今年の誕生日は東急ハンズで好きなものを好きなだけ
5月22日は私の誕生日だ。
去年入籍して、晴れて彼氏から夫になった夫氏に、今年のプレゼントは何が良いかと聞かれた際、悩みに悩んだ。
というのも、夫氏からはピアスやネックレス、化粧品や香水、洋服など、欲しいものはプレゼントとしてほとんど頂いた。
今ってプレゼントをもらうタイミングが多い。誕生日、クリスマス、記念日、バレンタイン…etc
そろそろプレゼントのネタがなくなってきた自分は、今何が欲しいか考えてみたが
実際欲しいものって言ったら自分がちょっとしたご褒美に買えそうなものか、ヒアルロン酸注入などの美容医療、エステなどだ。
正直それでもよかったものの、プレゼントはなんとなくカタチとして残しておきたいという思いが昔からあったため、プレゼントとして決めかねていた。
そんなある日、新宿の高島屋にある東急ハンズへ寄ると、アレもこれも自分では買わないけれどちょっと欲しくなるものがたくさんあることに気づいた。
あれ？これ誕生日プレゼントとしてどうかな？
そう考えた私は、すぐに夫氏に相談した。
「東急ハンズで予算決めて爆買いしたい」
文字にするとYouTuberみたいだ。
「それいいね。俺もやろっかな」
夫氏は直ぐに了承してくれた。
そうなると、当日までにこれは欲しい！というものをピックアップしておきたい。
だがガチガチに固めるのもアレなので、ふんわりと固めておきたい。
Twitterで流れてきたやつや、気になってたものをワクワクしながらメモ欄に書いた。
そして当日。
前日は雨が降っていて、天気はどうかなーーと思っていたがなんと快晴。誕生日に快晴は縁起がいい。
新宿の高島屋に入っている東急ハンズは、なんと東京で？1番大きい東急ハンズらしい。
1階から7.8階くらいまであり、どの階もほどよく混んでいた。
とりあえず一階から順々にみてみる。
キャンプ用品、工具、コスメ、文具、布団、筋トレ用品なんでもある。
夫氏はこの買い物が終わったら映画見に行こうなんて言っていたが、私は本当に行けるのか？と疑問に思っていた。
夫氏的には長くて1時間くらいだと思ったのだろう。けれど私にはわかる。ここがとても時間泥棒になる空間だということを。
まず筋トレ用品。
自分はこういう筋トレとかヨガとかのコーナーが好きで、たまにamazonなので買う時もある。
実際の使い心地や手触り、壊れにくさなどをみて評価を確認、購入にいたる。
それを隅から隅まで見ると割と時間かかる。
次にコスメ。これは言わずもがななのでさっとみようとは試みているものの、やはりそれでも膨大な量のコスメ群を前にすると足が動かなくなる。というか動いても往復する。
まずこの二つが自分にとって二大ジャンルだが、さらにここからシールや文具、工具、よくわからないゲームなどなど、見れば見るほど情報量が増え、足止めが多くなる。
気がつけば2時間半経っていた。
夫氏に時折LINEしていたが直ぐに既読がついたのは、夫氏がすでに全部見終わってたからだろう。ずっとどこかでスマホを弄っていたに違いない。
わたしもほとんど見終わったので夫氏に連絡し合流。
「欲しいのだいぶ買えた！」
と喜ぶ私に、夫氏はカゴを覗きながらこう言った。
「え？ほんとに？だいぶ少なくない？」
ちょっと合計金額見せて、と私のスマホの電卓をみると驚いたようにこちらを見た。
「あと一万くらい残ってるけど！！？」
そうなのだ。
今回の予算は25000。だが実際購入しようとしてるものは13000ほど。全然到達してない。
いや、いろいろ見て回った。本当に吟味してこれほしいこれほしいと入れたつもりだった。
しかし、物欲は割と直ぐ歯止めを効かせた。あんなに色々買おうと思っていたのにも関わらず、見るだけで満足している自分がいた。
実際、金額を指定してほれ好きなもの買って良いよと言われても、人間直ぐには全部使えないんだな。
自分がその立場になってびっくりした。
さて、自分が買ったものはこちら。
ちゃんと、ラッピングしてくれた。
中身はこちら。
これが2時間半東急ハンズで歩き回った自分の戦利品だ。
正直金額未到達でも大満足である。これもあれも欲しかった。
いやいや、本当に本当に満足。
あ、一つ補足すると青汁はハンズになかったのでドンキで買った。
欲しかったオペラのリップや
首のマッサージャー
気に入った香水
懐かしいシール
よくわからない図工に使うであろう木の卵
可愛かったぬいぐるみ
などなど
こんなもんだ。
自分がちょっと手を出せば買えるもの、でも今買う時ではないなと手を出さなかったものが、一気に手に入った。
これ以上に満足感を得る買い物があるだろうか。
帰りはお洒落なレストランにいくことも無く、私の発案で鳥貴にいくことにした。
つくね美味しいね、なんていいながら腹いっぱいになるまで食べた。
久々に居酒屋に来れて嬉しかった。
家に着いて、少しゴロゴロしたあと夫がはいっと渡してきた。
手紙だった。
そういえば、誕プレ何が欲しいって聞いてきた時、冗談まじりにお手紙かなー？って答えた。
本当に書いてくれてた。
夫氏からは手紙をもらったことは一度もない。手紙を書くのが恥ずかしいらしい。
だから私もわざと手紙が欲しいなんて言った。
だからこそ手紙が嬉しくて1人ボロボロ泣いた。
今日もらったプレゼントで1番嬉しかった。
今玄関に私からの一通の手紙を置いてある。
1830ごろその扉を開けた夫氏がどんな反応をするのか、今から楽しみだ。
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