2023.3.13 女性用風俗の人とシーシャ吸う

個人的な事情によりあらゆるスケジュールが白紙になった。暇になり、コミュ力をつけるためにtinderをインストールした。多分、1ミリくらいはヤりたいという気持ちがあったと思う。

マッチした人とシーシャに行くことになった。写真は目元を隠した全体像と「チタン」という映画のみ。20時に阿佐ヶ谷で集合することになった。

駅の改札で待っていると横からおそらく彼女らしき方が。目を合わせて「あっ」となり、こちらに近づいてくる。見た目は中性的でボーイッシュな印象。身長は厚底ブーツを履いてることもあってかかなり高い。

話し始めは「タバコ吸ってもいいですか?」「どうぞどうぞ」自分もついでに吸う。マスクを外すと「学生ですか?」と聞かれる。顔が幼いんですよ。「違います、もう卒業しました」。「仲良くなりたいので敬語にやめにしませんか?」と言いたいところを間違えて「タメ口やめませんか?」と言ってしまう。慣れないことはするもんじゃないな。すぐに訂正してタメ口で喋る。彼女は来年から院生になるらしい。

一服し終えて喫煙所を出る。広島の山口県側にある誰も知らない村で生まれ育ったそうだ。7人兄弟で末っ子。兄は二人いて、そのうちの1人と一緒に暮らしている。兄はヤンキー気質で怖いそうだ。クルマ関係の仕事をしている。そして2ヶ月前に妹が生まれたとのこと。父親は53歳くらい中国系、腕に入れ墨、雰囲気が独特で色気があり、めちゃくちゃモテるらしい。クルマ関係の仕事をしている。母親は2回変わっている。今は32歳の人らしい。要するにビッグダディのような家庭だ。今は最高峰の大学で建築とかやってるそうだ。

阿佐ヶ谷から大久保まで歩く予定だったがお互いの家が近い吉祥寺まで行くスケジュールに変更された。吉祥寺に行くと行ってるのに「私はさっき荻窪にいて、こっちから来た」と言い張りなぜか真逆の高円寺の方に進み出した。マップで確認して反対方向であることを伝えた。仕事終りだったらしく、なにをしているのか聞いたら女性用風俗をやっていると返ってきた。確かに見た目かっこよかった。前はSMクラブの嬢王をやっていた。m-1ファイナリストのケツもしばいたことがあるそうだ。

芸人のラジオをよく聴いているらしい。主にTBSラジオを聴いているそうで、GERAで若手芸人の番組を漁っているほどのラジオ好きなんだとか。特に真空ジェシカ空気階段ママタルトそれからケビンスを推しているとのこと。仲が良い雰囲気を好んでいるそうだ。

自分がラジオに投稿していたことを言うとラジオネームを聴かれた。教えたら知っていてすごく嬉しかった。彼女もラジオに投稿していたらしいが今はやってないという。一回番組の軸になってしまったらしくそのことがすごく怖かったのでラジオネームを変えながらネタメールをたまに送っているとのこと。

どうでもいいが、彼女はめちゃくちゃ歩くのが早い。ラジオネームを聴いたが教えてもらえなかった。黒歴史なんだとか。めちゃくちゃ面白いラジオネームだから本当は言いたいらしい。

彼女はパッと自分の知識にあるものを引用できていて話の節々から賢さが滲み出ていた。将来何をするのか尋ねたら北海道で友達と小さな店をやりたいと言っていた。札幌に憧れを抱いているのだろうか。ヘッドフォンをつけていたので何を聴くのか尋ねたらカネコアヤノだと言われてベタすぎて笑った。奇をてらった答えが返ってくると思った。タオルケットは穏やかに。カネコアヤノのでかい愛と包容力にすくわれているんだとか。

チタンの話になり、ホラー映画であることを教えてもらった。好き嫌いはかなりわかれるらしくジャンルはボディホラーらしい。映画は海外のものを見ることが多く一番好きな映画はピンクフラミンゴだそう。

