ランゲージバリアがある状態で、同性の友人を作るのは非常に難しい
仕事、もしくは交友関係において、ランゲージバリアはない方がいい。
しかし、恋愛、もしくは男女間においては、ランゲージバリアはない方が良い。
、、、と言うものでもないぞ?というお話。
ありがたいことに、私は英語で会話する同性の友人たちに恵まれているのですが、街を歩いていても、SNSを見ても、日本人と外国人の同性ペア、もしくはグループを見つけることはなかなかありません。対して男女ペアは、着実に増えています。
多少のランゲージバリアがあっても、多少の下心、もしくはフィジカルな関係があれば、その隙間は埋めらると感じます。
フィジカルな関係というのは、もちろん大人の関係を意味する場合が多いですが、スポーツ、もしくはアート、ゲームなど、ノンバーバルな共通の趣味でも構いません。
帰国子女の子たちと話していて感じたのは、男の子はサッカーボールさえ蹴れたらなんとかなる、女の子は恋バナ出来なきゃなんともならない、という事です。
という事で、男の子の方が、ランゲージバリアがあっても友だちが出来やすい気がします。もちろん、女の子も何かしらのノンバーバルな趣味がある子であれば、環境にさえ恵まれたらイケます。ですが、そうでない子や、大人の女性、男性にとっては、やはりランゲージバリアがある状態で同性の友人を作るのは非常に難しいのではないのではないかと感じています。
私の場合、私の住んでいる地域のイングリッシュコミュニティがやさしい世界で、かつオタク趣味の子が周りに多いため、一緒に物作りを楽しんだりなんかして、今よりもっと英語が下手で、もちろん恋バナなんて全然出来なかった頃から、女性の友人たちに恵まれていたのですが、こういったケースは稀だと思います。ありがたい。
ですが今感じる事は、やはり同性と本当の意味で仲良くなるには、恋バナ出来るくらいの語学力はいるって事です。
一方、恋愛においては、ランゲージバリアがある状態の方がうまく行く場合があると感じています。
というのも、日本人同士で話している時でも、相手の言葉の細かい言い回しが気になって「なんでそんな言い方するの!?」と腹が立つことがあると思います。
ランゲージバリアがあると、この部分にブラインドがかかるのです。
恋は盲目。
母国語が同じ人が相手でも、ラブラブのうちは相手の悪いところが見えにくいものですが、ランゲージバリアがあると、これがさらに見えにくくなります。
お互い相手に夢を見れる期間が長くなり、むしろうまく行く場合があります。
むしろ、恋愛において相手に冷める瞬間は、ランゲージバリアがなくなってきて、お互いに相手の本質が見え始めた時かもしれません。
ランゲージバリアがある状況で、本質まで自分と合う人を引ける可能性はどのくらいのものなのか。。。
さらにやっかいなのが、言語中級者の言葉は、言語初心者の言葉よりも(悪気なく)失礼に聞こえる事が多いという事です。
初心者であれば、多少間違ったり失礼な言葉選びをしていたとしても、「初心者だもんね」で周りが許してくれます。それが中級者になると、周りも「この人が失礼なのは言語力の問題ではなく、この人の本質なのでは?」と考え始めてしまうのです。
恋愛におけるランゲージバリアは、むしろお互いの言語力が上がりかけてきた時こそが、鬼門になるのかもしれません。