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残したいものを楽しく描く『グラフィックレコーディング』ってなに?

こんにちは。関西大学社会学部松下ゼミ3回生の大林です!

みなさん、『グラフィックレコーディング』って聞いたことありますか?

グラフィックレコーディング(通称;グラレコ)とは、新しいかたちの議事録のことです。

今回、私は4月12日(月)のゼミでグラフィックレコーディングについて学習しました。

グラレコ講座を開講してくださったのは、笑顔が素敵で優しい雰囲気を纏った岸智子さんです。福岡からオンラインで授業をしていただきました。

私は絵を描くことが苦手なので不安でいっぱいでしたが、発見がたくさんあり、楽しくてとても実りのある1時間を過ごすことが出来ました。


グラレコ、新しいのかたち議事録って?

記事の最初にグラフィックレコーディングは新しいかたちの議事録だと述べましたが、それについて学んだことをもう少し詳しく説明しますね。

「今までの議事録」と「グラレコ」との違いは2つあります。
これまでのノートや議事録は文字で書き記したもの、に対して、グラレコは記号を用いて会議やセミナーの内容をタイムリーに「見える化」したものです。
さらに、これまでのノートや議事録は、正解や決定したことなど事実を記したものですよね。
しかし、グラレコはプロセスを記録できるものなんです。
その場で起きたことや、話されたこと、感じたことなどを自由に記録していきます。
これを、グラレコを使って説明してみると⇩こういうことですね!!!

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実際にグラレコ描いてみた!

絵や図を用いて記録する。こう聞くと「絵が苦手だから出来ない!」「難しそうだし私には無理だ(;.;)」と思う方も少なくないと思います。その気持ち凄く分かります。私もその1人でした。

そんなみなさんに朗報です!
○△❏を描くことが出来れば、グラレコは完成します。
それは、1つのイラストから意味を広げることが出来るからです。
ここで大切なのは、連想ゲーム!発想力!☁

では、○を例に考えてみましょう。
○に2本線を加えると、リンゴが完成しますよね。🍎
これをリンゴという1つの意味で終わらせるのではなく、リンゴと言えば「フルーツ(果物)」食べる時間は「おやつ」だし「スイーツ」にもなる。さらに、おやつを食べる時間、と考えを広げて「休憩」や「ブレイク」にもなります。
また、○に点線を2本加えるとボールを描くことが出来ますよね。⚾️
これは、「野球」を表すのはもちろんのこと、「スポーツ全般」や「運動」を表すことも出来ます。さらに、「余暇」や「レクリエーション」、「趣味」などにも派生することが出来るんです。
「レクリエーション」を表現するっていわれても、絶対無理!と思っていたけれど、このように頭を柔軟に働かせ、連想ゲームで考えていけば、自分が描けるイラストでも表現できると分かって嬉しかったです。発想力があれば、1つのイラストからいろいろな意味に解釈できることが分かりました。解釈次第で1つのイラストから様々な使い道が見つかるので、得した気分になって楽しいですよね。

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グラレコを用いて出来ること

最後にグラレコは何のためにするのか、どんなときに役に立つのかです。
4つあると学びました。感じたことと一緒に記していきます。
書き留めるため
講義や授業、アルバイトの会議など、多くの場面で私たちはノートにメモを取ります。文字だけでも十分分かります。しかし、そこにイラストや図など、一工夫加えるだけで、より理解することが出来たり、より印象に残ったりすることが出来ます。私も実際にこのグラレコ講座の後、授業を受ける際にグラレコの手法を意識しながらノートを取ったのですが、少し意識するだけで記憶に残りやすくなりました。そして何より以前に比べて楽しく記録することが出来ました
振り返るため
書き記したノートを見返すときがありますよね。学生だったら特にテスト前とか。① の時にも述べましたが、グラレコの手法を用いたノートの方が、見返すときに楽しいのはもちろんです。が、グラレコは正解や決まった事実だけでなく、その場の臨場感や雰囲気、感情などプロセスを記録することが出来るのでより効率的に振り返りを行うことが出来ると思いました。
共有
同じ講義を受けた友だちとノートを見せ合ったときに、文字だけだとすぐに理解できないことも、イラストや図などで簡潔に整理されているとぱっと見て理解することが出来ますよね。さらに、感情が記録されているため、受け取り方の違いを発見し自分とは違う視点に気づくことが出来ます。グラレコは人と人をつなぐコミュニケーションのツールにもなり得るんですね。
思考の整理(思考の外化・内化)
グラフィックレコーディングはリアルタイムで描き進めていくため、聞いて自分の頭に残ったものをとりあえず描いていきます。これを思考の外化と言うらしいです。そして改めて、描いたものを眺めて自分の中に取り込む。これを思考の内化と呼びます。思考の外化と内化を繰り返すことで、考えがまとまり、明確になっていくのだと感じました


グラレコ講座。とっても楽しかったです。
言葉だけではなく、ちょっとした絵があるだけで伝わりやすくなり印象にも残ることが分かりました。
絵を描くことが苦手な私でも、ポイントを押さえるだけで表現の幅を広げることが出来たと思います。また、授業の最初は不安の声を上げていたゼミ生のみんなからも「楽しかった」との声をたくさんもらいました。少しですが紹介させていただきます(^^)v

《とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。難しく考えすぎずに、今後は多くの場数を踏んでグラレコを上手く活用していきたいです。》

《絵を描くことや表現することは得意ですが、実際にグラレコをしてみると、話を聞いて即座に判断し内容を整理することは難しかったです。しかし、文字を羅列するだけの記録より、分かりやすく、絵本を読んでいる感覚になりました。》

《見ている景色、聞いている話はみんな同じでも、絵にすると人によって見えているイメージが異なる面白さがあり、1つの絵から複数の意味を連想できるのは、絵の醍醐味だと思いました。》

《普段から日記を付けているのですが、文字だけじゃなくイラストで記録するのも楽しそうだと思ったので、早速今日からやってみたいです。》

まだまだ、上手にまとめることは難しいけれど、場数を踏んで成長していきたいです。
そして自分の感情を大切に、残したいものを記録し楽しい記録を作っていきたいです。
岸さん、本日は素敵なお話しをありがとうございました(^^)

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