【無料】中小企業診断士2次試験を「完全独学」で「ストレート合格」する方法(事例Ⅰ~Ⅲ)

  • 中小企業診断士1次試験に合格したけど、2次試験の勉強はまだ何もしていない!

  • 予備校や通信講座を使わず独学で、1度も不合格にならずストレートで合格したい!

  • 今年の中小企業診断士2次試験で不合格だと1次試験からやり直しだから絶対に受かりたい!

と思っていませんか…?

でも受験勉強を始めると、

  • 受かる気がしない!

  • 今年初めて受験する初年度生は、2年目以上の多年度生に勝てない!

  • 中小企業診断士2次試験は、「運ゲー」!

と思いませんか…?

その結果、

  • 「なんとなく読んで、書いて、採点して…」の受験勉強

  • ネットのブログで勉強方法やノウハウを読むだけの受験勉強

  • ネットのサイトで予備校や通信講座、教材の比較をするだけの受験勉強

になっていませんか…?

中小企業診断士2次試験は、合格率が約18~19%の試験です。
しかし、正しい受験勉強をすれば、
1次試験当日から2次試験当日までの2ヵ月半でストレート合格できる試験で、
「頭でっかちな多年度生」ではなく「頭からっぽな初年度生」こそ有利であり、
決して「運ゲー」ではなく「実力勝負」であり、
合格するための与件文の読み方、問題の解き方、解答の書き方のルールやパターンのある試験です。

なぜなら、
中小企業診断士は国家資格として中小企業診断協会がそのような試験日程で実施し、
たった2ヵ月間で5,000人分の解答を人の手で採点するためには公開されていない採点基準があるはずだからです。

このnoteでは、
中小企業診断士2次試験を完全独学でストレート合格する方法の
事例Ⅰから事例Ⅲまでについて受験勉強から試験当日まで
具体的に解説します。

このnoteを最後まで読むことで、
中小企業診断士2次試験を完全独学でストレート合格するための事例Ⅰ~Ⅲの
与件文の読み方、問題の解き方、解答の書き方について知ることができます。

一言でまとめると、

  • 与件文の読み方のルールは、「SかOとWかTに線を引く」「時系列を四角で囲む」だけ!

  • 問題の解き方のパターンは、「抜き出し型」と「知識型」の2つ!

  • 解答の書き方のテンプレートは、「与件文から抜き出した問題or課題」を「知識から思い出した施策」で「効果」する!

です。

この記事を書いているのは…

  • 広島出身で東京在住の文系大学生

  • 2021年、大学3年(20歳)のとき、
    令和3年度 中小企業診断士試験に完全独学で受験しストレートで合格

  • おそらく史上2番目に若い中小企業診断士試験の合格者
    (最年少合格が19歳のため)

  • 他にも2020年、大学2年(19歳)のとき、
    FP3級・2級
    日商簿記3級・2級
    宅地建物取引士
    に完全独学で一発合格

現在は、
受験勉強のとき情報収集でお世話になった画面の向こう側にいる人たちへの恩返しと、
当時の自分と同じように予備校や通信教材にお金が払えなくても資格試験合格を目指している人たちの希望となるため、
資格試験に完全独学でストレート合格するための情報を発信しています。

試験開始前:準備編

2次試験は時間との勝負

中小企業診断士2次試験は、受験勉強も受験当日も時間との勝負です。
受験勉強は、1次試験の合格発表から1か月半、受験当日から始めても約2ヵ月半しかありません。
受験当日は、1科目80分の間に、「約5問の問題文を読む」「約2000~3000字の与件文を読む」「解答を考える」「解答用紙に書く」という作業を全て行わなければいけません。

事例の特徴とフレームワークを知る

中小企業診断士2次試験には、事例ごとに覚えておくべき特徴やフレームワークがあります。
事例ごとの特徴を知ることで、与件文を読む時間の短縮や問題文で問われることのイメージに繋がり、フレームワークを知ることで、解答要素を選ぶときや解答を書くときの基準となります。

