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バーチャルマーケットの反省点から見る技術の壁

バーチャルマーケットに関して、ツイッター上の意見を見てみると主催/運営側と出店側と参加者側ですこし意見が食い違っている様が見れたので、自分なりに思う所を書いておこう。

・主催/運営:とにかくすごいマーケットにするんだ!

これはもの凄く良い主張だと思うが、現状だとVRChatにデータを登録するだけでもハードルが高いのに、多くの人のデータを一纏めにしてアップロードした上に個別の機能を損なわないようにするという、おおよそ大規模ゲーム開発に等しい事をやろうとする技術的、組織的にもハードルが高いことをほぼ素人且つ意思疎通もままならない人通しでやるというかなりのハードワークなのはゲーム開発者の自分からすれば容易に想像できる。

今回のバーチャルマーケットの不満点、とくに出店者側からの不満点は
・ライトが暗い
というもの。

事前に運営側から各ワールドのライトの設定を共有されてはいるものの、準備期間中からライトそのものが暗いという意見は出ていたようで、その解決策を持たないまま開催まで来てしまったように見えた。
この辺りは、暗いとされているワールドのディレクショナルライトそのものが暗く設定されてしまっているのが原因にも関わらず、ベイク用ライトの話をしだす人まで居てなかなかカオスな状況になっている。

我々CGのプロからすれば「知識が無い」程度のかるい話題なのだが、バーチャルマーケットの理念からすると、
『「素人でもそこそこの理解で参加できる」ぐらいまで技術的課題をどこまで下げられるか?』
という部分まで踏み込んで欲しい気がするが、そこはVRChatないしUnityでの設定をどこまで素人向けにできるか?にもかかっている部分なので一方的に運営を責めるわけにはいかない。

前編 後編

この記事を書いている今現在、上記の記事でも触れようと思ってたけど割愛した
「現状、買ったデータを使うには技術的ハードルが高い」
という部分に手を入れようとしている人がまだ居ないのでだれか旗振り役になってくれると良いですね。

個人的には、VRoidHubやSeedOnline自体に販売(というよりはレンタル)する機能がついてくれると「使うだけ」の人は技術が必要なくなるのですがどうでしょう?

https://www.4gamer.net/games/210/G021014/20190927038/ VRMフォーマットをどうしていくのが良いのかuniteでの公演です。

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