本も海外文学ばかり読んでいてオススメはアンナカヴァンの氷なんだとか。高校の頃に日本文学を読み漁り、現役のときは理系なのにも関わらず京大の文学部を受験して落ちたんだとか。高校の国語の教師が好きでその人が京大の教授で授業を受けたいので受験したと言っていた。自分も数学の先生が好きで数学科に入った、将来先生になろうと思っていたと言ったら「純情じゃん」と鼻で笑われた。

前に自分が住んでいた家と今彼女がすんでいるところがかなり近いとわかり話が弾み、お互い地元じゃないのに地元トークみたいになって面白かった。この人は相変わらずマップを使わずに勘で歩いている。すごかった。散歩しているときは意地でもマップを見ないようで、そのせいで吉祥寺を目指していたのに渋谷についてしまったことがあるそうだ。

病んでいることは無駄だと言っていた。周りに迷惑かけるのは特にだそうだ。

少し休みたいと言われ、川を見ながら橋の上で一服する。将来の夢はみうらじゅんやタモリのようにいろんなことに手を出すことらしい。ラフにくだらないことをたくさんしたいそうだ。確かにマルチな活動ができそうな人間だ。まさにサブカルの女って感じ。本人もその自覚があり固有名詞で会話してしまうのがサブカルの悪い癖だと言っていた。

高校では寮生活だったらしく、バレーをやって全国大会の選手に選ばれたそうだが食トレが嫌すぎてやめたらしい。勉強はしなくてもできるタイプだったそう。話を聞いてればわかる。俺が今まで会ってきた人の中で一番賢い人間だった。

タバコはハイライトだった。ポイ捨ては自分の倫理に反するからしないとのこと。このあと会話の中でも何回か倫理という言葉がでてきた。倫理を重要視していると本人も言っていた。

彼氏がいるらしく、彼氏も女性用風俗で働いているそうで、出会い方がとても斬新だったそうだ。女性用デリヘルとして出張したマンションのエレベータで一緒になり、自分が入った部屋の隣に彼も入っていったらしい。そしてことを済ませて部屋を出たところ、ちょうど同じタイミングで彼もことを終えて出てきたんだとか。帰りのエレベータも一緒になり、話しかけられ二人で飲みに行き、そのまま意気投合して付き合うことになったそうだ。

現実のストーリーの方が創作物より強いと感じて映画や本を見たり読まなくなることはないかと尋ねたら、現実は本や映画を越えないと言われた。自分の人生なんてたかだか知れてるとのこと。彼女の文章を読んでみたいと言ったら文章を書くほどの力はないといわれた。それでも昔はなにか文学的な賞で佳作を取ったらしい。続ければ実りがあったかもしれないと言ったら、今はそれどころじゃない、自分の内面と向き合う必要があると言われた。まだ文章を書くほど成熟していないんだとか。文体を確立できるほどの実力はないと言われた。この人はかなり意識が高い。自分の未熟さを間接的にわからされてしまい少し落ち込んだ。この人は遊びでやってるんじゃないんだ。

全ての物事に誠実に向き合い突き詰めていく。それができないうちは手を出さない。一貫していて人としてめちゃくちゃ好きだった。intjらしい。中途半端なことが嫌いらしく0か100じゃないと作品は受け付けられない。特に最近の芥川賞は作者の自意識が中途半端に見えるものがあり、そういうものが嫌いなんだとか。

逆に自意識が100%乗っかっているもの、それが独自性を産んでいるものは大丈夫で、西村賢太や町田康などの名前をあげた。それらも全て高校の頃読んできたそうだ。有名な小説は一通り摂取したと言う。今の自分が高校生の頃の彼女にすら到達できていないことを恥ずかしく思い、たくさん本や映画を摂取していこうと静かに決意した。

吉祥寺が近くなり途中の公園で座り一服。ドラマも海外ドラマしかみないらしい。日本のドラマは彼女の倫理の基準を大きく下回っていて受け付けられないそうだ。フェミニズムとか差別を話題性だけで取り上げて雑に扱ってる感じが無理らしい。自分の中で明確なラインがある人は本当に羨ましい。自分も一貫したなにかを持たなければと反省した。

