ひとりそたぶ554 動物(2回目)
554回目は「動物」です。2回目です。
寅年なので虎に因んだネタをお送り致します。室町時代って設定なのでパロディが入れにくいです。
ではご覧下さい。
レイニースターライト
コント/一休はつらいよ
足利義満:一休や、近頃屋敷に虎が出てきて困っておる。お前の得意の頓智を利かせて退治しては貰えぬか?
退治せぬと言ったら首を刎ねる。
一休:ひぇー!!新右衛門さんが無言で刀を振り下ろしてる!!こえー!!
かしこまりました将軍様。ならばこの屏風から虎を出して頂けないでしょうか?
義光:誰が屏風に描かれた虎だと言ったこのハゲ。あそこの庭におるぞ。
一休:まさかそんな馬鹿な。
トラ:ガルルルル……!!!
一休:ドゥエエエエ!?何で本当に虎が居るの!?ここ京都でしょ!?
義光:勘合貿易で宋から輸入した虎が逃げ出してしまったのだ。
一休:何仕入れてんですか!?世が世なら何らかの法律に引っ掛かる!!遥か遠くの国の首都名が付けられそうな気がする!!
義光:お陰で京都の近くにある播磨国が滅びそうなのだ。
一休:とんでもねえな!!何となく将来そこの顔になりそうな感じがしそう!!
でもこんだけ暴れてるなら対策位ありますよね?あってくれ。
義光:何回か檻に果物を仕掛けたんだが、仕掛けた部下が忘れてそれに何度も引っ掛かりよった。
一休:虎より頭の悪い部下なんか食われてしまえ!!後世にこんなお馬鹿が出て来たら嫌だな。猿か何か捕まえようとして。
義光:ほら無駄話は良いからさっさと退治しろこのハゲ。
一休:ハゲはお互い様だろうが馬鹿将軍!!
義光:早くしないとワシの建てた金閣寺が無くなってしまう。
一休:播磨より金ぴかの寺が大事か!?死後イタズラで燃やされろ!!
義光:ホラ、坊主なんだからせめて安らかに逝ける様、念仏でも唱えておけ。
一休:そんな事の為に修行してんじゃねえんだこちとら!!
義光:新右衛門、一休は嫌だそうだぞ。
一休:ギョエー!!友達なのに刀を向けてきてる!!末代に何故か強いヤツ生まれて酷い怪我を負えば良いのに!!
クソウ!!こうなら死なばもろともじゃー!!
虎、覚悟ー!!!
トラ:ウガアアア!!!(一休に向かってくる)
一休:(満身創痍で虎を縛り上げて)
勝ちました。もう頓智とかそういんじゃなくて生存本能だったよ。
義光:おお、勝ったか一休。
ならばもう一つ頼み事があるんだが、天橋立辺りで宋から仕入れた竜が逃げ出して暴れておるのだ。
退治して貰えぬか?勿論断ったら新右衛門が……!!
一休:もう勘弁してくれえ!!!
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