  • 事例Ⅰは、
    「人事」「組織」について問われ、
    業種はバラバラです。

  • 事例Ⅱは、
    「流通」「マーケティング」について問われ、
    業種は「小売業」「サービス業」です。

  • 事例Ⅲは、
    「生産」「技術」について問われ、
    業種は「B to Bで受注生産する製造業」です。

  • ちなみに事例Ⅳは、
    「財務」「会計」について問われ、
    業種はバラバラですが、第1問は「経営分析」が出題されます。

必要なのは、「過去問」と「ふぞろいシリーズ」だけ

中小企業診断士2次試験の受験勉強に必要なのは、

  1. 「過去問14年分」

  2. それに対応した「ふぞろいシリーズ」

だけです。

過去問は、
このサイト
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校 (aas-clover.com)
からダウンロードできます。

ふぞろいシリーズは、2022年度の受験勉強の場合、

  1. 「ふぞろいな合格答案 10年データブック」(2008年度から2017年度)

  2. 「ふぞろいな答案分析 5」(2018年度と2019年度)

  3. 「ふぞろいな答案分析 6」(2020年度と2021年度)

の3冊で14年分が揃います。

3色ボールペン・マーカーペンは不要

中小企業診断士2次試験の受験生の間で、
「3色ボールペンやマーカーペンで与件文を色分けする方法」
が定番となっていますが、
ペンを持ち替えるムダや間違えてマークした場合のムダを無くすため、マーカーペンは不要です。
必要なのはシャーペンと消しゴムです。

与件文に段落番号やメモは不要

中小企業診断士2次試験の受験生の間で、
「与件文の段落に番号を書く方法」や「与件文にメモする方法」
が定番となっていますが、
「読む」「考える」「書く」のなかで、最も時間のかかる「書く」時間のムダをなくすため、段落番号もメモも不要です。
必要な「書く」ことは与件文のSWOTに線を引くことと解答の下書きと解答です。

問題文→与件文→解答の順で読む・解く・書く

試験中は与件文と問題文を何度も行き来します。
しかし、
「問題文を知って与件文を読む」のと「問題文を知らずとりあえず与件文を読んでから問題文を読む」のとでは解答の質も時間の量も大きく変わります。
解答に必要な要素だけに注目しながら読むためや与件文と問題文の行き来のムダをできるだけ無くすため、まずは問題文、つぎに与件文、最後に解答の順で読む・解くことが必要です。

全体のタイムスケジュール

理想的な全体のタイムスケジュールは、

試験開始0分~1分で解答用紙に受験番号と名前を書く・問題冊子の表紙をメモ用紙にする
1分~5分で問題文を読む
5分から20分で与件文を読む
20分から70分で1問10分かけて解答を考えて解答用紙に書く
70分から80分で見直す

です。

練習でも本番でもこの時間配分で進められるようにします。

試験開始0分から1分:スタート編

解答用紙に受験番号と名前を書く

練習では書きませんが、本番では書きます。
忘れないようにしましょう。

問題冊子の表紙をメモ用紙にする

中小企業診断士2次試験では、メモ用紙等は配られません。
問題文や与件文を見ながら下書きを書くため、
問題冊子の表紙と裏表紙を引っ張って取りメモ用紙にします。

試験開始1分から5分:問題文編

問題文の前に与件文を数行だけ読む

問題文を読む前に与件文の「はじめの数行だけ」読んで
「どういう業種・業態の企業か?」
だけを把握します。

問題を、「抜き出し型」と「知識+改善型」に分ける

中小企業診断士2次試験の問題は、

  1. 与件文から解答要素を抜き出す「抜き出し型」

  2. 与件文とそれに対応した知識から解答要素を作り出す「知識型」

の2つに分けられます。

「抜き出し型」の例としては、「強み・弱みは?」や「要因は?」などが挙げられ、
「知識型」の例としては、「中小企業診断士として、助言せよ。」などが挙げられます。
また、「抜き出し型」は問題の前半にあるのが特徴です。

