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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」 8月前半

2023/8/2(水)
決算のための経理作業、今入力できる部分は終わる。
去年まではこれにかなり時間がかかっており、締め切りのギリギリまで粘っていたのが目覚ましい進歩だ。
1年前の棚卸し後に導入した会計ソフトの使い方に最近ようやく慣れてきて、今まで自分が何をやっているかサッパリわかっていなかった経理のことが最低限はわかるようになり、作業がかなりスムーズになった。
コツコツ頑張った自分を讃えたい(一番最初に使い方を教えてくれた友人にも感謝)

と、いい話のようになったが、そもそも税金の計算をするためにこっちが有料の会計ソフトと有限の時間を使わないといけない仕組み自体は腹立たしい。どないかならんのか。


2023/8/3(木)
シカクに行き、たまっている通販の発送や、棚卸しで荒れ果てた店内の片付けなどを粛々と進める。
最近は移動中や身体を動かす作業のとき、だいたいspotifyでジェーン・スーさんのラジオ『生活は踊る』の人生相談コーナーだけをプレイリストを聴いている。
自分が人生に迷いっぱなしなので、他の人の悩みやそれに対する答えを聞くことで、「こういうフェーズではこういう悩みが出て、そのときはこういう心持ちでいればいいのか」と予習している感がある。(自分と近い悩みを持つ人には共感でき、スーさんの答えに励まされる)


2023/8/4(金)
今度出版を予定している本の印刷所の人と打ち合わせ。
今まで私が独学の知識でデータを作り、こちらが指定した通りにそのまま印刷してもらう形で本を作ってきた。が、次に作る本は自分の知識だけではイメージ通りにできない気がして、ちゃんと印刷のプロの意見を仰ぎながら作りたいと思い新しい印刷所を探して問い合わせをしてみたのだ。

打ち合わせで本造りのフローを伺い、まずは私の希望と予算に応じた仕様をご提案いただけることになった。
紙選びや色校正も打ち合わせしながら決められるそうで、そういうのにずっと憧れてきたのでわくわくする。


2023/8/6(日)
鳥取にあるずっと行ってみたかった本屋、汽水空港へ行く。
もともとは出張イベントをさせてもらう予定で話していたのだが、事情によりそれが難しくなった。だがその時にはすでに宿を取っていたので、キャンセルするのもなんだし、普通に旅行で来たのだ。

汽水空港は東郷温泉という場所にある。
駅前のアーケードから、かつてはかなり栄えていた気配を感じるが、建物は民家やシャッターばかりで人もあまり歩いていない。

宿泊先は「たみ」というゲストハウス。私の専門学校の先輩である蛇谷さんが運営しており、ここにも前から来てみたかった。
先輩といっても在学期間はかぶっておらず、卒業後に知り合ったのだけど、1学年40人という人数の少ない学校だったのでなんだか縁を感じる。

かつてはJRの社員寮だったというたみは、改装はされて綺麗だが、木造で天井が高く昔ながらの造りの建物という感じ。
部屋も畳の6畳一間で懐かしさを感じる。(写真撮影はNGだった)

初日は夕方にチェックインして、せっかくなので近所の旅館の日帰り温泉へ行く。
その道中で、たみで教わった居酒屋に電話する。この辺りにはその1軒しか居酒屋がないそうで、旅先で居酒屋に行くのが大好きな私としては絶対にチャンスを逃したくなかったためだ。
電話に出た高齢らしき店主に「20時ごろに行ってもいいですか」と尋ねると、「お酒は飲むんですか?」「いいですけど、できればもっと早く来てください」と、かなり渋々な様子。あまり歓迎されていない感じが伝わってくる。
おそらく私が若い女(若くはないが、居酒屋シーンにおいてはまだ若手の部類という意味で)だから、大して売上につながらないのではと思われているのだろう。そういう扱いを受けることは、特に老舗の居酒屋ではよくある。
そういう時私は逆にムキになるというか、
「店主が引くほど飲み食いして若い女観を覆してやる!」
と謎の対抗心が芽生える。

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