シーシャバーに入る。最初は少し緊張したが、店員さんが優しくてリラックスできた。ドリンクバーの抹茶オレが夜風で冷えきった体に染み込んでおいしかった。シーシャのフレーバーがいっぱいあるらしく自分が好きなコーラと彼女の選んだミントの組み合わせにした。吸ってみたら吸いやすくて美味しかった。彼女も気に入ってくれて嬉しかった。

マッチングアプリで出会った他の人の話を聴いた。自分以外全員ロン毛だったらしく、そのうちの一人からは○麻をもらったそうだ。吸ったらすべてがハッピーになったと言っていた。彼女の仕事の話しになった。2年SMクラブで働いていてナンバーワンだったらしい。コツは相手の気持ちを握ってから勝手気ままに振るうこと。うんこを出させるプレイもあるらしい。

来るお客さんは普段は誠実な人が多く、客とも付き合ったことが何度かあるらしい。顔が好きだったり中身が好きになるとメッセージのやり取りで自分からアプローチをかけて、そうすればだいたい落ちるんだとか。今やってる女性用風俗でもナンバーワン指名だそうだ。結局相手の気持ちをうまく誘導させて乗せてあげることが大事だと偉そうに語っていた。

あとで聴いた話だけど、一度不感症の女の子が来たらしく、乳首を舐めてもくすぐったがるだけでずいぶん苦労したそうだ。それでも彼女は諦めず、3回目でやっと気持ちよくなってくれたらしい。解決方法はくすぐったくてもきもちいいと言い続けさせることだったんだとか。

彼女の友達は彼女と同じような人が多いらしい。ただ男はオタクか、ぼんぼんだけでいずれ社会の上に立つ存在なのにシステム全体のことを見ていないからダメだと批判していた。利権に押さえつけられることに耐えられなくて、女性であることをなにかの理由にされたりするのはもっと無理らしい。

友達とはよく政治の話をするらしく、選挙速報は競馬だと言っていた。政治のことをあまり知らないと言ったら少し軽蔑された。荻窪や高円寺の建物を取り壊して道幅を大きくすることになっていたが、杉並区の区長が代わり工事がまぬがれた話や自民党が与党になることで社会がどうなってしまうのか関心を持たないのはおかしいと非難された。確かにそのとおりだ。我がのことで精一杯でそこまで意識がいってない自分が情けなくなった。

お笑いも昔みたいに政治批判で笑いを取るべきだと思ってるそうだ。空気階段のラジオでは鈴木もぐらがわりと政治的な批判をやんわりいれているらしく、そこが推せると言っていた。吉本は右翼。空気階段は自民党の前でネタをやらされたらしい。差別をなくしたいらしく偏見ボケはまあゆるせるが、それに乗っかる回りのファンや二番煎じのやつが許せないらしい。特に金属バットのファンが嫌いだと言っていた。彼女は太田光が好きらしいが、選挙特番に出ていたときの太田は不器用だったと苦笑いしていた。差別や利権が働きかけているシステムが本当に嫌らしくて個人と誠実に向き合うことを信条としている、誰にたいしても平等であろうとする人だった。

資本主義について、どう思うか尋ねたところ競争社会のなかではビジネスとわりきるところはわりきってうまくやっていくしかないと言われた。女性用風俗は人気がなければ収入を得られないからマッサージや催眠術、相手の心をつかむ掌握術など、セラピストとして必要なものを獲得していって、お客さんにもこまめにメッセージやプレゼントをし店でのナンバーワンを掴んでいると言っていた。プロフェッショナルな考え方だった。

月収は40万円。生で現金を受け取るから家に帰ったらすぐに銀行に預けないと使ってしまうらしい。帰りの道中で募金箱に10万入れたことがあると聴いて驚いた。震災募金も100万くらい振り込んだらしい。お金があるやつが募金しないでどうすると言われて確かにその通りだなと思った。

この人はマジで世界の平等を望んでいる。人生が強くて羨ましい。エピソード他にあったら聞きたいと言ったら「じゃあ4股の話する?」って言われた。彼女の中では鉄板エピソードなんだろう。

4股の話が始まった。同時に4人と付き合っていて、ある日急にめんどくさくなって4股していることを全員に一斉送信したらしい。結局相手も浮気していたそうだ。普通の4股の話だった。彼女は少々真面目なところがある。

