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ガガの再来、エイバ・マックスについて

今回のピックは、25歳の新星・Ava Max(エイバ・マックス)

MTVが主催する祭典「MTV ビデオ・ミュージック・アワード」の「ベスト・ニュー・アーティスト」賞に、以前紹介したリゾや、ビリーアイリッシュらと並んで、ノミネートされていることで話題の、エイバです。

エイバを知ったきっかけは、KPOPアイドルグループの一つ、NCT127とコラボした「so am I」を聞いたこと。

Ava Max - "So Am I" (feat. NCT 127) (Lyric Video)

Ava Max - So Am I [Official Music Video]


その世界観もさることながら、力強い歌と、自身の経験に基づいた歌詞が素敵。「SO AM I」では、自分らしく生きることを歌っています。(歌詞和訳を次回載せます)彼女のエネルギーが、見るもの聞くものに伝染して、こっちまで力がみなぎってくるような感覚を覚えます。

そして、エイバのアイコンといってもいいでしょう。この特徴的なヘアスタイル。しっかりと意味が込められた髪型でした。以下、彼女のインスタグラムから、髪型について言及した投稿の訳。

スクリーンショット 2019-09-12 7.40.52

多くの人が私の髪型と、なんでこんな風にしているのか聞いてくるわ。大胆で、個性的で大丈夫ということを示したかったの。マックスカットは強さ、自信、そしてありのままの姿で大丈夫ということを表現しているわ。流行を作るのよ、追うんじゃなくてね。さあ、2019年に向けて準備はできた?(Ava Max Instagramより)


一部では、ガガの再来と言われていますね。個性的なルックス、それに引けを取らない力強い歌声。そして、周りに力を与えるような歌詞。確かに、共通点は多い気がします。

そんなエイバの新曲も素敵なので、ぜひ聞いてほしい。

Ava Max - Torn [Official Music Video]



話が逸れますが。

「ベスト・ニュー・アーティスト」賞にノミネートされているラインナップを見て、「自分らしさ」を軸にしているアーティストだな、と思いました。

リゾ様はモデルのようなスレンダーな体型ではなく、いわゆる「プラスサイズ」の女性であり、そのことで酷い目にあってきた過去を持つけれど、それを乗り越えて、どんな自分でも愛していく姿勢を私たちに見せ、持ち前の力強い歌声で、私たちを前向きな世界に連れて行ってくれる歌手。渡辺直美のようだ、というコメントをどこかで見ましたが、確かに、周りになんと言われようと、自分自身を貫く姿が凛として素敵な二人です。(私はグッチ騒動で渡辺直美をもっと好きになりました。ヘイターたちに対しての対応が素敵だったから。)

ビリーちゃんは、リゾ様と比べると、一見反対の立ち位置にいるように見えますね。リゾ様が「どんな自分だっていいじゃない!」と前向きに歌い上げている一方で、ビリーちゃんは「友人を埋める」「私は悪い子なんだよ」とダークな歌詞で歌う。聞いている人たちが、内側に持っている「何か」を刺激して、それと向き合わせる。ある意味、世間が汚いものとして見ないふりをしていたものを炙り出し、大衆に認めさせることに成功しました。それは「どんな自分でも愛すること」への、別方向からのアプローチに他ならないのでは。

そして、エイバ。「人と違ってもいいじゃない、だって私もだもの!」と、強いメッセージを伝え、それを共に共有する。一人じゃ怖いけれど、エイバとなら、自分に向き合えるかもしれない、と勇気を持って行動に移すことができる。

こういう女性アーティストが出てきたことに感動。聴き続けます。

ちなみに、受賞したのはビリーでした。おめでとう!


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