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#300 キャリア安全性・主体性を深掘る28ー難しいけど試行錯誤しよう

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


これまで、キャリア安全性・主体性についてお話してきました

これまでですね。キャリア安全性・主体性についてお話をしてきました。いままで、27回お話をしてきているんですよね。まぁまぁ、長く話してきましたね。1ヶ月近くですもんね。

いままで、3つの資本ということで、「人的資本」「金融資本」「社会資本」の観点でお話をしてきました。

昨日は金融資本についてお話をしましたね。

金融資本については、これまであまり取り上げてきませんでした。なぜかというと、キャリア安全性・主体性に関して、僕は「企業で、どんな取り組みができるのか?」という観点でお話ししてきました。

金融資本である「お金を増やす」とか、「金融資産を増やす」ためできることって、何かなぁと考えた時、「企業ができること」という観点では、金融資本って、できることは限られるな~って、話をする前はなんとなく思っていました。

というよりも、金融資本を増やすためには、人的資本……つまり、スキルが増えること。そして、社会資本……つまり、人とのつながりが増えてこと。この、人的資本と社会資本が増えれば、結果的に仕事が増えて、結果的に金融資本は増えていくので、金融資本については、これまで話してこなかったんです。

でも、安心して暮らすためにはお金は大事

だけど、キャリア安全性が「将来、このまま歩んでいけばきっと大丈夫だ」「このまま成長していけばきっと大丈夫だ」と思えるためには、スキルや人とのつながりの前に、やっぱり「安心して暮らせる」ことが大事です。

そのためには、なんだかんだ言ってお金も大事だから、昨日は、金融資本についてお話をしました。

金融資本を増やす1つの選択肢が「複業」

金融資本の安全性という観点では、1つの選択肢として、複数の収入が得られる複業は、少なからず、僕にとって「将来もきっと大丈夫だ」って思える上では、結構重要なウエイトを占めています。

そこで、昨日は改めて、金融資本についてお話をしてみました。

金融資本を増やすために、「財産を増やすテクニック」とか、そういうことではなく、昨日は、複業することで、複数の収入源があることによって、「将来も安全だ」「安心だ」と思えるよって話は、やっぱりあるな~と思います。

でも、企業ではたらく人にとって、複業はまだまだ高いハードル

僕自身、複業しているので、金融資産に対する大切さについては実感しているし、「確かに、大切だよな」とは思いつつ、一方で、複数の収入源を得るということを、企業が、社員のみなさんに対して、実際にできる環境を育てていくためには、まだまだ課題はたくさんありますよね。

なので、「まだ、難しいことはたくさんあるな」とは思ってます。

単に「複業できますよ」みたいな制度をつくったところで、すぐに働き出せる人は、それほど多くはないですよね。

もっとも、以前と比較したら、複業マッチングサイトみたいなものはたくさんできました。

でも、キャリア安全性みたいな観点で捉えた時に、単に「金稼ぎで複業する」のと、やっぱり「人とのつながり」とか、「ご縁」とか、自分がある程度「これだったら、自分でも稼げるぞ」「スキルがあるぞ」と思えて、初めて「将来も安心だ」と思えるのだと思うんですよね。

こういった状況を、企業の中で育てていくためには、まだまだ課題があるというか、そもそも、企業で働いてる人は、いままで副業してきていないから、自身の経験値としては当然ないわけで。

企業ではたらく人たちの中で、どうやって「自律的な社員を育てていくか?」っていうのも、そもそも、企業で働いている人たちは、自身の経験として、自律して働いた経験がないわけですからね。

そのなかで、社員のみなさんを育てていく、キャリア安全性を高めていくということ自体に、難しさはあるんじゃないかというのが、まだまだ実態だとは思いますね。だから、できることは限られるとは思います。

しかし、人口が減少するのは決定事項

ですが……これは何度も言い続けてきていることですが、今後、人口減少社会になっていって、働く人が限られていくことになります。そうすると、「働くことを共有する」「労働をシェアする」という考え方が、きっと大事になってきます。

そうしていかないと、企業がもたなくなっていきますからね。

だから、今後は企業の社会的な責任としても、個々人がいままでより長く生きるこれからのキャリア形成としても、今後はやぱり、それぞれの人がさまざまな活動ができるとことが、すごく大事になってくるのは、もう、5年とか、10年経たないうちに重要な意味をなしてくると思っています。

「労働をシェアする」という、複業のような形でシェアする働き方は、今後は必然だと思います。

ただ、そんなに心配はしていない

ただ、仮にいま、それが整っていなくても、そんなに心配しなくても、必要なところから、必要になっていくんじゃないかとも思っています。なぜなら、人は間違いなく減っていきますからね。

必要なところから必要なっていくので、いまから過度に心配しなくても、どこかしらで必ず、対応しなければならない日が来ます。

コロナ禍になったとき「今後、どうなっていくんだ?」って思いましたけど、必要に応じて、テレワークのような働き方ができる会社から変えていきましたよね。

目の前の課題は改善の種だから、目の前に何かしらの課題が出てくれば、そういった働き方が自然に広がっていくと思うので、そんなに心配はしていません。

ですが、会社で「新たな取り組みをしよう」と言った時には、相当、試行錯誤は必要なんじゃないかなと思います。

実務家として、これから必要なことを考え続けたい

僕はそういった制度とかは作ったことはないけど、働いてる側の立場は実践しています。なので、働く側の気持ちはわかります。

あとは、キャリア自律するためには「何が必要なのか」という部分も、自身の経験値としてはあるので、そういった経験値のところは、いろいろ話したり、「こういうことをやっていけばいいんじゃないか?」みたいな話を、経験値から語ったり。そういうことはできたらいいなとは、思いますよね。

これは、フリーランスの方が複数の仕事をしている世界と、ここで話している世界観は全然違うと思う。企業に所属しながら「どうやって次のステージに行くのか?」っていうのは違う世界だと思う。

あと、こういった、働き方の変化を個人に委ねてしまうと、できる人とできない人が出てきてしまう。でも、企業で取り組むというのは、個人に委ねて、できる人とできない人で差をつけるのではなく、できない人も、できるだけできるようにしていくっていうのが、企業の力、組織の力だと思います。

そういったこと自体は、僕には何もできないのですが、いま、企業ができることについて、関心がある人たちと情報交換をしながら、「どうやって変わっていったらいいのかな?」とは思います。

というわけで、キャリア安全性・主体性について、これまで27回お話してきました。また、何かのきっかけがあればお話してみたいと思いますが、それでも、体系的に話してはきたので、どこかしらでまとめたりはするかもしれませんが、いったんは、今回で区切りにしようかな? と思っております。

じゃあ。今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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