見出し画像

ジビエ事業の難しさ 3月度報告

今月は鹿7頭を捕獲し全てジビエ向けに処理しました。



開業より、平均して8頭ベースで捕れており、これは当初の目論見通りなのですが、

捕獲協力頂いている猟師さんが「近頃、鹿を見なくなった」と口を揃えて言います。


僕もそう感じます。山に入っても痕跡が少なくなりました。


町の実施する有害鳥獣駆除事業が上手く行ってるという点では正しいのですが、鹿が入らなくなるのはジビエ事業としては厳しいところではあります。


ジビエ事業の成り立ちとしては、【廃棄される鹿を活用したい】という目的なので致し方無しということでもあります。


全国に増え続けるジビエ処理所は600を超え、6割以上が赤字経営だそうです。(2020年頃の情報)


開業時点からいずれ無くなることが確定している事業というのも珍しいですし、家畜と異なり野生鳥獣はいつ搬入されるか計画が立てれないためにフレキシブルに動ける人が準備されている必要もあります。


横瀬ジビエ製造場の経営母体は「株式会社カリラボ」なので、どのような経営をしていくのかが開業前からある課題です。


私の知る限り、私企業の処理場で上手くいっているという話は聞いたことがなく、第三セクターで公金を注入しなんとか維持可能というのが日本国におけるジビエ事業の実態です。


ミニマムコストで開業し、駆除数が減ったら事業も撤退するというのが本筋なのでしょうが、、、

一方、北海道釧路市では年間五千頭を処理する大規模な工場が新設され、どのような採算ベースで考えているのか経営面に非常に興味があります。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230913/7000060866.html

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/905527/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?