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#483 ベテラン世代のキャリア

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちらです。

えっとですね。今回から数回にわたって。ベテラン世代のキャリアについて話してみようかなと思っています。今日はその序章という感じです。

なぜベテラン世代のキャリアについてお話ししようかなと思ったかというと、いくつかの理由はあるんですが。総じて、一言でまとめると、片や人口減少で人材不足になると言われている一方で、片や、ベテラン世代のキャリア形成がうまくできていない。

本当は、様々な活躍ができるはずの人たちが、そうではない状況に置かれている……という課題認識です。

僕ね、しごとのみらいでは、企業における職場づくりやコミュニケーションの研修や講演を行わせていただいているんですよね。その中の1つのテーマとして、近年は世代間ギャップが多いですけどね。

講演の依頼は、直接ご連絡いただくケースもあれば、研修会社のような皆さんと交流させていただいているところもあります。

先日、研修会社の方とお話をしたんですよね。そこで、聞こえてきた声として、ベテラン世代のキャリアの話がありました。「いろいろと問題があるんじゃないか」って。

たとえば、ベテラン世代のキャリアに関して、いろんな企業から講演や研修の依頼があるそうです。「ベテラン世代のモチベーションを上げるためには、どうすればいいか?」みたいな依頼が、結構あるといいます。

でも、「モチベーションを上げる」という依頼自体が、ベテラン世代に対して正しい解釈なのか? そもそも、ベテラン世代はモチベーションが低いのか? というところに「すごくモヤモヤする」と。

僕はいま、53歳です。世の中的にはベテラン世代だと思います。ベテラン世代の当事者として、「モチベーション研修をやる」ということを自分ごととして捉えたとき、「あなたたちはモチベーションが低いので、モチベーションを上げてください」みたいに言われてるような感じがしますよね。

それは、キャリア教育として正しい姿なのかな? という感じがします。

そこで、これからお話ししていくのは「ベテラン世代のキャリアを、どう形成するのか?」といった話ができればいいなと思っています。

だからといって僕自身は現在、ベテラン世代に対して、キャリアに関する研究をしているわけではありません(仕組みはつくりたいと思っています)。

ただ、当事者の1人として、「ベテラン世代のキャリア形成として、こういったことが必要なんじゃないかな?」と思っていること、感じていることについて、お話していこうかなと思っています。

もしも、これをお読みの(お聞きの)人事やキャリア形成に関する仕事をされてらっしゃる方がいらっしゃったら、一緒に考えられたら……と思っています。

今日の話はこれで終わりにします。

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