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【10/10】保健所を通すのがむずかしい。


今日は設計のちゅうたくんと打ち合わせがあった。

お題は、施工会社さんからの見積もりの内容の確認と、スケジュールの調整と、保健所を通すための打ち合わせ。

「保健所を通すための打ち合わせ」に来週さらに時間をかけてブラッシュアップする。

飲食店を営業する場合、飲食店営業許可というものが必要となる。(ちなみに喫茶店営業もあるが、アルコールを扱う場合は飲食店営業許可になる。)これは床は不浸透性材料でね、とか、戸棚は蓋つきでねとか、飲食を扱う上で気をつけなければならない衛生面でのチェックのこと。保健所に図面を見てもらってOKだったら、そのまま工事に入って審査を受けて許可がもらえる。で、現状引っかかっているのが、

共通基準
③営業施設においては、食品又は添加物を製造し、加工し、調理し、保存し、又は販売する場所(以下「製造場等という」。)、器具又は容器包装を洗浄し、消毒し、又は殺菌する場所(以下「容器洗浄場」という。)原材料置場及び製品置場は、間仕切りその他の方法により住居その他の施設から区画されていること。

という部分。TOUTEN BOOKSTOREは本屋であり、カフェバーもある。

スクリーンショット 2020-10-11 21.23.08

この図面、「調理スペース(赤丸の部分)は本屋と区画を分けないといけません」という指摘が保健所からあったのだ。ブックカフェで客席が売場を占めているなら区画はしないでいいけど、本屋で物販で多くのスペースを占めるなら区画をしないといけない。ここでいう区画は「間仕切りその他の方法に」よるものなのだけれど、名古屋市、ここが厳しい。例えばこの写真のように、床から天井までの間仕切りを作らないといけないことになる。

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(撮らせていただいたのはRAYARD Hisaya-odori Parkにできた「天狼院書店さん」。本屋売場があり、カウンターは透明な仕切りで区画されている。フードメニューも充実しているので奥にはキッチンもある。すごい!)

わたしは、「え!あそことかあそことか本屋とカフェ融合してますけどー!」と思い写真を見せて、「ここ通ってますよ?」と伝えると「これ、どちらのお店ですか?」と聞かれ、「東京と、大阪です」と答えると「他の都道府県だと前例にならないんです……」とのこと。同じ日本なのに!泣

まあ担当の人も誠心誠意お仕事しているわけで、(すごく親切でした)制度のことに文句を言っても今は仕方がない。ということでこのハードルをクリアし、かつポジティブな理由もできるように練り練りします。風通しの良さはなくしたくないので、ちゅうたくんと空間を作り、保健所の担当の方に相談しながら決めていきます。よってレジは施工会社さんのマターでなくDIY。ちゅうたくん、いつもありがとう。

まあこのあたり、来年法改正があるらしいので、今後はもっと都道府県統一して東京や大阪みたいな店舗設計がスムーズにできるようになるといいなと思う。

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