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【9/27】心地よいレジとはなんだろう

今日は店舗デザイン設計担当のちゅうたくんと打ち合わせ。
ちゅうたくんとは前職のときからの付き合い。戦友でもある。ちゅうたくんが「かわいい」というものは大抵「かわいい」からとても信頼している。ガジェット大好きなところとか、常にすてきな建物知っているところとか、分析気質のところが面白くて、はやく建築のポッドキャストとかやってほしいと思っている。

そんなちゅうたくんと仕事できることがとてもうれしい。今日はレジの話し合いをした。

TOUTEN BOOKSTOREでは本屋だけでなく、カフェもバーもやる。なんならフランクな立ち呑みをお昼からできるお店にしたいと思っている。それらの異なる用途を売場として別にすることは簡単だけれど、トイレとレジは異なるものにはできない。

異業種の組み合わせはレジがとてもむずかしい。分ければ解決だけれど、私が二人いるわけではないので、一人で運営が前提。一つでやるしかない。

「本を買うだけの人」「コーヒーを飲むだけの人」「お酒を飲むだけの人」「本とお菓子を買う人」etc……組み合わせはたくさんある。

それぞれレジに向かう人がみんな心地よく感じてもらえるように設計したい。それがなかなか難しい。というのも、設備がなかなか場所を取るから。
飲食を扱うので、飲食営業許可が必要になる。そうなると
・流水手洗い
・2層シンク
・器具入れ、食器入れ(扉付き)
・冷蔵庫
・換気扇
をつけなければならない。加えて冷凍庫もお菓子のショーケースも要る。レジに閉じ込めようとすると、ボリュームが出る出る。

初めはこんな感じで考えていたけれど、変な距離感が出ている。遠い。レジの向こうが遠い。

・もっとレジの向こうの店員感をなくし、でも本の会計に行きやすい作りにしたい。
・レジ台の上にショーケースを乗せると距離感が余計できてしまうからイヤ。→レジに埋め込みたい。
・お店に入った瞬間にはお菓子の季節感を感じてもらいたい。
・店のはじっこで(本屋と空間がいっしょだけど、世界がちがうような)コーヒーのんびり飲むところや立ち飲みスペースがあったりできるといい。
・知らない人でも安心してレジに会計に行ける雰囲気をつくりたい。
・父がコーヒー淹れに手伝ってくれる時があるので2人が入れるくらいにしたい
・何かあったときのために売場にすぐ出入りできるようにしたい

みたいなことを言って器具を動かし直し動かしを繰り返すうちにちゅうたくんが「ぼくは直線にこだわりを持ちすぎていた……」と言い図面を見ると、たしかにめっちゃ直線に揃ってる。

「レジは1つの島として場所として独立させた方が良いね」という話になり、とんとんとんと話が進む。

わたしのイメージは、ホテルの独立してるカウンターみたいな存在感。最終的にこんな感じでお店に入るとお菓子のかわいさも目に入るようになる。

中2で漫画家の夢を諦めたわたしの画力では伝わらないと思いますが、とても素敵になりそうです。

心地良いレジというか、心地良い入り口を探すほうが正しくて、「入りやすさ」「話しかけやすさ」「会計への向かいやすさ」みたいなものをどう設計するかなんだなと思った。
そこから機能を落とし込み、絞り込み、削ぎ落としていく。運営をし易くしないと効率よく仕事ができない。

レジは1日のうち最も長く居る場所。わたしにとってもかなり大事な場所。

ラフが上がったらまたTwitterで共有します。
それでは今日はここまで。
(本棚の話もめちゃしたいけど長くなりすぎるのでまたの機会に)

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