同窓会 1

大きな機械の塊がモクモクと煙を吐きながら
俺に静寂を与えてくれない。

そろそろ、選べる選択肢が少なくなってきた。
尤も、自ら減らしているのだろう。

ボーッと何も考えず
信号を渡った俺の耳に最後に届いたのは
甲高いブレーキ音だった。

「おい!コウジ、起きろよ。」
聞き覚えのある声とフレーズ。

目を開くとそこには見知らぬ男。
と、俺のお腹で寝てる女。

誰だ?どこだ?なんなんだ?

2に続く

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