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上海地下鉄17号線

上海には地下鉄の路線が18線と浦江線、リニアモーターカーの計20路線が走っています。先日初めて「地下鉄17号線」なるものに乗りました。これは日本で例えるなら品川駅みたいな高速鉄道も止まる巨大駅を始発とし(ちなみに東京駅的なところはやっぱ上海駅かな)「青浦(ちんぷー)」という老上海、すなわちむかーしから人が多く住んでいたけど何故か開発の波に乗り遅れた上海でも田舎の方へ向かう地下鉄(と、いっても地上を走ってる)なんですが、この17号線の車内アナウンスが標準語の後に上海語が流れるんです。この上海語ってのがクセモノで、日本人が考える一地方の方言とかいうレベルではないのです。日本ではイントネーションは違えども地名くらいはなんとなく聞き取れるはずです。例えば岩手(いわて)は方言でもいわて…ですよね?^^;  中国標準語と上海語は地名までも全く違うのです。例えば上海中心部の「徐家汇」は標準語では「シュージャーホイ」といいますが、上海語では「シカウェイ」と言います。標準語で日本人は「リーベンレン」上海語では「ザパニン」全然違います。
この件を上海人のお客さんに聞いてみたところ、老上海は標準語を話せないお年寄りも多いからということなんですが、そういえば常連のお客さんがたまにお母さんやおばあちゃんを連れてきた時私が話す中国語を上海語で通訳していたなぁと思い出しました。私の中国語が下手で聞き取りにくいのではなく、そもそも中国語(標準語)が理解できないのでした。

日本でも方言がキツくって聞き取れないや理解できないなんて話は笑い話となってよく聞きますが、ここ広大な領土ととんでもない人口を有する中国では大都会上海でも「言葉が通じない」といった笑えない状況が今も続いております。

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