お金支払うタイミングで金がないからpaypayでよいかと聴かれ、募金してるような素晴らしい人と折半なんてできないから全額払った。月収40万円の学生になぜか奢った。

ダラダラしてたら閉店の時間に。ありがとうございました、店員さんに声をかけ、外に出ると異様に寒かった。落ち着いた雰囲気のところで居心地もよかったのでまた行こうと思った。

階段を下りると早速マップを見ずに適当に歩き始める。多分間違っている気がしたからマップを見せて引きもどした。恋とかしてないのかと聴かれ、冬くらいに初恋のようなものがあったと言った。逆に彼女は恋愛体質ではないので初恋は覚えていないそうだ。好きになる人は単純に顔。あとは内面、自分を見透かされるとドキッとするそうだ。

お客さんと彼氏とのセックスの区別がつかなくなってるのが悩みだと打ち明けられたが、話すことがなかったので話題として提供された感すごく出ていて申し訳なかった。仕事ではある程度流れがあってそれに従って彼氏とも業務みたいにセックスをしてしまうそうだ。お客さんと1日中一緒にいるというプランがあってそこでは3回もヤれてしまうらしい。お店に支払われる額は25万、そのうち13万が収入として入ってくるらしい。ホストの中にはそれの10日間バージョンをやっている人もいるらしい。10日で100万以上か。世界が違うなと思った。

彼女はホストを尊敬していた。ホストへの賛辞を彼女は何度も言っていた。お客さんのことをうまく乗せるスキルが彼女にはまだ足りないらしくその点で彼らを誉めているのだろう。相手のこと傷つけずにエスコートしたり気を遣わなければならずかなり疲れるらしい。人といる時間が多いと1人の時間に耐えきれなくなるらしい。

マッチングアプリはかなりマッチするんじゃないかと聞いたらヤリモクの人が多いからねと言われた。そういう人は切ってるらしい。

彼女の初体験は中学生で地元の先輩と。その頃はされるがままにしていたそうだが今は主体的にセックスをおこなっているという。その方が楽しいんだとか。だれとでもセックスすれば仲良くなれると言っていた。セックスをすれば相手が心を開いてくれる。困ったことがあったらセックス。とにかくセックスで距離を縮める。友達にはセックスをコミニュケーションの1種としていると指摘されたそうだ。自分本位のセックスしかしないむかつくヤリチン野郎ともセックスで主導権を握り心の距離が縮まったあとに一気に蹴落とすことで怒りを静めているらしい。落差を与えて相手に罰を下す。

友達で自分に心を開かない女がいると言ったら私だったらまずセックスをするねと言った。セックス。セックスをすればこっちのもん。どんだけ自分のセックスに自信があるんだよ。

主導権握りたいときは正常位から騎乗位に変えるそうだ。相手が駆け引きしてきたら乗ってあげるタイプらしい。彼女はとにかく今を楽しもうとしている。

映画の話に再び戻り、最近なにで感動したか聞いたらeverythingeverywhereallatonceと言っていた。RRRもよかったと言っていた。話に夢中になり歩く歩幅が違うのに気づかなくて指摘された。

自意識の話になった。自分は昔のオードリー若林に似ているかもしれないと言ったら納得していた。ラジオリスナーだとラジオが共通言語になるので助かる。

俺のことをモラトリアムだとも言っていた。さきほどタバコの交換をしたが、あれも大学生のやる行動で、今の自分は全部が全部モラトリアムなんだと判明した。

今の自分に刺さるひどい言葉をいってほしいと思い、なんと言ったら俺が傷つくと思う?と聞いたら「才能がない、過去の栄光にすがっているだけ、将来設計が見えていない」と言われて体がぶるぶる震えた。特に1発目の才能がないはヤバかった。俺はどちらかというと才能がある方だと思ってるし、なくても才能を嫌でも生み出す能力があると思ってるからそれが本当だったら終わりだ。

逆に批判ある?と聴かれ、なにも出てこなかった自分に絶望した。彼女になにいわれたらショックかと聞いたら、他人のことコントロールできると思ってるでしょ?とか見透かされると食らうらしい。

