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#379 サイボウズの「ソーシャルデザインラボ」とは?

竹内義晴の「これからの働き方」、この番組は、これからの働き方、組織づくり、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

昨日はサイボウズの稼働日でした

昨日はですね。サイボウズの稼働日でした。この番組ではすでに何度もお話ししていますが、僕は「しごとのみらい」という法人を経営しながら「サイボウズ」というIT企業でも働いています。二足のわらじを履いている、という働き方です。

現在、週2日複業社員という形なので、木・金がサイボウズの稼働日なんですよね。

サイボウズの中では、2つの部署を兼務しています。1つは「マーケティング本部」というチームです。いわゆる「サイボウズを、より多くの方に知っていただく」という活動ですね。

サイボウズでは、主に「サイボウズ式」というオウンド(自社)メディアで、記事を企画したり、取材したり、自分で書いたり、編集したりしながら、サイボウズのことばかりではなく、未来に対する課題感だったり、「こうなるといいよね」といったことなど、多くの人がまだ言語化できていないことを伝える……といった取り組みをしています。

もう1つの役割・所属が「ソーシャルデザインラボ」というチームです。今日は、ソーシャルデザインラボの話をしてみたいと思います。

サイボウズ「ソーシャルデザインラボ」とは?

「ソーシャルデザインラボ」について、言葉をそのまま噛み砕いてみると、ソーシャルは「社会的な」、デザインは「設計」とかになるんですかね。ラボは「研究室」でしょうか。

一般的に「ソーシャルデザイン」と言ったら、「その問題は、こうすれば解決できますよ」みたいな簡単なもの……というよりも、社会的な課題というか「これって、どうやって解決するんだろう?」というような社会の課題に対して、人と人との関係とか、人と組織・チームの関係とか、人と地域の関係とかを創造的に考えて、よりよい方向に調整していく、というか、「どういう仕組みがあったら、この課題は解決できるのか?」ということを考えていく……というのがソーシャルデザインでしょうかね。

そこに、「ラボ」がついてるので、「実験しながら研究する」というのが、ソーシャルデザインラボです。

つまり、サイボウズのソーシャルデザインラボは「多様なチームで、より良い社会をるくる実験をする」というのがチームの目的です。

何かしら、社会の課題を感じている時……それを、一人の力で解決することって、もちろん、できることもあるかもしれませんが、できないことも結構ありますよね。

サイボウズという会社は、「チームワークあふれる社会を創る」というのが理念の会社なんですけど、理念にある通り、サイボウズは「チームを創る」のが得意なんです。

ここでいう「チームを創る」というのは、さまざまな、多様な価値観を持っている人たちが、共通のビジョンや理念に向かって、情報共有をしながら、おたがいの強みを生かしながら活動していく……という取り組みです。

ソーシャルデザインラボは、メンバー一人ひとりの関心ごとや課題感、「これって、問題なんじゃないか?」とか、「これって、もっとこうできないのかな?」とか、「こんな風にできたらいいのにな」「社会がこうあったらいいのにな」というような、「未来をより良くする芽」を見つけて、それをプロジェクトにしてやってみる……というのが、ソーシャルデザインラボです。

ソーシャルデザインラボについて、詳しくはリンクを貼っておきます。

ソーシャルデザインラボで行っているのは「育苗実験」

ソーシャルデザインラボでは、「社会課題にアプローチする実証実験」っていうのを行っています。わたしたちは、それを「育苗実験」と呼んでいます。

育苗というのは「苗を育てる」という意味ですが、育苗にはいくつかのプロセスがあります。

1つ目は、「変化を見つける」こと。それぞれのメンバーが「これが課題だな」とか、「これ、関心あるな」と思うことに対して変化を見つけること。

2つ目は、「実験してみる」こと。見つけた社会課題に対して、サイボウズの方法論であったり、あるいは製品やツールを使って、社会課題を解決するための実証実験を行うこと。

3つ目は、「共有して増やす」こと。実験したプロセスや、「こんな形になりましたよ」という成果を広く共有して、関係人口を増やすこと。

4つ目は、「提供する」こと。今後の社会がよりよくなるように、育苗実験で取り組んだ内容やエビデンスを政府や行政機関、あるいは、議員などといった方々に、その成果を提供すること。

5つ目は、「利用してもらう」こと。政策を作ることに利用されることで、社会の課題が解決につながっていくこと。

大きく分けると、こういった5つの取り組みになります。

ソーシャルデザインラボのチーム

ソーシャルデザインラボには、いくつかのチームがあります。

たとえば、地域クラウド交流会。これは、いろんな地域で「地域住民が、地元の起業家を応援する」という交流会です。

あとはですね。「ワクワクするチームの学び場をつくる」という取り組み。子育てや子どもの不登校を経験したメンバーが、従来の学校の枠にとどまらない「ワクワクする学び場」をつくるという取り組みです。

ほかには、災害が発生した時に情報を共有しながら、スピーディーに支援をする「災害支援チーム」や、支援やヘルプが必要な子どもたちの情報を共有して、虐待が起こらないようにする「虐待防止チーム」。

それ以外にも、「先生方の働き方改革をしよう」とか、「障害者を支援しよう」とか、「カーボンニュートラルを進めよう」とか、そういった取り組みがあるんですけど、その中で僕は「地方創生、共創」という取り組みをしています。

ということで、今日は10分経ってしまったので、明日も「ソーシャルデザインラボとは何か?」という話をしてみたいと思います。

では、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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