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『わが星』 mamagoto

映画『花束みたいな恋をした』で話題にあがっていた『わたしの星』。
そういえばシリーズの『わが星』は再演しないのかな?と思って調べたら、
2015年の上演が、期間限定でオンラインで見られる…だと…!!?

作品の説明はこんな感じ。

人が生まれてから死ぬまでの約100年、星が誕生してから消滅するまでの約100億年。時報を合図に、団地で暮らす一家と星の一生を重ね描いた、柴幸男の代表作。第54回岸田國士戯曲賞受賞作。ゼロ年代演劇のマスターピースにしてクラシック。
―――――――――
夜空に瞬く無数の光 今そのひとつが消えた
そのことに誰も気がつかない だって夜空は広すぎるから
かつて あの星には色んな人が住んでいて
幾度となく争いあって慈しみあって そして静かに滅んでいった
僕は彼らを思い出す いつか僕のことも誰かが思い出すのだろうか
あの星の話をしよう そこに暮らしていた人々の話 今はもう誰も知らない話

ままごと『わが星』2015年(再々演)
https://mamagoto.org/2022/01/01/2434/


私にとって『わが星』はトリガー作品だ。

自分の身体に刻まれたこれまでの人生のできごと、
関わった人たち、交わした言葉、得た感覚などの数々の記憶と

ゆるやかにつながっている
先祖、人類、生命体、地球、宇宙など「自分以外」の記憶

そういったものが細胞に内包されていると思うのだけど

全部を自覚したまま生きると情報量バグって混乱するので
普段は忘れていて

だけどこういった作品に触れると、
それらが溢れてしまい、心臓が破れそうで苦しくなる。

ラストシーンの、

・「そこからあたしが見える?  あたし、笑ってる? 泣いてる?」

・「光ってる」

という台詞、最高じゃないか!

“生きる“ってそういうことだよなー、って思う。


脚本も公開中とのこと、こそっと読んでみようかなぁ。
https://mamagoto.org/2022/01/01/2434/

カバーphoto 沖縄 座間味島での一枚


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