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6:心は顔に表れる―苦手な人とうまく接するために③

歯科医院で大変なのが「コミュニケーション」.しかし,ちょっと「コツを知る」だけで,簡単に“お悩み”を解決することができるかもしれません! 
そんなお悩み解決のヒントを詰め込み2019年に刊行した『心をつなぐコミュニケーション』から,内容の一部を公開します.ぜひ医院で,楽しく実践してください!<編集部>

柴原由美子/歯科医師・ライフセラピスト

「あなたは大切な人です」と思って関わる
➡相手の心が開きやすくなる→自身の“苦手意識”も減る

心は顔に表れる

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ここで,ちょっとした実験をしてみましょう.

①お手元に鏡を準備してください.
②まずは“苦手な人”を思い浮かべながら,鏡でご自分の顔を見てみてください.
③今度は“好きな人”を思い浮かべながら,同じように鏡で顔を見てみてください.

いかがでしたか? きっと目や顔の表情に違いを感じられたことと思います.このように,自分が思っている以上に自分の感情はオモテに出てしまいます.
自分が思い描くイメージによって,表情はこんなにも大きく変わるものなんですね.

そのため「目の前の人は,大切な人」と思いながら接することがポイントです.そうすると,あなたの表情が優しくなり,相手は「自分のことを大切にしてくれる人だ」と,安心します.

さらに,この方法の素晴らしい点は,自分自身の苦手意識がいつのまにか薄れてくることです.さっそく試してみてくださいね!

“目”にも意識を向けてみよう!

「目は心の窓である」と言われるように,目には感情が表れます.先ほどの実験でも,特に“目”に違いを感じられたことと思います.

私たちも「相手がどう思っているかな」と知りたいとき,相手の“目”にも注目すると思います.もし“きつい目”をしていたら,「怒っているな」「納得していなのかな?」などと,なんとなく感じてしまいますよね.まさに「目は口ほどに物を言う」です.

まずは相手を「大切な人」と思い眼差しを優しくする.そして,慣れてきたら“視線”もコントロールしていきましょう.ご自身が思っている以上に,目を意識することで相手と円滑にコミュニケーションがとれるようになってくるはずです.

例:視線のコントロール

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いくら“目を見て話すのがいい”とはいえ,じっと見つめて話すのはNGです.これだと相手は疲れてしまい,話しにくいと感じてしまいます.

一方で「目を合わせるのは恥ずかしい」という方もいらっしゃるかもしれませんね.しかし,伏し目がちだと「自信がない」と思われたり,「信頼できない」とみなされてしまうこともあります.とても,もったいないことです.

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「目と目を合わせる」ことで“あなたのことを思っていますよ”と印象づけることができます.目線のポイントは「ここぞ」というときに適度に合わせることです.それ以外は,口元や眉間に目線を持っていくといいでしょう.

相手と目が合う位置に移動したり,目の高さを合わせることも大切です.“感情”を表す目線をコントロールするだけでも,コミュニケーションが大きく変わります.

まとめ:こちらが歩み寄れば,相手も歩み寄ってくれる

あなたは,“苦手な相手”とどのような関係を築きたいでしょうか?

あえて「険悪な関係のままで」をお望みの方はいらっしゃいませんよね.もし,良い関係を築きたいのなら,こちらから少しずつ歩み寄ってみましょう.

3つのポイント(ON/OFFで心をコントロール/「どのように投げるか」がカギ!/心は顔に表れる)を押さえて積極的にコミュニケーションをとっていくと,これまでうまくいかなかった方とも良い関係が築けるようになります.自分でもビックリするほど!

いつの間にか相手を“苦手”と思うことが少なくなっていることに気づくでしょう.

この他にも,書籍には歯科医院におけるコミュニケーションのヒントを掲載しています! 「つづき」が気になりましたら,ぜひお手にとってご覧ください!!

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