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地震と温暖化はどう関係?

Q:地球の温暖化で海水温度が上昇したことによる、海水密度の低下により、プレートが動きやすくなったからだと言えませんか?そうすると、もともと氷がなかった暖流地域(赤道付近など)の国々はあまり影響がないかもしれません。一方、氷河によって凍結もしくは、冷たい水流がもともとあった地域、日本なら北日本や北海道などに到着する海流の流れの下にあるプレートが揺れやすいと考える予測はありですか?


北海道地震から考えられる温暖化と地震の関係



北海道は日本で最も寒い地域の一つで、冬には雪がたくさん降ります。そして、北海道はオホーツク海流という冷たい海流の影響を受けています。オホーツク海流はシベリアから流れてきて、北海道の東側を通ります。この海流は冬には氷結して、オホーツク海の氷河を作ります。そして、この氷河は春になると溶けて、海水温度を下げます。このように、オホーツク海流は北海道の気候を大きく左右しています。

しかし、地球の温暖化でオホーツク海流はどうなるでしょうか?研究によると、オホーツク海流は温暖化によって弱まり、氷河の面積も減少すると予測されています。これは、北海道の気候だけでなく、地震の発生にも影響を与える可能性があります

なぜなら、オホーツク海流が弱まると、海水密度が低下し、プレートの動きが活発化するからです。実際に、北海道では近年、大きな地震が頻発しています。例えば、2018年に発生した北海道胆振東部地震では、震度7を観測しました。この地震はオホーツクプレートと太平洋プレートの境界付近で起きました。このように、オホーツク海流の変化は北海道の地震活動に関係している可能性が高いと言えます

赤道付近の地域の地震と温暖化の関係は?

では、他の地域ではどうでしょうか?赤道付近などの暖流地域では、温暖化で海水温度が上昇しても、それほど大きな変化は起こらないかもしれません。しかし、それでもプレートの動きに影響を与える可能性はあります。例えば、インドネシアでは2018年にスラウェシ島でマグニチュード7.5の地震が発生しました。この地震はインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界付近で起きました。そして、この地震は津波を引き起こしました。津波はインド洋から太平洋に流れる暖流の影響を受けて、高さが増したと考えられています。このように、暖流地域でも温暖化は地震や津波の発生に関係している可能性があります

地球の温暖化と地震の関係は非常に複雑であると言えます。温暖化で海水温度が上昇すると、海水密度が低下し、プレートの動きが活発化する可能性があります。しかし、その影響は地域によって異なります。

氷河や冷たい水流がある地域では、温暖化で氷河が溶けたり、水流が弱まったりすることで、プレートの動きがさらに活発化する可能性があります。一方、暖流地域では、温暖化で海水温度が上昇することで、津波の高さが増したり、プレートの境界付近で地震が起きやすくなったりする可能性があります。このように、温暖化は地震や津波の発生に影響を与える要因の一つであると言えます。

海水温度が上昇すると、海水の密度が薄くなるので、海水が軽くなり、より津波が高くなるということなんですね。ということは、暖流が通るプレートが震源の地震では、温暖化により、より海水が軽くなり津波がもともと起こりやすいところへ、更に津波の高さが起きやすくなるということなんだと。

一方、寒流が通るプレートや、氷河のある大陸、地域では、陸自体が軽くなるので(温暖化によって)付近のプレートが動きやすくなるので地震が起こりやすくなるんだなと思いました。なので、今年の暖冬では、海水濃度が低くなったために、プレートが活発化したとも考えられるなと思ったり。

更に、温暖化になれば地球は温度を下げるために熱を発散させるため、世界の地震の9割を占めるプレート型地震以外の、深部地震、マントルの内部から起こる地震も増えていくのかもと思ったりしました。

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