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2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第6節~ ボスニア・ヘルツェゴビナ vs カザフスタン ~

こんにちは、びんびんびんです。

『欧州予選アーカイブ化』計画。
初めてのレビューからなんとか突っ走ってやってきて
ようやく9月シリーズ最終戦のレビューです。
是非ご覧ください!

それでは #欧州予選グループD全部見るマン
馬評通りの順位で勝ち点2同士
4位ボスニア・ヘルツェゴビナ(ポット4)
最下位カザフスタン(ポット5)との
プレーオフ戦線に残りたいチーム同士の一戦。

両チームのラインナップ

それでは両チームのラインナップから。
青のユニフォームはホームのボスニア・ヘルツェゴビナ(2分1敗4位)
黄色のユニフォームはアウェイのカザフスタン(2分2敗最下位)

ボスニア・ヘルツェゴヴィナvsカザフスタン

ボスニア・ヘルツェゴビナは試合のあった第4節からスタメンの2人を変更
お休みだった第5節の時期に組んだ親善試合ではクウェートに1-0と
勝利を収め2019年11月と約2年間13戦勝利なしに終止符を打って挑む一戦。


カザフスタンは第5節に第4節からCB1人を残し10人を入れ替えて
フィンランドに敗れた。
今節は第5節からスタメン7人の変更。第4節からは3人の変更と
チームの核の3センターなど中心に第4節の人員に戻してこの一戦に挑む。

それでは前半から振り返っていく

前半

前半開始
基本的にはボスニア・ヘルツェゴビナがボールを持って試合が進む。

ピアニッチを中心にピッチの幅を広く使い相手を広げながらボール保持。
ピアニッチが右IHにポジションを取っていることもあり、
ピアニッチから左WBコラシナツへロングフィードからのアイソレーション
そのまま右サイドを崩しクロス、左寄りの位置で待ち受けるジェコが
合わせるなど右で作って左で刺す。
というシーンが多く見えた。

窮屈な部分で言えば、ボスニア・ヘルツェゴビナのナリッチが
53で固める相手に対してHSで我慢出来ず、相手IH脇に降りてボールを受けようとするためボールが前に進まないというシーンがいくつかあった。

カザフスタンもボールを持とうとするがシュートまでいけない展開が多い。前半35分までにボスニア・ヘルツェゴビナの決定的なシーンが4つ。
カザフスタンからすると耐えて耐えてという試合展開。

前半40分からはカザフスタンのカウンターが炸裂し始める。
が決め切れずこのまま前半終了。

戦況

まずはボスニア・ヘルツェゴビナ。前節と同じくボール保持時は325。
ピアニッチが降りてビルドアップに参加。横並びというよりかは
段差をつけてフォローをするイメージに近い携わり方。
反対左IHは斜め前でサポート。


良い時間では、角度を作ってサポート出来ていたが、撤退する相手に対して
相手に入り込めず相手ブロックの外でボールを受けようと落ちてくるシーンも見られ、なかなかボールが上手く回らないシーンもいくつかあった。

守備は532-523。左IHが右HVにプレス。2FWが残りDF。
基本的には前線からプレスに行っていたが、
後ろがついてきているわけでもなく簡単に外されるシーンが多々あった。

カザフスタンの最初のラインをブレイクした後の進め方が
コーナーフラッグ目掛けてのロングボールかFWへのハイボールの2択
だったため大きな傷とはならなかったが、
簡単にブレイクをされており他チームとの対戦では心配に感じた

一方のカザフスタン。
前半は防戦一方となったが、40分以降からはカウンターで
ゴール前まで運べるようになり耐えて耐えての一発には
期待できそうな展開。

守備陣形は、5311の形で1は相手のアンカーとお散歩。
相手ゴールキックからプレスに行くなど積極的な姿勢は見えた。

ボール保持時は3142の形。
ゴールキックは蹴っ飛ばすがボールを繋ぐ意思はあった。
ビルドアップというよりかは、ボール奪還後に31でボールを落ち着かせ、
左コーナーフラッグ目掛けてロングボールもしくは
FWにハイボールという展開ではあったが。
これは第4節も同じく狙っていた形で共通理解の元行われていたように思う

