眠れなくなった自分と闘った記録

元々睡眠時間が短くても大丈夫だった訳ではなく、明らかに社会人になってから徐々に減って行った感じです。高校生の時母親に「うちの子、寝すぎてて病気なんじゃ…」と言って病院に連れていかれた事もあるぐらいです。その時は「急性肝炎」と診断され、半年近く透析+運動禁止状態でした。

さて、自分が人並みに眠れなくなった事に気が付いたのは2018年の春ごろから。
参加していたプロジェクトが思うように進まず、かなりストレスが溜まっていました。夏から秋にかけ、睡眠時間2時間半、2~3日に一度完全に体がダルくなり動けなくなるような状態で半年近く仕事を続け、期が変わる4月から休職してこの「眠れなくなった体」を治そす闘いが始まりました。

【4月】
3月末に人事と上司に4月から休むことを伝え、4月から心療内科に通い始めます。
まず睡眠導入剤を処方され、睡眠する事を体に覚えさせる事を重点的に活動します。
この1か月間はほぼ寝たきり、外出は一日一度食事を買いに行くだけの生活。徒歩2分、うちの目と鼻の先にスーパーとドラッグストア、徒歩5分圏内にコンビニ2件があるので生活はできてました。

【5月】
体感的に睡眠時間は伸びてはいるものの、劇的に改善している訳じゃないので、睡眠導入剤以外に睡眠薬を処方される。が、これが完全に失敗。薬を飲むと半日以上全く頭が回らないゾンビのような状態になり,まっすぐ歩けずに外出どころかトイレに行くもの一苦労。量を半分に減らすも睡眠につながる訳じゃなく、単に横になって目を瞑ってぼーっとしているだけの状態がずっと続いたので主治医に再度相談。睡眠薬の処方はいったん取りやめに。

そして睡眠時間のメモを取る事を進められます。このメモにはこちらのアプリを使用しました。数年前にXperiaを使っていた時にプリインストールされ、歩数計として使用していたアプリに睡眠時間を図る機能がある事を思い出し採用しました。
この「睡眠時間を記録する事」により、自身の不眠状態の可視化に成功しまし、闘病(?)の記録として残せました。

画像1

アプリ導入後一週間の状態です。
ちなみに4月から今現在まで、深夜12時に寝る態勢をとってます。
寝るのに慣れてきてるせいか一見数字は良いです。ただ、2~3日に一度崩れます。
休職する前の「2~3日に一度体が動かなくなる」が可視化されてます。

【6月】

画像2

6月に入ってからは昼間に可能な限り外出し、体内時計24時間化を目指しつつ睡眠時間を延ばそうとしている為にかなり迷走します。
6月3週目に一回の睡眠が減ります。ここで浅い眠りに入ったときに目が覚めてしまう、さらに寝付けない状態が可視化されてます。
ここで睡眠に入る際に脳が「寝ちゃだめだ!」と言わんばかりに脳を覚醒させている事に気が付きます。
泊まりや徹夜を繰り返してきたツケですね。

【7月】

画像3


相変わらずの昼間は外出、日が落ちたら睡眠に備える生活に慣れてきたおかげで生活リズムも徐々に揃ってきてますが、やはりどこかで崩れてます。特に4週目が酷い。猛暑のせいもあるがこれは酷い。

一度目が覚めた後、再度眠りにつくまでに時間がかかる様子が見て取れます。
このことを気にして、睡眠導入剤と共に精神安定剤を服用するようになりました。一度の睡眠ですっきり目が覚める回数が増えます。

この頃からあくびが出るようになります。脳が睡眠を思い出したというか、自律神経が徐々に正常になってきています。

【8月】

画像4

真夏の猛暑に耐えながら昼間に外出、日が落ちたら睡眠に備える生活。
出かける前にシャワー、帰宅してシャワー、寝る前にシャワー。
100円ショップや生活用品売り場の洗濯用品を買い替えたり、サラサラするタオルケットを買うなど、暑さ対策に奔走しました。
作務衣が気持ちいです。

前半は寝るのに快適なエアコンの設定を見つけた事も相まって、深夜に起きた後にもすぐに眠れるようになってます。
ただ、後半に再び崩れ始めます。

【9月】

画像5

9月前半も崩れた状態が続きます。

8月前半の状態を見て、「10月を目途に復帰」を目指してましたが、熱中症、食中毒と散々な結果です。
2週目に大きく崩れたのは「何日で戻せるか?」を見るためでしたが、思ったより引きずってしまってます。

ただ、「10月に復帰」を強行することにしました。
主治医と産業医の同意を得て10月中旬に復帰します。
現在も睡眠導入剤の服用は続けてますが、もうしばらく服用は続けないとダメだと思いますが、

「考えうる行動はだいたいやった。あとは実戦と組み合わせて最適解を見つける段階」

と自分なりに判断したからです。


【休んでいる間にやった事、やめた事】
まずカフェインの接種を止めるところからスタートしました。長年仕事中に缶コーヒーやエナジードリンクを飲んでいた習慣を止めました。おかげで喫茶店で飲めるものが減りました。特に7~8月は散歩の最中に何度も休憩のため喫茶店に入ったことにより喫茶店で頼むメニューに飽きがきました。

クリエイティブ活動をやめました。仕事が終わってからや休日にイラストを描いたり、3Dモデルを作ったり、ツールを覚えたりしてましたが、一切のクリエイティブ活動をやめ、脳の活動を可能な限り休めました。

休む前は辛いものをよく食べてましたが、食欲そのものが減りました。ただ、食欲が無いというより水分補給によって食欲が満たされているだけなので無理やり食べました。おかげで痩せたり太ったり散々でした。

休職したての頃に寝たきりニートをしていた事から、一日3時間ほどの外出を心がけていました。もちろん、毎日は無理でしたが、前述の食欲減退もあって「散歩ついでに美味しいものを無理やり食べる」を続けました。おかげでお金がものすごく減りました。

図書館に行くようになりました。「お金を使わない」という事で勧められましたが、うちから徒歩10分の図書館の蔵書があまり多くないので何度か大きい図書館に行くようになりました。だた、途中駅で降りてゲーセンやショッピングモールで遊んでしまったので逆にお金がかかりました。

図書館で映画の本を中心に読んでいたので、AmazonPrimeで映画を見るようになりました。まず最初にブレードランナーを見ようとした自分に対して、「なんで今まで数十回も見てるし、目の前にDVDのあるブレードランナーを選ぶかね」というセルフ突っ込みが入ったのでブレードランナーは見てません。

通院している病院の近くに美味しい店を見つけました。餃子が美味しい店で月に二度は行ってましたが、8月に馬刺しを食べてお腹を壊したので行かなくなりました。


【最後に】
流石にすべてのエピソードを書ききれないですが、半年頑張って7割程度回復したと思っているのでなんとかなると思います。(たぶん)

ただ、高速で脳が思考しクリエイティブ活動をしていた自分ではないところからの再スタートです。
会社に不満があったりクリエイティブが戻らないとキッパリ会社をやめるかもしれないですが、とりあえず3月末まではやってみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?