与件文から抜き出すだけで答えられる問題なのか、与件文と知識を使う問題なのかで解答にかかる時間は大きく変わります。
時間を「抜き出し型」で短くし、「知識型」を長くできるようにできるのが理想です。
問題は約5問あり、全ての問題を意識しながら与件文も読むことは難しいので、
一度問題文全体を読んで、「抜き出し型」があれば次の与件文編で問題文と解答要素を強く意識しながら読みます。残りの「知識型」は軽く意識します。

指定された解答文字数から解答要素の数を決める

中小企業診断士2次試験の問題文には、「〇〇字以内で」という解答文字数の制限があります。
この解答文字数から解答要素の数をある程度決めます。
解答要素は1つにつき約30字前後なので、
おそらく最も出題される「100字以内」の場合は、解答要素は3つです。
それ以上の、
「120字以内」なら3つ~4つ、
「150字以内」なら4つ~5つ、
逆にそれ以下の
「80字or50字以内」なら2つです。

多い解答文字数の場合は、2ブロックに分けた方がわかりやすい場合もある

100文字より多い解答文字数は、「メリットとデメリットは?」のように「〇〇と△△」という2種類を答える問題にありがちです。
このように「〇〇と△△」の2つを答える場合は、
「120字以内」の場合は「60字以内」が2ブロック、
「150字以内」の場合は「75字以内」が2ブロック、
「200字以内」の場合は、「100字以内」が2ブロック
のように2つのブロックに分けた方がわかりやすいこともあります。

少ない解答文字数の場合は、「箇条書き」の場合もある

100文字よりかなり少ない解答文字数は、「強みと弱みは?それぞれ〇字以内で」のように「抜き出し型」の問題にありがちです。
このようにかなり少ない文字数で答える「抜き出し型」の問題は、与件文から解答要素を箇条書きにした方が得点できることもあります。

「書き出し」「解答要素の番号」を書く

問題文の下やメモ用紙(問題冊子の表紙)に全ての問題の解答の「書き出し」と「解答要素の番号」を書きます。
これが解答の下書きになり、再現答案になります。

「書き出し」は問題文に合わせて

「理由は?」の場合、
「理由は、」
「助言は?」の場合、
「助言は、」

のように、聞かれていることをそのまま書きます。

「解答要素の番号」は解答要素の数に合わせて

100字の場合、
〇〇(書き出し)は、


120字で2ブロックに分ける場合は、
〇〇(書き出し)は、


△△(書き出し)は、

のように、縦に番号だけ書きます。

試験開始5分から20分:与件文編

与件文の「S」or「O」と「W」or「T」に線を引く

与件文を一度、最初から最後まで読みながら、事例企業にとってのSWOT(強み・弱み・機会・脅威)をチェックします。
SWOTはそれぞれ線を引き、線の始めに小さく「S」「W」「O」「T」のどれかを書いておきます。
SWOTは企業の強み・弱みを問われる問題だけでなく、ほぼ全ての問題の解答の根拠になります。

与件文の時系列を四角で囲む

与件文を一度、最初から最後まで読みながら、時系列を表す部分をチェックし、四角で囲んでおきます。
時系列を表す部分には、西暦や創業年数だけでなく社長の代などもあります。
時系列は問題文で指定されることも多く、与件文から解答の根拠を探す目印になります。

試験開始から20分から70分:解答編

解答の下書きを書く

問題文の下やメモ用紙(問題冊子の表紙)の解答要素の番号に続いて、解答の下書きを書きます。

1つの解答要素は約30字で
「与件文から抜き出した問題or課題」を「知識から思い出した施策」で「効果」する。

という流れで書きます。

まず、「与件文から抜き出した問題or課題」の部分には、与件文で線を引いたSWOT等の解答の根拠から選んで書きます。
このとき、解答に使った与件文の解答の根拠の横には、問題番号を書きます。
基本的には与件文の根拠は1問にしか使いませんが、例外的に複数の問題に何度か使うこともあります。

