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変わりゆくデバイス、チャネル、メディアの今後予測

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スマホが中心に置かれている今の社会のデバイス構造は、経済や消費、ビジネスに対してあまり良くない!消費や経済活動を減退させる、という立脚点で書いています。 具体的なあるべきハードウ…
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プラットフォーマー幻想、その実態は『グローバル・マス80億人』に縛られた“がんじがらめ”ビジネス その1。

我々が今触れてるデジタル空間は『自由な世界』か? そんな問い掛けをちょっとしてみたい。 なぜかと言うと、僕たちは、ここ10年くらい猛烈な洗脳を受けてきたことに、つい 3日くらい前に(笑) 気づいたからだ。 例えば…… 僕たちが普段普通にモノを買うようになったECサイト(On-line Shop)。 これって、どこもかしこも似たり寄ったりのUI(画面、操作、使い勝手)だけど、ホントに使い易くて、楽しい売場(店舗)だろうか? 素面に帰って良く良く眺めてみると…全然イケてない

UX勘違い①…画面全体を情報や機能で埋め尽くす癖……本来UXとは「空間づくり」だ!

スマホUXデザイナーの悪い癖。 画面が狭いゆえにその画面上に余白(間)が作れない。 全てを情報と機能で埋め尽くそうとしてしまう。 目を覚まそう。真っ白で何もない壁に絵がかかってる。 だからこそ、その絵が映えるのだ。 つまりは こういうことだ。 スマホは、『AV家電のリモコン』と一緒。 まず最初に達成したい機能(操作ゴール)があって、 それに必要なボタンが操作面積を埋め尽くしてる。 この二つのデバイスの共通点……どっちも「目的が有って“仕方なく”使っている。」ということ。

「アフターデジタル」時代の次世代UX体験セミナーを開催します!

アフターデジタル、OMO、Digital Native Store。 複数のイノベーションをクロスした次世代店舗や次世代の顧客接点、体験型施設の開発が進んでいます。 しかしこのジャンルはAIやドローン技術、ロボテックジャンル同様に、ニッポン企業はシリコンバレーや中国に水をあけられつつあり、 SNSやスマホプラットフォーム同様に『彼らの下請け(涙)』に成り下がるのか?との懸念が各所から聴かれます。 筆者が代表を務めるシンクエージェントは、この状況に大きな懸念を感じ、開発シナ

NOTE記事との連携を強めた、ThinkAgent新Officialサイト、ローンチしました。

ThinkAgentオフィシャルサイト、リニューアルローンチしました。 新サイトでは、各種記事連携、オンラインサロン運営、実験的なUXデモの実施、オンラインセミナーなどの発信を実施していきます。 引き続きThinkAgentを宜しくお願いします。

オンラインメディアの生活時間占拠が“旧”消費者にもたらしたモノ。

筆者はインターネットの勃興期からネット業界・デジタル業界が主戦場だったので、ずっと疑問に思ってたことがある。 それはズバリ、ネットの閲覧が(接続回線コストを除けば)タダであるということだ。 TVなどの放送メディアが広告費で成り立たなくなるという傾向は、ネットが普及する前から予想されてきたことだ。それでも、ネット業界の主たるプレイヤーは『無償モデル』を選択した。 そのことがここまでのネットおよびスマートフォンの全世界的な普及に貢献したことは否定はしない。しかし……それは消費社会

モノとサービス(コンテンツ)の“個別価格”提示で何が変わる?『NOTEのビジネススキーム』は大正解。

①様々なプラットフォーマーが提供し始めたコンテンツのサブスクリプションサービス(定額課金モデル)。 ➁そしてそれよりずっと前から各種コンテンツ業界で行われていた再販固定価格という売り方。 この二つの販売方法、当たり前のように見えるが、実は消費者のモノやサービスに対する“評価眼(ものさし)育成”を妨げてる……というのが筆者の持論だ。 これ、どういう意味だろうか? 映画業界、ビデオ業界、音楽業界、書籍・出版業界、ゲーム業界。 この全ての業界が確立してきたクリエイティブコンテンツ

サブスクは有りだけど『お金払ってることを忘れさせる』のは逆効果。

月額200円とか300円のサブスクリプションって微妙な金額だ。 そして危ない金額!でもある。 昔、i-modeでボロ儲け(失礼…)したdocomoさんが結果的にやってた(狙ってたわけじゃないけど)手法。顧客はアプリとかサービスを契約したこと(毎月の携帯利用料から引き落とされてること)を忘れてしまうのだwww AmazonやZOZOの定期便ならモノが届くのでそんなことはないのだが、目に見えないサービスで請求が他のものとごっちゃになってる場合、あるあるな話。 これ、サービス事

