カルシウム雑話Ⅱ

カルシウム雑話Ⅱ


「ぼれい」とか「竜骨りゅうこつ」と呼んでおりますが、これは風化貝化石とカルシウム同様非イオン化カルシウムです。

「ぼれい」と言うのは、牡蠣かきの貝殻で、陸上で空気に曝され約500年から1000年経過した物を「ぼれい」と呼び、使用が可能なカルシウム剤とし用い、竜骨は空気に曝されて一千万年経過した獣骨を竜骨と呼んでいるようです。

竜骨は陸上の生物のカルシウムで「補の補」剤として用いられ、古代ソマチットも含有するといわれ、「ぼれい」は牡蠣の貝殻で海の生物のカルシウムで「瀉の補」剤として用いられ、何も風化貝化石カルシウムの一種で、何れもイオン化しておらず風化していて、人体では消化する非イオンカルシウムという事になります。

但し、風化貝化石カルシウムも水には徐々に溶けてイオン化します。

牡蠣と竜骨で「竜骨・牡蠣湯」なる強壮鎮静、収斂・鎮痙剤に用い、心悸亢進、異状興奮、不眠症・陰萎を主体に、神経衰弱・ヒステリー・血の道症・神経質・神経性心悸亢進・動脈硬化・高血圧・脳溢血・テンカン・分裂症・心臓弁膜症・狭心症・バセドー氏病・小児夜啼症・夜尿症・慢性腎炎・ネフローゼ・萎縮腎・尿毒症・脚気・慢性関節リウマチ・半身不随・四十肩・五十肩・火傷後の発熱・日射病・肩こり・肝硬変等精神神経症状から循環器系疾患・泌尿器疾患に至るまで利用されており、これらはカルシウムの薬効の基本となっております。

カルシウムも現代西洋医学では漢方薬の関係から、この様な症状に効果が有る事は認めている事になりますが、イオン化して居ない風化貝化石カルシウムは医薬品から外されております。

●トロポニンは骨格筋、心筋の収縮に不可欠な蛋白質とカルシウムの複合体です。

トポロニンは細胞内膜系の筋小胞体のカルシウムチャンネルを活動電位に依って開閉し、筋収縮を制御調整を行っています。

●カルモジュリンは至る所にあるカルシウム結合蛋白質で多くの蛋白質を対象に制御を行 っており、様々な細胞機能に影響を与え、炎症・代謝・筋肉収縮・細胞内移動・短期記憶・ 長期記憶・神経成長・免疫反応等々の様々な過程に掛かり合っていると云われておりま  す。

蛋白質の多くは単独でカルシウムに結合する事が出来ず、カルモジュリンを介して小胞体や筋小胞体にカルシウムの貯蔵を行っていると云われております。

骨間の牽引力とトポロニンの活動電位に依る筋収縮の制御調整は人間の運動に重大な作用をもたらし、カルシウム不足による牽引力の低下やトポロニンの作用低下は運動機能に多大な影響を与える事になります。

カルシウムと蛋白質の結合で構成されるカルモジュリンは善玉のカルシウムを必要とし、カルシウムのイオン化が進むと感度が強くなり過ぎて制御が出来ず、脳神経の弊害を生じさせます。

ニューロンのオ血(オの字はヤマイダレに於ける)化は神経伝達の低下を招き、麻痺や痺れ等を発生させます。

特に生殖系のソマチットの作用は大きく、胎児の健全な成育や母胎の保持、産前産後の産道の回復や癌予防には欠かす事が出来ません。

臓腑直接の治療は不可能としても、異状の事前予防と元気の素としてのカルシウム剤として活用するべき物と考えます。

「過剰抑制、不足を補充するソマチット」とカルシウムを加えてカルモジュリンをも活性化させる必要が有りますが、高齢者はカルシウムが不足する為カルモジュリンの作用が低下し、記憶障害を伴い、磁気の誘導がなされなければ正常に作用しません。

カルシウムの磁気の牽引力は骨と骨との正しい牽引力と、カルシウムと蛋白質によるトポロニン・カルモジュリンの作用により行われており、骨形成のカルシウムと骨の磁気組成の磁気とトポロニン・カルモジュリンの素材に必要となり、カルシウムが不足になると動く物としての生物の致命傷となります。

ソマチットは此処でも活躍しています。

電気から磁気が生じ、磁気から電気が生まれる、電荷が移動して電流が流れると其の周りに磁場が生ずる「マクスウェルの電磁気法則」や、磁場が変わると起電力が生ずる「ファラデーの電磁誘導の法則」は人体内でも同じ作用を持っております。

各臓腑は太い血管から細い絡み合ったコイル状の毛細管に移行し、コイルは電圧を高め発電を促進し、各臓腑と血管の繋がりはそれぞれ相違する電圧を保有しております。

カルシウムは磁気を持っており、体液に一万・細胞に一個の磁気は体液の流れを電流と化し、体液の流れに電場の帯を形成します。

東洋医学はこれを経絡現象と呼んでおります。

更に臓腑や筋肉・靱帯・皮膚・神経組織にカルシウムは配置され総て磁化しており、人体を生きた磁気体にしております。

磁気体は大きな筋肉とか関節で再分割しても磁気体の性質は変わる事がありません。

この磁気体に宇宙磁気や地磁気が作用すると頭部や手指をN極、足部をS極にした人間磁石が出来上がります。

東洋医学は「気の医学」と言われるのは磁気の歪みを変換調整して各臓器の電圧を調えて体調を調和させる医学です。

臓腑等の病気も直接治療するのではなく、電場の調整をして臓腑を調えるというのが東洋医学になります。

カルシウムのもつ常磁性とアルカリ性の性質を大切に活用して下さい。




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