途中でコンビニによっていいかと聴かれていいよと言ったらなにか要る?と聞き返されたのでいらないといったけど、ブラックコーヒーを買ってきてくれた。「こういうのが気遣いだよ、寒そうにしてたのと、その小さいカバンに入るくらいの飲み物」。勉強になりますと言った。

将来探偵になりたかったと言っていた。幼い頃、探偵小説を読んでいたから憧れてるんじゃないだろうかと思ったが、言わなかった。彼女は賢いから難事件を解決しそうだ。

途中で他人の家の庭に生えているオレンジ色のでかい果実を見て、彼女は立ち止まった。どうしたんだろうと思っていたら突然もぎ取って盗み出した。広島にいるときのくせで木に実ってる果実をとってしまうんだとか。やばいけどこういう一面を持っていて嬉しかった。あれが彼女の唯一の落ち度。非の打ち所がない人だと思っていた。だけど逆にあの行動が彼女が異常に魅力的な人間であることを証明する最後のピースになった。

抜けてるところもあり急に転んだりするそうだ。この前ラブホの階段から落ちたと言っていた。そんな風には見えない。たまにパニックになることがあるらしく、そういう時はなにもできなかったり不注意になるらしい。めちゃくちゃ早く喋るとかをするそうだ。急に自分のおちゃめな部分を見せ出してきた。

彼女の家の近くまで来たが公園のベンチで喋ることになった。最近の自分の話をした。深く悩んでいるわけではないけど、まあまあ残念なことがあったので、それを話した。結局人生なんでも楽しんだもん勝ちだと念押しされた。そうかもしれない。そんでごだごだ言わずにやるしかない。仲の良い人やお互いを認め合っている人と一緒にいると良いと言われた。その方が見ている側も嬉しいそうだ。あとはなんも考えてない人とか。コンボイや春日みたいなバカが好きだと言っていた。よく考える人は結局対局の人を求めるのかもしれない。

さっきの話の続きとして中央線の女と言われると食らうとも言っていた。中央線には個性的な女がたくさんいるそうだ。全然女と会ってないから知らないが。

帰ることになった。合計6時間くらい一緒にいた。20時から2時まで。結局欠点は見つからず、欠点とも言えるところもむしろ彼女にとっては長所であった。真に非の打ち所がない素晴らしい人だった。色んなこと気づかされるからもっと喋りたかったけど寒くて断念。じゃあね、バイバイ、気をつけて。最後はわりとあっけない感じ。でもそれでよかった。

あとでありがとうのメッセージを送った。別れ際直接感謝を伝えればよかったなと少し反省している。

彼女の言葉は強かった。「金ないと人生動くんだよ」「風俗は究極の接客業」

ラジオを始めたらゲストとして出てあげるとも言われた。ただの社交辞令かもしれないがその約束はいつか必ず果たしたい。

最後公園にいてくれた時間は多分奢ってくれたこと、つまり彼女にお金を支払ったことに対する見返りなんじゃないかと思ってる。職業病でお金を支払われると相手に尽くしてしまうんじゃないか。

彼女とあって思ったことまとめ。

どんな形であれ、なんでも楽しんだ方がいいと言われ、閉じこもるなら閉じこもることを楽しもう。

人と誠実に向き合うこと。

俺にはもっとストーリーや人間力がいる、システムやビジネスをひっくり返すほどの巨大な魅力がほしい。

俺は頭の引き出しを開けるのが遅い、なんだっけって、なりすぎている。

本や映画たくさんのものに触れるべき、思考回数を増やす。

彼女には魅力的な人だなと思われる存在になりたい。
もっと多くの人に会うべきだ。

6時間、人と親密に話し合ってすごく心が満たされた。話が途切れないように気を遣わせてしまったかも、疲れちゃったかもしれない。

結局阿佐ヶ谷集合でよかった。たくさん散歩できたし。別に彼女との時間はどうであれ面白いことにかわりなかったけど。

彼女との時間は自分だけのすごく大切なものにしたい、秘密にしたいと思った。結局周りには少し言ってしまった。

彼女には全くドキドキしなかった。まるで昔からの友達だったみたいに。もちろん最初はどぎまぎしてどもったりしたけどああこの人と俺は男女の関係性においていい感じになれないなとわりと序盤で思ってそっから女性的な魅力は感じず、人間的な魅力だけに惹かれた。

