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グローバル社会VSローカル社会、会社と組織に何が起こってる?

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様々な矛盾に満ちた社会の動向、その中でのニッポンの特異性などを読み解き、今後我々はどっちに行けば良いのか?深く考えみます。
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#マーケティング

ITダメ経営者は実在しない。新しいことダメ経営者が居るだけだ!

以下の記事、非常に共感した。 これと全く同じ幻想が経営のジャンルで喧伝されてると感じる。 その筆頭が『ITダメ経営者』という言葉。 日本には『ITがわかってない経営者が多いから世界に乗り遅れてる』という“逸話”だ。 これもっともらしいんだけど、ちょっと考えて欲しい。 ITわかってる経営者とITわからない経営者のギャップってどれほどあるだろう?もちろん、元エンジニア出身でプログラム開発経験のある経営者も沢山いるだろう。彼らは果たして成功してるだろうか? 逆に、純・文系だった

GDPデフレーターを吹き飛ばせ!…無自覚なデフレに喝。

日本のGDPデフレーターは2018年12月の 102.73から、2019年3月(四半期単位)に103.37へとやや回復。しかし予断は許さない状況。 デフレ懸念が再燃している。 そもそも今のニッポンは強烈なデフレ国家だ。大分古いデータだが以下のランキングを見てほしい。先進国の物価上昇率が低いのはあたりまえだが、日本は先進国の中でも極端に低い位置にあり、ランキング150位にもはいっていない。 『物価が安い』って良いことのような気もするが、次のようなBad Cycleに陥ってし

おっさんずJOB!~50代以上の再始動。

自分もオッサンなので自戒を込めて。 今の日本で50代以上のオッサンだと、もう上がっちゃってる感じの人というか、これまでの仕事や職場の延長でなんとか食っていこうという人が多いけど、それだと、どう考えても先細りするよね。 だって時代はどんどん変わってるし、既存の事業は市場が萎んでしまったり、海外勢にシェア奪われたり、仕事自体が無くなる・不要になるものが多い。 で、とりあえず今自分が持ってるものを信じなければいんじゃないか? これまでやってきたことで食おうなんて虫が良すぎる(!

ニッポンに“資産”は残ってるのか?資産ってお金や不動産のことじゃないよ。

ただ資産というと誤解を招きやすいので、成長余力とか創造的資産とか言ってもよい。 ①新しい価値やサービスや社会を生み出す力と環境、 ➁グローバルの大きな波にちゃんと乗れる力と環境、 ③多様化した国民の各世代やセグメントが相互補完や有効な対話で一緒に成長できる環境 そんなコトを僕は資産と呼んでいる。 最近同じような年代(40~50代)のスタートアップ経営者やスモールビジネス事業者のTOPと話すことが多いのだが、上記の①➁③がニッポンでは壊滅的に弱まってるという認識が共通してる。

”習慣化と習慣離脱”、貴方はどちらが得意?

小さな習慣、壁マネジメント、リーダーシップ論など、人間の行動が固定化しがちな習慣によって制御されていることは経営学、行動経済学、脳科学、心理学、社会学などで明らかになってきた。 この世界の大部分のヒトは習慣で動いている。セルフコントロールで習慣を打破して新しい自分を獲得してゆける人はかなりの少数派だ。とは言え、自分の行動を変えるスキルを持つ人は強い。それがあるとないとでは、経験の密度もスキルの幅も格段に差が開くからだ。 ”0⇒1”は大得意。僕自身は比較的行動を変えることに

リモートワーク考。

筆者は元々フリーランス歴が長くて、会社員として仕事してた期間が4年くらいしかなくて、しかもその社員時代後半も出社不要のコンサルティング会社だったので、リモートワークって普通に誰でもできるものだと思ってた。 でも、業務経験が少ないのに新しい仕事に駆り出されてる若手の社員からすると、右も左もわからない状態で放り出されてる厳しさがあるのだと最近やっとわかってきた。 これっておそらくプログラミングとかデザインワーク、設計の仕事のようにプロセスやスキルが見えやすい仕事ならばもう少し楽

エンゲージメントの意味をちゃんと考える。

エンゲージメントという言葉は『繋がり』という意味から派生して、従業員やスタッフの場合は「愛着」「思い入れ」「愛社精神」、顧客の場合はファン意識やロイヤリティ、そしてSNSでは絆、愛着、推奨度などの意味で、KPI値として拡散性の評価として使われる。 ただ、なんでもかんでもエンゲージメントを高めようという気風には、僕はちょっと懐疑的だ。なぜかというと、愛着であっても思い入れであっても、そこには必ず『範囲』『対象物』といった「何に対して?」という注記がはいると思うからだ。 企業や