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超獣戦隊ライブマン/武装頭脳軍ボルトについての考察

(過去にラジオ番組でトークしたものを、当時のキューシートを元に文字にしています)


武装頭脳軍ボルトかっこいいよね!

デザインとか造形がちょっと「月下の夜想曲」の頃のマリスミゼルみたいじゃないですか?

ちなみにマリスミゼルが「月下の夜想曲」をリリースしたのは1998年(平成10)なので、ライブマン(1988年・昭和63)の10年後になります。

ボルトなかなかエッジが効いてますよね。

MALICE MIZERポスター
HYPER-POPBEAT 1998年SUMMER付録
私物(裏面はシャ乱Q)



大教授ビアス様

武装頭脳軍ボルトのボス・大教授ビアス様、かなりGACKTみありますよね。

演者は俳優で声優でいらっしゃる中田譲治さんです。

ちなみに中田さんご自身もXでビアス様のお写真を「ビジュアル系」ってツイートされてたんですけど、
実は1988年にはまだ「ヴィジュアル系」って言葉はないんですよ。

V系

ヴィジュアル系って言葉が生まれたのは、1990年代の中頃っていわれてます(諸説あります)

言葉が生まれる前の90年代初頭頃、LUNA SEAとか黒夢、令和の今ではヴィジュアル系の大御所バンドは、
お化粧バンドとかお化粧系って呼ばれてました。

もう一世代上の1980年代、ヴィジュアル系のレジェンドバンドX JAPANは当時、ヘビメタって呼ばれてて、
YOSHIKIさんとTOSHIさんが「天才・たけしの元気が出るテレビ」で運動会とかやってました。

(ちなみにゲイリーヨシキって名前でしたw)

ヘビメタシリーズ(このコーナーでX JAPAN(当時はX)が脚光を浴びる、やしろ食堂、燃えろ!ヘビメタ、素顔も素敵だ大会、妊婦激励ツアー、ヘビメタ故郷へ帰る、スカイダイビング)

Wikipedia


で、元気が出るテレビでお茶の間にヴィジュアル系、もといヘビメタが浸透してたっていう時代の流れもあって、特撮テレビドラマにおける
敵キャラの
男性が
綺麗めのメイク

っていうのはビアス様が発祥だと思います。

衣装とか造形はね、また後でお話ししますけど、過去にもかっこいい敵キャラがたくさんいました。

でもことメイクに感しては、ビアス様以前の男性悪役は
ホラー寄り白塗りor描き込み系
もしくはほぼノーメイクかです。

令和の今でこそ男性のお化粧って特になんともないんですけど、当時昭和63年にこのビアス様のルックスは、かなり斬新で尖ってたんじゃないかなと思います。


ドクター・ケンプ

出ました顔面偏差値70超え(くらげ調べ)

こちらはキャストクレジットが広瀬匠さん、Wikipediaだと広瀬裕さん、
このビジュアルなので、当時も「美形悪役」っていわれてらしたようです。

確かに間違いなく、こういう顔面偏差値で殴ってくるタイプの男性悪役は広瀬さんのドクター・ケンプがパイオニアだと思います。

広瀬さんはライブマンの二作前の超新星フラッシュマンにも敵役で出てらっしゃるんですけど、清々しいほどのガッツリ白塗りメイクです。そして昭和の悪役の象徴、顎の縦線。

個人的にはそれでも隠しきれない圧倒的ビジュアルなんですけど、広瀬さんのビジュの良さをフィーチャリングしたのはケンプからなんじゃないかな。
(でもレー・ワンダが1番好き♡)

エポックメイキングな悪の組織

このフラッシュマンの三作前の、科学戦隊ダイナマンから怪人のデザインに出渕裕氏が起用されたことで、怪人のデザインがスタイリッシュな今の流れが作られたとのことです。


フラッシュマンの悪の組織(改造実験帝国メス)も出渕デザインで評価が高いそうなんですけど、
けど!デザインや造形の良さだけでなく、

モロに顔面の良さで殴ってくる男性悪役は間違いなくドクター・ケンプがパイオニアだし、
そして綺麗めV系メイクは大教授ビアス様がパイオニアだと思うので、

ライブマンの武装頭脳軍ボルトは、特撮ドラマ界における敵側の新しい在り方を提示したっていうか、以降のガイドライン的な位置にある、敵側もね10周年の節目らしい(注1)エポックメイキングな作品なんじゃないかなと思います。

(注1)
本作品(超獣戦隊ライブマン)は、当時スーパー戦隊シリーズ第1作目とされていた『バトルフィーバーJ』を起点として10年目に当たることから、スーパー戦隊シリーズ10周年記念作品として企画された。

Wikipedia

オダギリ効果

特撮の役者さんがシュッとしたイケメンになったのって、仮面ライダークウガ(2000年・平成12)のオダギリジョーさんからって言われてますけど(藤岡弘さんとオダギリジョーさんのCM胸熱だったよね!)

オダギリ効果(Odagiri effect)とは、テレビ番組において魅力的な俳優をキャスティングすると、本来のターゲット層ではない女性視聴者を獲得してしまう予想外の現象を指す言葉である。名称は、2000年に放映された東映制作の特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』で主演した日本の俳優であるオダギリジョーにちなむ。

Wikipedia

ってあるんですけどこれ、ライブマンと同時期に放送してた仮面ライダーブラックの倉田てつをさんですでにありましたよね?

目立って可視化されなかっただけで、昭和の終わりから広瀬さん倉田さんで視聴者側には最初のそういう流れがあったんじゃないかと睨んでいます。

ただまだインターネットが普及してなかった時代なのでね、一般的に可視化されにくかっただけなんじゃないかな。

私事

わたしは日曜日の朝、教会に行く家庭に育ったのですが、当時お姉さんたちが「ブラック見たい帰りたい」って話してたのをめっちゃ覚えてます。

わたくしかなりの地方住みなので、都会はもっとすごかったんじゃないかなー。

Y2K問題

クウガの2000年はもうインターネット普及してましたからね。携帯電話(iモード)も普及してた。

てか2000年問題って覚えてますか?
Y2Kってどうなるんだろうって思ってましたけど、別に特段どうもなりませんでしたよね。


(30分番組だったので、ここまでしか考察できておりませぬ…せめてマゼンダ、アシュラ、オブラーくらいまではいつか考察していきたいです)

(個人的にはブッチーの歯列と咬合について考察したいwブッチーぱっと見正中過剰歯だよね)

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