前半40分以降からはカザフスタンのカウンターが刺さり始める。
カザフスタンのカウンターは2FWにボールを当て左IHクアトがサポート。
その頃には左WBヴォロゴスフキーが全速力で駆け上がりカウンターに絡む

シュートまで行ける機会はほとんどなかったがラインを押し上げて
DFに時間を与えるという意味では効果的なプレーになっていた。

後半

後半開始
後半も変わらずボスニア・ヘルツェゴビナがボールを持つ展開だが、
前半40分以降と同じくカザフスタンがカウンターでチャンスを作る。

後半51分試合が動く。
自陣からのカウンターでコーナーキックを獲得。
クアトが合わせカザフスタンが先制。我慢が身を結ぶ結果となった。

ボスニア・ヘルツェゴビナは追う展開となり、より相手陣地に
押し込みたいが変わらずカザフスタンのカウンターが上手くいっており、
なかなかハーフコートゲームに持っていけず時間が進む。
この時間でもカザフスタンの足は止まっておらず、
特に左WBヴォロゴスフキーが脅威となっていた。

後半68分
ボスニア・ヘルツェゴビナはCBハジカドゥニッチに変えFWメナロを投入。4312に変更し得点を取りに行く。

後半71分
ピアニッチのFKからカザフスタンのファールを誘いPKを獲得。
これをピアニッチが冷静に決め同点。


後半85分
ボスニア・ヘルツェゴビナが試合をひっくり返す。
これまた困った時のセットプレー。
ピアニッチのCKに途中出場のメナロがヘディングで合わせた。


第4節から5試合レビューしてきたが、完全に忘れていた。
このままで終わらないのがこのグループDであることを。。。
ここまで10試合、7つの引き分けとフランス2勝という魔のグループなのだ



後半90+5分
やはりこのグループには何かがある
ペナルティーアーク少し右の位置でファールをもらったカザフスタン。
そのFKをMFザイヌトディノフが壁の下を通し直接ゴール。
壁の後ろで寝転がる壁もいたが対角線に壁の下を通して叩き込んだ。
これまたセットプレーからカザフスタンが同点に追いつくこととなった。

このまま試合終了。

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お互いにプレーオフ戦線に残るため是が非でも勝ち点3が
欲しい一戦だったが2-2という結果で終わった。

奇しくも次節10月9日は同じカードでの一戦が待っている。
第6節のもう一方でフィンランドがフランスに敗れたため、
勝ち点が12,5,5,3,3とプレーオフ争いは
まだ混戦となっており2チームにもチャンスがある。
10月9日が待ち遠しい。


気になった選手

ミラレム・ピャニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/ベジクタシュJK)

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クラシカルなレジスタ(クオーターバック)の彼は
バルセロナでの出場機会を失い、昨シーズンは0ゴール0アシスト。
今シーズンからトルコリーグのベジクタシュJKに活躍の場を移した。

しかし彼の右足は錆びていなかった。
この試合ではPKを獲得するFK。そしてPK。
さらには逆転弾となったCKと変わらず質の高いプレースキックは健在。
試合の中でも長短のパスで試合を作りレジスタとして輝けることを証明した


2022W杯がW杯としてはおそらく最後になるであろうジェコとピアニッチ。
彼らには予選を突破するのはもちろんだが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の黄金期を支えた中心人物として有終の美を飾ってもらいたい。
そのためには今シーズンの奮起が必要であり期待したい。

試合結果

2021.9.8
2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第6節
ボスニア・ヘルツェゴビナ 2-2 カザフスタン
【得点者】
ボスニア・ヘルツェゴビナ:ピアニッチ 74" ( P )
             メナロ 85"
カザフスタン:クアト 51"
       ザイヌトディノフ 90+5"



ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
9月の代表ウィーク最終戦。残り4節8試合。
こんなに次の代表ウィークが待ち遠しいのは人生初かもしれません。笑
2位のプレーオフ争いが激戦のグループD!
それではまた!次は10月に会いましょう!


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