過去ネタ 01

疲れ過ぎて今夜のひとりそたぶはお休みします。代わりに過去ネタを試しに上げてみます。

昼に体力回復したらひとりそたぶやるかもです。あんまり当てにしないで下さい。

一夜の幻影
漫才/Cold jail night 都会の夜空は紅く燃えてる 罪を抱いて Cold jail night 吐く息は白く 脅え切った瞳の中 夢を見る

向井:ご近所付き合いって意外と面倒だよな。俺んちの隣一帯が全部立ち退きされて刑務所が出来てから特にな。

真中:刑務所!?マジですか!?面倒で済むレベル超えてますよ!?

   君ん家大丈夫なんですか?付き合いきれないと思いますよ?

向井:全然大丈夫だ。受刑者も刑務官も全員若くて可愛い女だし。

真中:性別や顔の問題じゃないですよ!至近距離に犯罪者達が居る事が問題なんですよ!最近の女性だってエグい事やらかしてますからね。

向井:まあ確かに最初は俺の部屋から雑居房に居る受刑者達が丸々見えるのはお互いにちょっと。

真中:思った以上に隣ですね!!プライバシー位考慮しましょうよ!

向井:ただ俺は自宅警備の一環で女囚達を監視するのは最近楽しくなってきてるけど。

真中:自宅警備ってそう云う意味じゃないよ!!君も捕まりそうな事するな!!

向井:でも俺の部屋は三階にあるから。二階まではちゃんと塀で囲われてるから安心だな。

真中:安心出来るか!さっきから刑務所の設計ミスも甚だしいよ!

   そんな低い塀なんか軽々と超えちゃうプロフェッショナル集団が囲われてますからね刑務所って。

向井:でも刑務所が隣って悪い事ばかりじゃないけどな。毎日余ったご飯貰ってるし。

真中:シャバで臭い飯を食うんじゃないよ!!普通のご近所付き合いなら平和な光景なのに……。

向井:ただやっぱ隣が刑務所だと面倒な事があって、刑務所で囚人同士でトラブルが起こった時に懲罰房が足りないからウチで預かる事がたまにあるんだ。

真中:僕が思ってる以上にやべえ刑務所だった!!しかも「たまに」って事は既に複数回経験してるんですか!?

向井:物置に二人、トイレに一人、風呂場に一人、仏壇の部屋に一人、書斎に二人、台所に三人、両親の寝室に二人、俺の部屋の押入れに二人程収容したな。

真中:どこに閉じ込めてるんですか!?十人以上も!不法入国者隠してるんじゃないんですから!

向井:俺の母さんは収納名人だからな。特に台所なんかシンクの下や冷蔵庫に上手に畳んで入れてたし。

真中:食器や食料と一緒にするな!出所して報復されても知りませんよ!?

   てか君の家族の生活の殆どの機能が失われてますけど、その間どうしてたんですか?

向井:大丈夫大丈夫。懲罰喰らって囚人の居ない雑居房が在るから、二ヶ月位そこ借りて暮らしてたし。

真中:本末転倒じゃないですか!!善良な市民が刑務所に入れられてるって!そこそこ期間も長いし!まあでも君は覗きを常習的にしてるから良い気味。

向井:まあでも慣れればこんなのありふれた日常だ。

真中:そう云うモンじゃないと思いますけどね。まあでも君がそう思うなら大丈夫なんですかね。

向井:ただこないだ窓に鍵を掛け忘れて預かった囚人が全員逃げちゃったのが気掛かりだな。どこまで逃げたんだろうか……。

真中:いや大事件起こってるじゃないですか!!もう結構!!

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