プラットフォーマーが壊した消費・市場経済を再構築する未来図と未来職種 その2

前回の続きです。 まず僕の考えている未来の(といっても5年以内位)メディアデバイス型社会空間は、都市の建物の室内の内壁、内装、テーブルの上面が全てディスプレイ化されて、GUI化されたイメージだ。 びっくりしないでね。そのコンセプトは20年以上前からあり、海外では一般的になってきてるから。 言葉にするならば『フルUI型インテリア』とか『フルUI型内装』。 以下の複数の欧米の紹介動画をご参照。 (別に全部じゃなくても良いんだが、イメージしやすいので一旦その観点で議論する) 流

プラットフォーマーが壊した消費&市場経済を再構築する未来図と未来職種 その1

表現は悪いのだが、プラットフォーマーは消費市場を破壊した!と僕は捉えてる。 もうちょっと具体的に言うと、スマホと検索エンジンとSNSが(狙ったのではないと思うけど)生活者に対する『思考停止エンジン』として機能してしまい、かつ依存性のあるSNSは一日の生活時間を埋め尽くして奪ってしまった。結果として消費市場のデフレ化を助長していると感じるのだ。 スマホに見入ってる時間がもし無くなったら、人はもっと生活をより良く、楽しくする工夫をする・思考を巡らす…ように思うのだ。 以下、同じ様

コト型の経済モデル(=商売モデル)作らないとサービスとして普及しないよね?

コト型、体験型って騒がれてるけど、ホントにそっちに移行するなら、それなりの経済モデル作らないと移行できないよね。 すなわち、コト型市場とそのサービス事業者(コトサプライヤー)が増えるためには、 ①コトサプライヤーの生産性がプラットフォーマーや製造業以上に上がる、 ➁そもそもコトを消費できるような豊かなライフスタイルが浸透する(週休4日とか、完全リモート勤務とか…)、 ③消費者がモノじゃなくて『コトにちゃんとお金を払う』。 この三つがマスト要件だ。 これ、当たり前だけどそんな

『Googleが無くなる!』はかなり正しい…三年以内かな?

ジョージ・ギルダー氏の著作、『グーグルが消える日』が話題だ。 僕もサクっと読んでみた。自分が元々イメージしていたオンライン社会への疑念や今後の未来論と被るところが多く、僕にしてみると久々に全部読んだ。 確かに論点が拡がり過ぎて、結論がでてないところはある。 しかし、これを齢80歳!のエコノミストが書いてしまうところに、 まだまだ米国の面白さがあると思う。 とは言え、難解である。 著者のジョージギルダー氏は見事なほどの数学者&哲学者信奉の強い人だ。シリコンバレーにはそういう

新市場と新事業を作れば良いんじゃないかな?

どうもわからない。もやもやが止まらない(苦笑)。 なんで、みんな、あんな、に 今のやり方にしがみ付いたり、ニーズが無さそうものを売り込んだり、不思議なことしてるんだろう。 素に戻って考えたら、こんなのいらない。こんなのが欲しい。こんなのが足りない。ってわかるんじゃなかろうか? みんな、なんで10万円以上もする高価で、さして進歩もしてないスマホを2年に一回も買い替えてるの? なんで、なんで今あるものや仕事を単に自動化しただけのサービスを、新ビジネスだ!!とか大騒ぎして、売ろ

“無くなる仕事”じゃなくて、世の中の『要らない事業』をリストアップしてみた。

世の中には、冷静に素に戻って考えると、 『要らないビジネス』なんだけどお金を稼いでるビジネス が沢山あるよね。 要らないという意味は、人々の生活を良くしない、むしろ人々の脳を劣化させてる、無駄な時間を費やさせてる、生産的じゃない・創造的じゃない。そんなビジネスの意味だ。 僕の過激な私見だけど ①今の世の中の大多数のSNSとメディアビジネス(オンライン、オフライン問わず)……これ大量の人とお金が関わってるけどホントは要らない。 ②あと分析系のツールビジネス(MA、BI等)、

世界の辺境で『GAFAは何か違う!』と叫ぶ。

プラットフォーマーという言葉を作ったことはOK。 でも グローバル全ての人種や国家で運用出来て、指示がいきわたるようなオペレーション志向、徹底汎用化&マニュアル化、単純化されたしくみだけ…を開発して100億人ターゲットに売り続けるビジネス……って何か間違ってると感じる。 そこには新しい価値や文化が何も生まれない、ただ便利でグローバルなだけの虚無システムが拡がっている。明日がない。 自動運転も同じだ。ただ機械が運転するだけのこと。あると便利だし、AIの精度が上がれば悲惨な事故