとになるって〜」というワンフレーズが頭に響いた。
いや、実際はそんなことが起こるとは予想だにしていなかったので夢すら見ていなかったのだが、
「生きてたらこういうことが起こり得るんだな……」
という前向きな驚きを覚えるひとつの出来事になった。

それから一度シカクでゲーム会をしていただき、そこからは永らくお会いしていなかったのだが、ふとしたきっかけで連絡を取り合い久々に来てくださったのが今日だった。
最近は趣味でいろんな自作ゲームを作っているとのことで、そのお話をあれこれ聞いた。
私はゲームで遊んだり話を聞くのは好きだが、遊び方を考える回路が脳にまったくないので、本当にどうやって思いつくのかが不思議ですごいなと思う。(ミュージシャンに対しても同じことを感じる)

大山さんが持ってきた中から2人でもできるゲームをひとつ買わせてもらい、大山さんと実際にプレイして遊び方を教えてもらった。
トランプの大富豪をアレンジして、大富豪より駆け引きの要素を増やした(最初のカードの引きが悪くても、そこからひっくり返せる余地がある)ゲームで、カードの絵柄もかわいかった。

改めて思うが、大山さんは放っておいたらずーーーっとゲームのことで頭がいっぱいだ。そして自作のものでもそうでないものでも関係なく、誰かがゲームで楽しく遊んでいる様子を見たり、ルールを教えたりするのが本当に好きなのだ。そこに一切打算はなく、それがまさしくゲームに出てくる博士的なキャラクターそのまんまで感動する。
同人誌もそうだけど(物や人にもよるけど)打算がなくてただただ好きなことが原動力になっている人を見ると元気が出る。

(追記)
オーヤマさんは8月27日に、シカクの近所でPORTで自作ゲームの試遊&販売会をすることになっています。
ご興味のある方はぜひ遊びにいらしてください!
たけしげもお手伝いでおります。一緒に遊びましょう〜

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