どうやら僕は昔から猫ととっても相性がいいらしかった。
そう、あの日は一体なんだったんだろう。夕焼け空をトンボ(猫の名前)とみていたら、突然大きな猫の神様みたいなのがニューんと出てきて、僕らヲにらみつけたんだっけ。そして、僕が大きく手を振って、こっちだよって言ってあげたら笑顔になって消えていったっけ。
そして、ある時僕は君と出会ったんだ、旅の途中でね。そうなんだ、天国からわざわざ会いにきてくれてたんだっけ。でもね、その時は猫を連れて帰れなかったんだよね。だから、そこでバイバイしたっけ。
でも、君は僕の旅行するところにいつも現れて。。ごめん、あの時もやっぱり連れて帰ってあげれなかったね。
あれは何度目の出会いだったかな、あまりにも偶然が過ぎたよ。でもね、僕も決心したんだ、君を連れて帰ろうってね!
「キャハハハハハ」「ニャハハハハハ」
「ホーラホラホラホラッツ」「ニャリーン」
戯れる二人。
「ほらほらほーらっ」「キャキャッツ」
戯れまくる二人。
「ほーーーーーーらっ」「ぅわいぅわいぅわーーーーーい」
「っっっつ危ないっ!!」「キャッ!!」
「キャッチ、危うく落っこちるところだったね」「近すぎますわ。」
そう、僕は決心したんだ、あの時天国に行った君が僕に会いにきてくれたのか、それなら人間が猫になったことになるね。いや、もしかしたら、僕が猫になっていくのかもしれない。でも、そんなのどっちでもいいって、今はそう思うんだ。だから、君と僕はこれからはずっと一緒だよ。僕は夕日に向かって誓ったんだ。
「もう帰るの??」
「さぁ、もう日が暮れる」「ニャッツ」
それから、君はしばらくいなくなって。
子猫のニャリーンを連れてまたあの場所で出会ったんだっけ。僕はとっても嬉しかったよ。
それから10年後・・・
辛い時、悲しい時、いつも膝の上にいてくれたね。
僕はこれからもトンボ、いや、君とずっと一緒、てか、君、随分大きくなったね。僕の視界をさえぎっちゃうんだけど、今最高に幸せなのさ。
「あそこにあるのは小魚かしら??」
それから10年後・・・
これからも僕はこうやって猫と日々を過ごしていくんだろう。
「窮屈ですわ。」
そうして、子連れ狼ならぬ、猫連れ人が増えていったのでした。
「うゎいうゎいうゎーーーーーい」「キャー、しっぽ、とれてますってばーーーーキャキャッ」
「犬っぽいね。」
「そうかもしれまテン。」
「あの雲、お魚にみえるぅ」
[END]
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