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上海の公安(警察)は意外と優しいっていうか物分かりが良い

中国では公安(警察)が厳しくってちょっとでも不審なことがあると何処ぞへ連れて行かれ尋問をうけるイメージがあると思います。でも私が住んでいる上海の公安は結構日本人贔屓というか、外国人、中国人分け隔てなく接してくれるイメージがあります。

「くだらん事を言うな!この外地人が!」

私上海でも免許を取得して車を運転する事があるのですが、軽く接触事故を起こした時に上海の公安を呼びました。私に全く過失はなく相手がセンターラインを跨いで接触したのですが、私は上海ナンバーのついた車を運転する日本人、相手は外地のナンバーをつけた中国人。ムカついたのか相手は公安に向かって「同じ中国人なのになぜ日本人の味方をするんだ!」と言いやがったのです。その時に公安が言い放ったのがこの言葉でした。

「お前達このマンションから出ていけ!」

上海で度々引っ越しを繰り返しましたが、あるマンションで引っ越し中に酔っ払いのオッサンに絡まれました。正確には引っ越しを手伝ってくれていたウチの会社の従業員と揉み合いになっていたのですが、私が止めに入って力尽くで引き離した拍子にその酔っ払いが何処かで顔面を強打し、眼窩低骨折の重症をおってしまったのです。もちろん大騒ぎになり公安もやってきて私達は最寄りの警察署に連れて行かれたのですが、上海人であるウチの従業員の両親や相手の妻もやってきて大騒ぎ、結局私が突き飛ばして怪我させたので、最悪傷害罪で有罪かもとビビりまくっていました。そうこうしてるうちに酔っ払いのおっさんも病院から戻って来て罵り合いがますますヒートしていく中、マンションの警備員や管理の人達もやって来て、防犯カメラの映像を提出し、公安で事情を話してくれたところ、この酔っ払いは度々マンション内で面倒ごとを起こしては迷惑をかけていたようで、最終的に公安が発したのがこの言葉でした。防犯カメラの映像を確認して私は正当防衛で無罪放免、ホッと胸を撫で下ろしたのでした。

「君たちの気持ちはわかるけどもうそろそろその辺にしておいてくれ」

掲載写真の演奏中に公安がやってきた時の言葉です。これ上海ロックダウン開始当日の上海中心部の駐車場です。この日の夜から浦東地区を皮切りに上海のロックダウンが始まりました。ちょうど次の日に本帰国が決まっていた友人の送別会をしていたのですが、演奏を始めようとしたところ、お店の人から実は闇営業中(コロナ禍で規制があった)なので大きな音を出して何事かと公安がやってきたら困ると言われたので仕方なく外の駐車場でやり始めました。その辺の至る所に制服を来た公安や私服の公安がウロウロしてましたが、お構いなしに演奏を始めて案の定途中で強制終了させられました。でも一応ワンコーラス終わるまでは待ってくれていたので上海の公安の優しさを感じる一幕でした。ロックダウン初日でしたが、友人は無事帰国でき、私達はお咎めなし、めでたしめでたし。

上海の公安は優しいと書きましたが、政治的な事になると話は別です。問答無用です。その辺は気をつけて上海を満喫することをおすすめします。

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