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本気でリスニング力を鍛えるなら、ディクテーションがおすすめ!

TOEICや英検などのリスニング。どうやって勉強していますか?

本気でリスニング力を鍛えるなら、何と言ってもディクテーションが効果的です!ディクテーションは実際時間がかかるし疲れるし、結構大変ではありますが、「精聴(せいちょう)」ができるようになりたい方にはぜひ、おすすめします。

ディクテーションをした後の「仕上げ」までしっかりやれば、確実に力になりますよ!


ディクテーションとは?

ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら、聞こえた英文を書き記すことです。通常は手書きで行います。


ディクテーションの効果① 「精聴スキル」が上がる

TOEICや英検で質問に正しく答えるためには、場所、時間、解決策などのピンポイント情報を逃さず聞き取る精聴力が求められます。ディクテーションでは、この精聴力を鍛えることができるのです。

英語のリスニング学習の手法は、多聴と精聴に分けることができます。

多聴(たちょう)⇒ 音声をBGMのように流しっぱなしにして、英語のシャワーを浴びるイメージ。英語を聴く「量」を重視した方法。

精聴(せいちょう)⇒ 話されている内容の全体像をざっくり把握するのではなく、1つの単語も聞き逃さずに細かい情報を聞きとろうとするイメージ。英語を聴く「精度の高さ」を求める方法。


ディクテーションの効果② 自分のリスニング力を正確に知ることができる

ディクテーションをする際はテキストやスクリプトを見ません。
自分の耳で聴きとることのできた情報がすべての、厳しい世界です。

ですから、文字情報や予備情報に頼らず自分のリスニング力だけでどれだけ聞き取れたかを正確に知ることができるのです。

TOEICのリスニング問題でスムーズに正解できたとしても、実際にディクテーションをしてみると似たような音の単語を書いていたり、冠詞などが抜け落ちているといった発見があるはずです。


ディクテーションの効果③ 単語力・文法力も確認できる

3つ目の効果は単語力・文法力も確認できることです。

実際にTOEICの問題を解く時は、1つや2つ知らない単語があったとしても正解の選択肢にたどり着けることもあります。しかしディクテーションでは、自分で単語のスペルを書かなければなりません。

また、「a, the」などの冠詞や三単現のSなどは、ほとんど聞こえないくらいの音量で話されます。文法力があれば聞こえなかった音も推測して書けるため、ディクテーションでは文法力のチェックもできると言えます。


【実践編①】ディクテーションに挑戦しよう!

ディクテーションの効果が分かったところで、早速実践しましょう!

ディクテーションは思った以上に時間と労力が必要です。挫折しないためには、TOEICならまずはPart1の写真問題の4つの選択肢や、Part2の短い会話などから挑戦するのがコツです。

TOEICや英検の本番で戸惑わないために、ディクテーションの時もイヤホン無しで聞き取る練習をしましょう!

① TOEIC公式問題集のCDを再生する(イヤホンは使わない)

②再生しながら紙に英文を書きとる(シャープペンシルを使用)

③繰り返し聞いて、徐々に英文を完成させていく。

④「これ以上、何も聞き取れない」というところまでやる

⑤ 値段や日付など、数字の聞き取りに間違いがないかチェックする

最初は各文章の最初の1~2語しか書けないかもしれませんが、同じ音声を何度も聴きながら徐々に空欄箇所を埋めていきます。


【実践編②】書いたものを最終チェック

「もうこれ以上何も書けない」と思ったら、最後に書いたものを見直します。このステップでは単語力・文法力が頼りです。

①三単現のSが抜けていないか

②名詞の複数形のSや、冠詞(a, the ,an)が抜けていないか

③その他、文法的に考えておかしい部分はないか

④単語のスペルは正しく書けているか

【超重要】最後まで聞き取れなかったものは何か?

いよいよ答え合わせをしますが、その前に、「何度聞いても聞き取れなかったもの」を明らかにします。

ディクテーションをした英文に穴あきの箇所があるなら、目立つように四角で囲んでおきます。聞き取りにくいものの代表例として、下記のようなものがあります。

・知らない単語、固有名詞(人名、地名など)

・知らない熟語

・音のつながり(リンキング) 例:Not at all. ⇒「ノラロー」など

・冠詞(a, theなど)や前置詞など、小さい音で発音されるもの

印をつけたら、スクリプトを見ながら答え合わせ。a,theなど、細かいところまでチェックしましょう。


【仕上げ編】ディクテーションの仕上げで結果に差がつく!

答え合わせが終わったら「仕上げ」の段階です。ディクテーションの効果を確かなものにするには、この仕上げまで手を抜かずに頑張りましょう!

①ディクテーションを振り返り、反省点をノートに書いて次に生かす。(例:varietyが最後まで聞き取れなかった等)

②最後まで聞き取れなかった所、聴き間違えたところはスクリプトに「がっつり」印をつける

③印のついたスクリプトを目で追いながら、音声を5回以上聞く

④スクリプトを見ながら、シャドーイング5回(音声が聞こえたと同時に、ほんの1秒遅れくらいのペースで後について声を出す。)

⑤覚えていない単語は、単語帳を作って覚える

⑥ディクテーションで特に苦労した場合は、音読練習もする


まとめ

リスニング力を鍛えるのに確かな効果を発揮する、ディクテーション。

これまで1度もしたことが無いという方は、ごく短いものでも大丈夫。まずは最初の一歩を踏み出してみましょう。

次からは、きっと「精聴」する意識で英語を聴けるようになりますよ!















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