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彼女からのプロポーズ

【設定】
・大介 気弱な会社員(総務課) 31歳 
・夏希 ちゃきちゃきした理系女子(化粧品メーカーの研究職) 28歳
 付き合って3年、大介の転勤が決まる



SE 電話の呼び出し音、ピッ

大介 「もしもし夏希?遅くにごめん」

夏希 「大介?どしたの?」

大介 「あのさ、夏希...」

夏希 「ん?」

大介 「俺、福岡に転勤が決まった」

夏希 「そうなの?」

大介 「新しい支社の立ち上げからになるから、たぶん、何年も行ったままになると思う」

夏希 「もしかして栄転?」

大介 「一応、そうなるのかな...」

夏希 「何で元気ないの?」

大介 「いや、だって。なかなか会えなくなるし」

夏希 「あー、遠距離かあ。無理だなあ。わたし」

大介 「え...でも、時々なら会いに来られるし」

夏希 「えー絶対、むり」

大介 「え...」

夏希 「ねえ、大介」

大介 「は、はい」

夏希 「ということで、結婚しよう。わたしたち。それでもって、一緒に福岡についてく」

大介 「え..え...でも、夏希の研究は?」

夏希 「会えないとか、私が無理なの。ぜったいに。それにね、実は福岡にもうちの研究所があるんだよねえ」

大介 「そんな無茶な無茶苦茶な」

夏希 「私、優秀ですから。多少のわがままも聞いてもらえるの。知ってるでしょ」

大介 「ははは。そうだったね」

夏希 「改めまして、大介」

大介 「は、はい」

夏希 「私と、結婚してください」

大介 「はい。よろしくお願いします」

二人で笑う

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