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#301 理屈とちがって現実は簡単じゃない。でも、やらなければいけないから

竹内義晴の「これからの働き方――この番組は、これからの働き方、組織づくり、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


昨日は300回目でした!

ふと振り返ると、昨日のタイトルを見たら300回目だったんですよね。多分、どこかで1、2回はズレているんじゃないかと思ってはいるんですけど、300回……よく続けてきましたよね。

2023年4月1日から始めたこの番組ですが、300回、毎日……というのは、実はちょっと語弊があって、いままでの中で3日間は、とある事情で……って、別に隠す事情ではないんですけど、どうしても配信できない日があって、3日間はできなかったんですけど、それ以外の日は、毎日続けてきた……というのは事実としてあるので、まぁ「よく続けてきたな」という感じはしています。

ですが、300日続けたからといって、あまり変わらないというか。

100回目の時は「よく頑張ったな!」「100回、よく続けたな!」と思いましたけど、300回目となると「別に……」という感じで。もちろん、毎日頑張ってはいますけどね。

話すことは、毎日10分ぐらいなんですけど、これをテキストに起こして、ある程度読めるぐらいに編集するのは、相応の時間はかかるので、「よく、毎日続けてきたな」という気はしますよ。がんばったなーと思います。

ただ、300回だからといって、特別、何かをしようという気は、あまり起きなかったですね。

これまで、キャリア安全性・主体性についてお話してきました

これまで、キャリア安全性・主体性についてお話してきました。昨日で28回なので、30回近くお話をしてきたことになります。

この話は、これからもどこかしらで話すことになる……というか、そもそも、このポッドキャストをはじめたのは、働き方や生き方が変わってきた中で、人々が抱えるキャリアの課題や、人がどんどん減っていく中で、「採用が難しくなる」「人手不足になる」みたいな、今後起きうるであろう、企業の人材の課題を解決するためにはどうすればいいのか?……という視点で、2023年4月1日にこの番組を始めたのが、もともとの目的であり、きっかけでした。

なので、これからも語り続けるんでしょうし、回数とか関係なく、これからも続けていくんだと思います。

それでも、ここ1ヶ月は、キャリア安全性・主体性について体系的に分解して、構造的に、体系立てて話してみよう……と思って取り組んできたので、約30回、お話してきたという感じです。

現実社会に落とし込む上では「そんなに簡単じゃないよね」

ところで、「今日、何を話そうかな?」と思ったんですけれども、結論から言うと「理屈と現実は違う」という話をしてみたいと思うんです。

「理屈と現実は違う」というのは何かというと……

頭の中で考えたことを語るだけなら、ぶっちゃけ、誰でもできるとは思うんですよね。「これからは、こういうのが大事だ」とか、「こういうふうにすべき」だみたいな、頭で考えることは、誰でもできると思うんですよ。

一方で、頭で考えたことを、現実社会に落とし込むのは、「全然違うな」っていうのが、ここ7年の経験です。「そんな簡単じゃないな」……というのが正直なところです。

なので、キャリア安全性・主体性について、約30回話してきましたが、言ってみれば「しょせん、空論」というか、「しょせん、理想論」というか。

理屈的には確かにそうだけど、現実社会に落とし込む上では「そんなに簡単じゃないよね」というのが、実際のところです。僕自身、そのことについてはよく理解しています。

これまでも、苦労の連続だった

というのも、僕の場合、2017年からサイボウズで複業を始めて、新潟……つまり、地方を拠点に、東京の会社でリモートで週2日社員という働き方をし始めました。

比較的早い段階で「これ、逆にできたらいいな」と思ったんですよね。「逆」というのは、人がどんどん減っている地方の企業に、都市部の方々が、複業のような形で関わることができたら、地方の企業にとってもいいはずだし、都市部で「地域と関わりたい」と思っている人にとってもいいはずだ、と思って。

現時点はは、この取り組みは全然できてないのですが、「もしも、こういう取り組み――要は地域複業――ができたらいいな……って、僕は2017年になんとなく妄想を抱いて、それ以来、いろんな人に話したり、取り組んできた経緯があります。

ですが、頭では「こんなふうにできたらいいな」「理想だよな」って思っても、それを実際に取り組もうと思うと、「そんなに甘いもんじゃないよね」というのが、いままでの経験だったんですよね。

なので、キャリア安全性・主体性についても、たかが、ここ1ヶ月ぐらい話してきたところで、それが実現するなんてまったく思わないし、そんな甘いもんじゃない……というか、「そんな簡単に実現するんだったら、苦労しないよね」っていうのが、正直ベースなところなんですよね。

でも、やらなければならないから

一方で、人口減少は、今後、事実として起こっていくし、そういった課題が目の前にある。それは、解決しなければならい課題です。

しかもそれは、近い将来、必ず起こる事実であるとしたときに、何もしないわけにはいかないんですよね。明らかに分かっているんだったら、やっぱり「なんとか解決したい」と。

しかも、地方の企業で、都市部の方々が複業のような形で関わることができたら、その仕組みは、地方の企業にとってもいいはずだし、いま、都市部で働く人たちにとって、これから新たな社会の中で、新たなキャリアを歩んでいく人たちにとって、間違いなくいいはずです。

また、これは企業にとってもいいはずで。いままでのように、右肩上がりの、いままでの延長上で成り立つんだったら、それはそれでいいんでしょうけど、人口減少が進む現状は、そうも言っていられない。

実際問題、社会の変化に合わせていろいろ変えていく必要があるし、変えていくからこそ、企業の発展があると思うのです。

このような状況の中で、地域複業のように、地域にとってもいいはずだし、働く人にとってもいいはずだし、企業にとってもいいはず……という、すべての人たちにとって「みんなハッピー」になる仕組みは、現実を作るのは、まだまだ難しいし、時間はかかると思います。

でも、「こうなるのが理想だよね」「こうなっていくはずだよね」というところには、僕は何の疑いもないんですよね。

なので、地域複業のような形は、現実化するのはめちゃくちゃ難しいし、頭で考えている理想と現実は全然違うんだけど、ただ、これから数年先には、地域複業やキャリア安全性・主体性の取り組みは間違いなく必要なことだと思っているので、これからも、できることをやっていきたいし、もっとも最初にできるのは、自分の考えを発信していくことだと思うので、まずはそこから始めている……というのが現在の状況です。

というわけで、今日はここで終わりにしたいと思いますが、これからも。頑張っていきますよ。頑張って続けていきたいと思います。じゃあ今日はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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