俺は自分のことを誉めない人には一切惹かれないんだなと思った。

俺という人間に関われてなにか学びがあったかな?と不安になってしまう。自分の感触では彼女にはなにも変化をもたらせなかった。彼女が何を考えて接していたのかは全くわからない。何を求めて、何が禁句で、どんな言葉を投げかけてほしかったのかもわからない。(何様)

後日ちょけたメッセージを送った。思い返すと、とてもつまらないメッセージだった。返事は来なかった。その後、よかったら友達にならないかという趣旨のメッセージを送った。いつだったか覚えてないが、しばらくして、ブロ解された。なんで?あんなに楽しかったのに、と思ったのが、最初の感想だった。彼女は自分で神経質なところがあると言っていたのを思い出した。俺の一つ一つの言動が気にくわなかったのかもしれないと振り返り、落ち込んだ。

彼女は俺より多くの人を見てきた。その上位数%に俺は選ばれなかったんだ。自分の実力のなさに怒りが込み上げた。もう一度喋りたいと思わせられない自分の存在が悔しかった。

確かに俺は話がつまらないが。日が過ぎていくが彼女のことは忘れられなかった。今まで出会った人の中で一番賢くて面白い人だったのに。この先出会えないかと思うと少しばかり絶望した。もし次に魅力的な人に会ったら絶対友達にさせてやると心に誓った。tinderはやめた。彼女以上の人に会っても退屈だと思ってしまうだろうから。こういう考えは彼女が嫌いそうだ。だんだん彼女にムカついてきた。


最近、マッチングアプリを始めてみたのですが、レズビアンの方向けの風俗で働いている方とマッチして一緒にシーシャを吸いに行くことになりました。今まで会った人の中で一番賢い人でした。友達になろうと言ったらブロックされました。この人より面白い人間にはもう出会えないと思い、マッチングアプリをアンインストールしました。

ふつおた風まとめ


それから1ヶ月後、彼女がおすすめしていた空気階段の踊り場を最初から聞くことにした。空気階段の踊り場は他のラジオと一線を画している。公開プロポーズ、破局、結婚、離婚、喧嘩、再会など、空気階段の二人の人生を切り売りしている。人間の面白さが一番楽しめるラジオだった。

二人は面白い人生を歩んでいる。特に鈴木もぐらは父親が何回も変わったり、妹から人間として見られていないような扱いを受けたり、母親がキャラ強すぎるなど、癖のある家族に囲まれている。

それは6月の初旬くらいだった。俺はずっと空気階段の踊り場を聞き続けていた。ある時、たけし映画みたいなエピソードを送るコーナーが生まれた。そこで読まれていたメールが印象に残った。そのメールからあの彼女の面影を感じたから。

ラジオネーム「お前らの墓に小銭まいてやる」。これは海外文学「お前らの墓に唾を吐いてやる」をもじったものだった。聴ける人は空気階段の踊り場第150回~第152回を聴いてみてほしい。「お前らの墓に唾を吐いてやる」のメールは、彼女から聞いた話と酷似しているような気がした。広島弁、兄弟がたくさんいること、父親の話を聞いた印象、倫理観倫理観言っておきながら変なところで倫理観が抜けるような行動を取るところ(人の家の果物を盗む)。「お前らの墓に小銭まいてやる」があの人だと思うのはこじつけだろうか。こんなできすぎた話があるのか、自分にはわからない。でもそうだったら良いなと思う。「お前らの墓に小銭まいてやる」は強く、誰よりも楽しく、今を生きている、と信じたい。ラジオを通して、彼女の文章を知ることができたのだと信じたい。

空気階段の踊り場を聴く前に一度、最寄りの喫煙所で彼女を見かけた。声をかけられなかった。次見かけた時は「"お前らの墓に小銭まいてやる"ですか?」って話しかけようかな。でもそしたら彼女は顔をひきつらせて足早にその場を去っていくような気がしてならないから、なにも知らない人のように「だいぶ前にシーシャ一緒に行った人だよね?」って言ってみようかな。キモいか。














小さい頃からお金をもらうことが好きでした