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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」3月前半

2024/3/4(月)
台湾のイベント出店から無事帰国。
今回は大きなトラブルもなく、全体的にスムーズな旅だった。
台湾もだいぶ行き慣れて、そうなると別の国に行きたいなという思いが強くなる。ZINEDAYに呼ばれて行くだけじゃなく、自分で申し込んでどこかの国のアートブックフェアとかZINEイベントに出ようかな。

反省点は、飛行機のチケットをモタモタして1ヶ月前に取ったら、いつもの倍近くの値段になってしまったこと。
燃油価格の値上がりや円安の影響もあるかもしれないが、それ以上にギリギリすぎた……。
これからは絶対に3ヶ月前には取ろう。

よかったことは、イベントの前に永樂市場という観光地としても有名な市場を散歩していたら、完全に好みな雑貨を売っているお店を見つけたこと。
若手クリエイターや個性的なブランドの雑貨を扱っているお店で、台湾の古いパッケージや看板のデザインを使った雑貨がたくさんある。「50’s Taiwan」と書かれた横断幕もかかっており、どうやら日本の「昭和レトロ」のようにそういうジャンルで確立されているのが伺えた。
どれもこれもがあまりにも可愛く、物欲で精神が崩壊しそうになったので、シカクのみんなへのお土産という大義名分で自分の欲しいものも買うことによりなんとか精神と金銭を保った。

自分用に買ったものたち


ZINEDAYを主催しているMONさんは、イベント前は「台北でやるのは今回で最後かもしれない」と話していたが、開催したらやはり楽しかったようで、今までより無理のない形でならまたできるかも、と前向きになっていた。
続けてほしいと簡単に言うのは無責任だが、こういう機会は貴重なので、MONさんが無理のないようにまたやってもらえるなら嬉しいな。

2024/3/6(水)
福岡で書店員をやっている松岡さんが大阪に来るということで、シカクに行きますと連絡をもらい、それならついでにと、ナオさんも入って3人でお好み焼きの「くにちゃん」へ行く。

松岡さんが働いているのは誰でも知っている大型書店なのだが、松岡さんやその同僚たちは尖った趣味やサブカルチャーに関心があり、以前にお店でシカク出版の本やシカクのおすすめZINE・同人誌を販売するフェアをやってくださったことがある恩人だ。

また数奇なことに、そのフェアの際に作ってくださったシカクや本を紹介するペーパーの文章がとても面白く、それを読んだ夏葉社という出版社の方が松岡さんに声をかけ、昨年『ヘンルーダ』という短編小説集が出版された。
なので松岡さんからすると「シカクのフェアがきっかけで本を出せたので、竹重さんは恩人です」ということになり、お互いに恩を感じ合う不思議なつながりが生まれたのだった。
私からするとフェアを企画したのもペーパーを書いたのも松岡さんなので、ただただ松岡さんが素敵な行いをしていた積み重ねで本が出たと感じているのだが、ともかくそういう関係性だ。

ちなみに『ヘンルーダ』は小部数かつ買切のみという流通スタイルだったため、もう版元品切れとなっているそうだ。
書店員のお仕事エッセイ的な要素とファンタジー的な文章が絡み合った、ほかになかなかないタッチの文章が心地よい名作なので、もしどこかで見かけたらぜひ手に取ってほしい。
(ジュンク堂書店福岡店にはまだ若干在庫があり、問い合わせたら通販にも対応してくれるとのこと)

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