次に、「知識から思い出した施策」の部分には、覚えておいたフレームワークやパターン化された施策から問題や課題に対応するものを選んで書きます。

最後に、「効果」の部分には、事例Ⅰの場合は「モラール向上」、事例Ⅱの場合は「顧客満足度の向上」や「顧客関係性の強化」のように施策の効果を書きます。施策は「与件文の問題or課題」を改善や解決するためのものなので、その「効果」は「与件文から抜き出した問題or課題」の反対となります。

このように、解答を書くとき
「与件文から抜き出した問題or課題」は「与件文から抜き出す」だけで、「知識から思い出した施策」と「効果」は「知識や記憶から思い出す」だけです。
このときに、「与件文に書いていないこと」や「独自のアイデア」は絶対に書いてはいけません。

解答用紙に本番の解答を丁寧な字で書く。

問題文の下やメモ用紙(問題冊子の表紙)に解答の下書きを書いたら、書き始めと解答要素と書き終わりの合計の文字数を数えて解答用紙に本番の解答を書きます。
中小企業診断士2次試験は、マークシート方式の1次試験とは異なり機械ではなく人の手によって採点されるため、本番では特に丁寧な字で書きます。
また、本番の解答用紙のマス目は思った以上に小さいため、字がつぶれないように書きます。

試験開始70分から80分:見直し編

解答用紙の受験番号と名前を見直す

練習では書きませんが、本番では書いてあります。
もう一度忘れないように見直しましょう。

空白は絶対になくす

中小企業診断士2次試験は、採点基準や模範解答は公開されていません。
しかし、
解答欄が白紙だとゼロ点なのはもちろん、解答欄に空白が多いのも減点対象となっているかもしれません。
指定された字数より多過ぎず少なすぎず、できるだけ空白を埋めるように書きましょう。

誤字脱字は絶対になくす

中小企業診断士2次試験は、採点基準や模範解答は公開されていません。
しかし、誤字脱字は減点対象となっているかもしれません。
書けた文章はもう一度読んで、書けない文字は与件文や問題文を見て書きましょう。

試験開始後:自己採点編

解答を「ふぞろいシリーズ」で採点する

「ふぞろいシリーズ」の「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を使って解答を採点します。
自分の解答に「解答キーワード」があれば、その下に赤ペンで線を引き点数を小さく書きます。
「MAX〇点」に注意して、合計点数を計算します。
このときの点数に一喜一憂してはいけません。

与件文の解答に使った根拠を「ふぞろいシリーズ」で確認する

「ふぞろいシリーズ」の「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を使って解答に使った与件文の根拠を確認します。
自分の「解答に使った与件文の根拠部分」とふぞろいシリーズの「解答キーワード」が同じであれば、問題番号のところに赤ペンで丸を書きます。
自分の「解答に使った与件文の根拠部分」にふぞろいシリーズの「解答キーワード」がなければ、「解答キーワード」の根拠となる部分に赤ペンで下に線を引き問題番号を書きます。

フレームワーク・施策・効果を「ふぞろいシリーズ」で確認する

「ふぞろいシリーズ」の「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を使ってフレームワーク・施策・効果を確認します。
フレームワーク・施策・効果は覚えておいて、与件文の問題や課題に対応するものを選んで書くものなので、与件文の根拠部分に正しく対応できているか確認します。

自分なりの模範解答を作成する

「ふぞろいシリーズ」の「解答ランキングとふぞろい流採点基準」や「再現答案の合格orA答案」を使って自分なりの模範解答を作成します。

まず、解答に使う与件文の根拠は「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を参考にします。とにかくすべての「解答キーワード」を入れるのではなく、より点数が高く、より採用人数が多い「解答キーワード」を選びます。

次に、解答要素数や構成などの解答の書き方は、「再現答案の合格orA答案」を参考にします。ほぼ満点の「ふぞろい流ベスト答案」を真似するのではなく、より自分での再現性が高い「再現答案の合格orA答案」を真似したりアレンジしたりして書きます。

最後に、自分なりの模範解答のなかで覚えておくべきフレームワーク・施策・効果の部分に線を引いておきます。これで、与件文や問題文がなくても模範解答を見るだけで勉強することができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も「資格試験に完全独学で一発合格」するためのnoteを書いていくので、
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