自分史的なクリッピング史料(番外編)

お昼ごろのTV番組を観ていると、ダイソーや3coins或いはニトリやカインズといった昨今では人気のお店の得々情報や人気ランキング等を特集していることが多い。ついつい昼食をとりながら「ながら視聴」をしてしまうけど結構こうした情報から購入した日用品は多い。基本的にアイディアが付された商品には目がいってしまうのは病的だろうか。

日常的に乱読、積ん読を重ねているけど、最近目を通すことが多くなった本に講談社BLUS BACKS「すごい家電〜いちばん身近な最先端技術」がある。
西田さんというフリージャーナリストが著者だけど、洗濯機からテレビ、電子レンジ、エアコン、マッサージチェア、トイレ、エコキュート、電池等々身近な家電などを取り上げて、分かり易く説明がされている。9年近く前の本なので、今となっては最新トピックス感は欠けるけど、夫々の機器の本質的な特徴であったり、要素を改めて確認できるところがいいなぁと思いつつ読み返しをしている。随分と前にサラッと読んでいた記憶があり、そもそも家電芸人とばかりに、その凄さや開発物語などのうんちくを溜めたい訳でもないので、ああそうかぁという程度ではあるけれど。

自宅には以前は掃除機に凝ったことがある。日立やら東芝やらのコードのあるやたらと重い掃除機を駆使していた時期から、ケルヒャーのスチームクリーナーに行ったり、エレクトロニクスの自立型ハンディのコードレスクリーナーなどに買い換えたりと結構な投資を重ねてきた。

結局今では、余り積極的な高い投資は意味がないと思っていて、マキタのコードレスクリーナーを2台購入し、1、2階に常備している。全く同じものなので、どちらかが仮に壊れても、直ちにもう一つのものが使えるという便利さに専ら満足している。以前はヘッドのブラシに興味が湧き、ゴミ、埃を掻き出す力などコマーシャルに感化されて随分と洗脳されてしまったが、犬もいたので、毛詰まりが激しく、分解して洗うのも面倒くさかったし、そもそも分解すら許さないほど、犬の毛やら何やらでごちゃごちゃになってしまっていた。そこで、ブラシなど必要はないという結論にいたり、マキタのハンディ・クリーナーに代えた。とっても正解(私見)。

寝室にある小さなテレビも、子どもがまだ学生の頃、同じ型のテレビを2台買って今でも活躍している。もっともそのうちの1台は、社会人になり会社の寮に住む愚息が帰ってきた時にほんの束の間に活躍する程度になってしまったけど。でも同じものを2台(或いは複数台)利用することで、取説は一つ保管しておけば良い、そして万が一何かが壊れても、その取説を読みながら、もう一方の(現在未利用のものに限るけど)部品などを調達できたりする(と勝手に思っている)。

そういえば、エアコンもダイキンの同じものを2台購入して配置してある。これも同じような理由から。スティーブ・ジョブズは普段のビジネスシーンで登場する際に服に悩まぬようにと(そんなことに時間などかけられないと言っていた)同じ服を複数準備していたという。それを合理的なライフスタイルだと賞賛して、同じような考えで同じ服を着続ける日本の経営者もいる様子。

そう言えば、靴下なども同じもの、例えば3足1000円などで同じものを揃える。そうするとサブにもなるし、悩まなくて済むから。ユニクロなども色違いで同じものを揃えてしまうことも多い。結局何と無く自分の着姿を想像し易くて余り悩まないから。

実は最近、かつての贅沢から、買っても着ていないジーンズをはくようにしている。一つはスーツばかりの生活が何十年も続いてしまったので、ジーンズが似合う出で立ちなどには興味もなかってけど、やはりジーンズの快適さも理解できるようになり、専らジーンズをはくことが多くなった。これもブランドこそ違えども、ジーンズというカテゴリーにおいてはそう大差なく、悩まずに普段の生活にステップ・インできるから。

昨夜、ふと家電の本を読みながら、掃除機のところで、そういえば、同じものの複数台所有って楽だよなぁ、とふと感じながら、自分の身の回りを見て見ると、結構複数所有が多い。とまぁ、ミニマリストを目指す自分としては矛盾も抱えながらの見解ではある。


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