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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」5月後半

2022/5/17(火)
ふと気付くと最近本の入荷点数が少なくなってしまってるぞと気付き、以前イベントで買って気になっていた本を読み、お取り扱い依頼のリストを作った。
イベントと物販とその他(出版とか執筆とか)のバランスがいまだにうまく取れず、どうしても「あちらを立てればこちらが立たず」状態になってしまうのが悩ましい。

夜、パンサー向井さんのラジオを聴いてたら、友人の漫画家の谷口菜津子ちゃんのコミック『教室の片隅で青春がはじまる』の話が思いがけず始まって叫んだ。
友達がラジオやテレビに出るのはけっこう慣れているけど、ゲスト出演じゃなくてフリートークで「最近読んで面白かった本」として紹介していたので、本当に面白いと思ってくれていたんだろう。推しが友達の作品を褒めてるの、めちゃくちゃ嬉しいな!!!!!!

2022/5/18(水)
朝と昼とイベント打ち合わせが2本、そのあとは梅田Lateralで小骨トモさんのトークイベント物販と慌ただしい日。
息つく暇なくスケジュールをこなし、遅刻することもなく無事Lateralに到着。

小骨トモさんは初めてのトークイベントでガチガチに緊張していて、叩くと硬い音がしそうなほどだった。
しかし司会の劇画狼さんのフォローもあり、話しているうちに徐々に緊張がほぐれ、だんだんと小骨さんの人としての魅力が溢れてきた。それにつられてお客さんも緊張がほぐれていくという、一体感のある素敵なイベントだった。
緊張がとけた小骨さんはとても正直でチャーミングで不器用そうな、魅力的な人であった。

イベントの序盤、小骨さんの緊張がとける前、見ていて不安になるくらい全員が喋らず沈黙が訪れる場面が何度かあったのだけど、終演後に劇画狼さんにそのことを尋ねたら
「自分も正直不安だったけど、小骨さんは頭の中で醸成させて言葉を出すタイプの人だと感じたから思い切って無理に沈黙を埋めるのをやめた。お客さんが慣れてからは、沈黙もおもしろさに変わったからよかった」
と(細かい言葉は違うけど、おおむねそういう意味のことを)話しており、カッケー!!!と思った。
私は自分が司会ポジションのときも出演者のときも、いやむしろプライベートで人と話しているときでさえ、沈黙を恐れてベラベラ喋ってしまいがちだ。
もちろん沈黙を埋めたほうがいいことも多々あるだろうけど、沈黙によって醸成されるものもあるから無闇に恐れることはないんだなと学んだ。自分が人と話すときは心に留めておこう。
劇画狼さんは、小骨さんが初めてのトークイベントで喋り慣れていないからと、事前にメールでアンケートをとり、それを元に細かい台本も準備していた。文章や本はふざけているのに実はきっちりしている、信頼できる感じもカッケー。

休憩中や終演後に物販をしていると、会場のあちらこちらから
「シカクの原画展で……」「これはシカクで買ったから……」
など、自分のお店の話が聞こえてきた。
今トークイベントをしている人の展示を開催してるのだから当たり前なんだけど、有名店の気分を味わえて嬉しかった。

2022/5/19(木)
いつもより早く目が覚めて、天気も良かったので、最近ちゃんとできてなかった掃除をすることに。完全に仕事ができる人の朝だ。自分のおこないに対して得意な気分になる。
食洗機をセットし、洗っている間に仕事部屋にハタキと掃除機をかけ、次は台所に掃除機を……と移動したら、台所の床に巨大な水たまりができている。何事かと思ったら、食洗機のホースを固定していたタイが外れて、食器洗いに使われた全ての水が床にぶちまけられたようだ。棚や冷蔵庫の下まで水浸しになっている。
ひざまづきながら床を拭いているうちにタイムリミットがきて、仕事ができる人の朝は終わった。

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