7日間ブックカバーチャレンジ(6日目)

ブックカバーチャレンジのこと、すっかり忘れていました。うそです、覚えていました。

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なぜ興味を持ったのか忘れたのですが(たぶん村上春樹さんと河合隼雄さんの対談を読んでだと思います)、精神分析ってなんかすごいなあと思って、わかりやすそうなこの本を読んだのでした。精神分析家である著者(趣味で落語をやっているそうです)が、大学で行った講義を書き起こして手を加えたもので、話し言葉でとてもわかりやすくておもしろいです。

精神分析は、病気の人や不幸な人にかぎらず、どんなひとでもその過程を通して何かしらの変化を得ることができる、そういう独特な営みということです。後半はフロイトの人生と仕事について、フロイトのいろんなエピソードが紹介されていてそちらもおもしろいです。笑えます。

ぼくは友人たちと小説の同人誌を作っているのですが、なんで小説を書こうとしたんだろうって思ったことがありました。で、ぼくはどういうものをどうやって書こうかな〜と考えたのでした。

で、小説を読んだときに、自分の心の中に何かしらの感情が生じると思うのですが、それはなぜここで生じるのか、どうしてこういう感情なのか、ということを解釈してみたり、浮かんできたものを受け止めてみました。そして、作中の人物はどうしてこういう行動をするのか、作者はどうしてこういう物語を書いたのか、ということを味わってみました。物語と、自分の中(無意識?)にあるものが反応して、自分がどこか少し変化していたことに、しばらくしてから、ああ、そうかと気づいて、やや楽になる感じ。こういうプロセスが精神分析的なものの一部なのかなと、ぼくなりに思ったのでした。

こういうことは小説にかぎらず映画とか絵とか何でも、普段の生活でも親子とか恋愛とかでもたくさんあって、そういうことをやって生きているのですね。だから、そういうことができるものが作れたらいいなと思うのでした。



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