見出し画像

「プロほど必死」という話。

私は現在、個人事業主として、ラジオDJやライティングの仕事をしています。

事務所には所属をしていますが、タレントとしての契約ですから固定給があるわけではなく、自分で営業する機会も多いです。

最後に勤めていた放送系の会社を辞めて、独立したばかりの頃は、本当にツテも仕事もなく、まずはSNSなどを駆使して、自分をアピールすることを頑張っていました。

まずは、「八木志芳」という人間がいるということを知ってもらわなければ始まりません。

そんなある日、同業者が集まる飲み会で

「八木さんって必死ですよね」
「仕事が欲しいという圧がすごい(笑)」

と言われました。

数回しか会ったことがない人に、そんなことを言われ、当時は「ちょっと嫌な人だな」という印象でしたが、今考えると「すごーーーーーく嫌な人だった」と思っています(笑)


私は、去年の春よりナレーターのスクールに通っています。

そこは、現在、地上波のキー局で活躍されている有名ナレーターを数多く輩出。声優やアナウンサー、司会者など、すでに声のプロとして活動してきた人がナレーターとしての一歩を踏み出すために通っているような、とてもハイレベルな空間です。

音声表現の基礎的な部分はもちろん、「プロとはどうあるべきか」「放送・芸能の世界で生きていくとはどういうことか」という精神的な部分についても教えていただきます。

そこで感じたことは、「プロほど必死」ということです。

すでにキャリアがあるにもかかわらず、定期的にボイストレーニングやセミナーに参加して、スキルアップにつとめ、お金をかけてボイスサンプルを制作。すでに有名なレギュラー番組があるのに、積極的に営業。SNSでの細かな発信も欠かさない。

自分の現状に甘んじることなく、アクションを起こし続けているのです。

私に何が足りないのか、はっきり言われたような気がしました。


「プロフェッショナル」とは、『ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人のこと』だそうです。

今、スタートアップの広報のお手伝いもしていますが、起業家の人たちも、自分が信じたプロダクトやサービスを世間に広めるために、積極的に挑戦し、営業し、宣伝をしています。

「プロ」と呼べる人たちは、自分の仕事に誇りを持っている。
だからこそ、必死なんだと思います。


ラジオ…というか喋りの仕事は、無形の価値を生み出す職業のため、趣味半分で参入しようとしてくる人が多いです。

かつて、私に「必死だね」といった人も「プロ」として生きていくとう気持ちはなかったんだと思います。

私自身、現状で「プロ」と言い切れるかわかりません。

しかし、「プロ」として生きていく覚悟はしっかり持っていようと思っています。


▼八木志芳 Twitter アカウント
https://twitter.com/ShihoYagi




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?