オ血の改善とカルシウム

オ血の改善とカルシウム


オ血(オはヤマイダレに於)という文字は当用漢字で有りませんので、検出しても出て来ない位一般的な事案ではありませんが、東洋医学では四百余病の原因として重視しております。

オ血はストレスなどの酸化部位に硬度分の金属の沈着で発生します。

ストレスが溜まると副腎ホルモンが分泌されて緊張し、この緊張を和らげる為にアミン酸化酵素を分泌し、この段階でも悪玉酸素に変身しやすい環境が生じます。

体液の酸化はこれを増長し、スーパーオキサイドラジカル(一般的な活性酸素)・過酸化水素・一重項酸素・ハイドロキシラジカルにと変化発展します。

ハイドロキシラジカルは最も酸化の酸化力が強い活性酸素で、癌や各種成人病・老化の引き金となる率の高い活性酸素と言われ、過酸化水素が金属イオン(主役はイオン化カルシウム)と反応した際に生ずると言われております。

但し、活性酸素は悪い作用ばかりではありません。

細菌やウイルスを殺菌する力があります。

白血球は活性酸素を放出して細菌やウイルスを処理しますが、この場合も余分な活性酸素を放出しては、体内に異状を発生させます。

これら活性酸素を抑制するのにアルカリ性が必要になりますが、金属イオンのアルカリ性は一重項酸素の発生に繋がり易くなり、この現象がオ血現象で、イオン化カルシウムも原因に入ります。

東洋医学はこの現象を取り上げてオ血とし、漢方薬で駆オ血剤に当帰芍薬散・桂枝伏苓丸・柴胡加竜骨牡蛎湯・桂枝加竜骨牡蛎湯・半夏厚朴湯・加味帰脾湯・桃核承気湯・抵当丸・大黄牡丹皮湯・大承気湯・調胃承気湯・当帰建中湯・折衝飲・温経湯・四物湯実母散・中将湯等々の処方が出されております。

オ血のある方は青い顔色をし、虚弱で冷え性、頭痛・眩暈・微熱のあるタイプ・赤ら顔でのぼせ・動悸・耳鳴り・頭重・頭痛・肩こり等の症状があり、男性より女性の方が多いとされております。

下腹が張ったり・痛かったり・苦しいというのはオ血の腹症とされております。

赤黒顔のがっちりとした体格の力のある実証タイプはオ血タイプと云われ、下腹部より腰椎周辺にオ血が発生し腰痛の原因となっております。

簡単に云うと「打撲などの後の鬱血」もオ血と云う人がおります。

オ血は定義が無く、現代西洋医学では医薬品も有りません。

弘漢療法ではオ血を定義しております。

「電気的に(-)の発生部位に沈着するプラスイオンにより発生する諸症状」をオ血と読んでおります。

その主役は悪玉のカルシウムです。

イオン化カルシウムは(+)の電荷を持っており、ストレス部位や参加部位の(-)部位に沈着し、筋肉や神経細胞を過敏にし、収縮硬変させて新陳代謝を阻害し、結果諸症状を発生させております。

女性の下腹部は女性ホルモンの関係から、(電気的に(-))ガ多く、特に下腹部に集中します。

オ血現象が脊椎の背後の腰椎部に及ぶと腰椎の筋肉を収縮させ脊椎を牽引し、腰椎が正常配列を乱して歪みを生じますと、胸椎や頸椎も歪んで参ります。

脊椎には椎間孔があり神経や血管が出ていますが、椎間孔ガ変形や侠窄すると、五臓六腑や体内の末梢部の体液の循環や神経の伝達に異状を生じて症状を悪化させます。

腰痛や背痛の原因であり、下肢の運動不全や神経痛に関連し、特に婦人科疾患や肝臓疾患には影響が強く、女性の漢方薬は駆?血剤が多くなります。

血管のストレス部位にも悪玉のカルシウムが沈着して血管の狭窄や硬変を発生させ、動脈硬化や脳出血の原因、心臓疾患の原因ともなります。

神経組織のニューロンに沈着すれば神経痛や麻痺を生じ、場合によっては間脳に及べば精神症状に発展することになります。

従って、オ血は四百余病の原因になると云われております。

宿便はオ血現象ではありません。

便秘の原因には、水分の少ない物とか繊維質の少ないものを食べていると便秘になります。

横隔膜・腹壁の筋肉・骨盤の筋肉の緩んだ時、運動不足の時、便意を無理に抑えるのが常習となっている場合、精神的な緊張・不安・不快・心配事から腸の痙攣で起きる痙攣性の便秘、腸の反射が鈍い弛緩性便秘等々が有ります。

宿便を現代風に説明しますと「下腹部や腰部の組織にオ血現象が生じて、下腹部や腸間膜に収縮、緊張、凝固が発生している所に、蛋白質や脂肪の摂り過ぎると、消化液の分泌不足、腸の機能低下等により食物の滓が便となって排泄出来ず、タール状の老廃物となって腸の表面を塞ぐ為栄養の吸収作用が悪くなり、体内の代謝機能が衰え、更に宿便の出す毒素を吸収する事により肝臓に悪影響を与え、血液を汚染し血行障害を生じさせて、身体全体に悪影響を及ぼす事象」と言う事になります。

従ってオ血と宿便は相違しておりますが、下腹部の?血現象から発生している事には相違有りません。

但し宿便を解消させてもオ血は改善しておりません。

オ血対策として電気的に(-)の発生を止める事は出来ませんが、体液をカルシウムの性質のアルカリ性により発生率を低下させる事が可能です。

善玉カルシウムが入ると悪玉カルシウムは排泄されるデトックス効果がありますので、善玉カルシウムを大量に摂取して骨格に蓄積し悪玉カルシウムを出来るだけ排泄するのが最善です。

風化貝化石カルシウムを摂って磁力を強め気力を高め、体液をアルカリ性に保ち、オ血を改善して古代ソマチットを取り込み、免疫力を高めて元気な病気のない生活を期待しております。


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