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KOHH『worst』

ラストアルバム

東京都北区のMCとして、普段の人との喋り方をフロウに県境を埼玉から世界に広げたkohhの引退作品。
M1のイントロから今までにない聴きやすさが分かる、それはM2からも遂行されていてM3.M4.M5.M7とすべてシングルで聴いたとしても一切遜色のないkohhの現在形のリリックがラストアルバムとも感じさせない。
『worst』という皮肉めいたタイトルも気持ちがいい。
M11とアコギとラップだけの『Is This Love』はkohhが今を流行らせる売れ線バンドへ楽曲提供する為のデモを感じさせる極めてキャッチーな歌になっていて、それがM13ではよりバンド編成に近づき驚く。本編最後になるM14にもリスナーへのバイバイではない。M15では本ママ(おばあちゃん)への手紙の朗読という形で感謝が読まれアルバムは再びM1に戻る、個人的にそのようにラストと感慨深くならず繰り返し聴けるkohhの唯一のアルバムとして、この作品が最初で最後のものとなるのだろう。

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