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朝井さんにまたやられました。 『何者』は心の内側をえぐられるような感覚でしたが、本書は視界の外から殴られて、自分のなかの「おめでたさ」をあぶり出されてしまったような感覚です。 誰もがマジョリティとマイノリティをあわせもっており、つまるところグラデーションの違いでしかないのかもしれません。 わかりあえなさに折り合いをつけていくことが、「明日死なないこと」なのかもしれません。 そして想像力の有限性に自覚的になることが、その第一歩なのかもしれません。