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「青田」は「刈って」はいけません

これは使い方を間違いやすい慣用句です。

特に就職・採用に関する記事では、企業が学生に対して早くから内定を出して人材を確保しようとする行為を「青田刈りが始まった」などと誤って書いてしまっている記事が散見されます。

大学1年生からインターンに行くなど、採用の青田刈り化が進んでいると感じています。

出典:三菱電機がポスドクの任期付き採用を始めたワケ、仕掛け人に聞く狙いと想い | TECH+(テックプラス)

これは「青田買い」の間違いなのですが、私も自信が無くなってきたのでWikipediaを見てみました。「青田買い」の項に「青田刈り」も説明されていましたので引用します。

青田買い(あおたがい)とは、農業においては、その年の稲の収穫前に収穫量を見越した上で先買いすること。本来は先物取引の一種である。
このことから転じて、企業が新入社員の採用を行う場合に早い段階から学生に対して内定を出す、不動産において新築未完成の建物を購入するなど、「現状ではなく将来性に期待して対象を押さえておく」という意味で用いられることがある。
<中略>
似たような言葉に「青田刈り」が存在しており、青田買いと混同されていることがあるが意味は異なっている。
青田刈りの元々の意味は、敵方に兵料を調達させないために、青い穂が実っている収穫前の田から穂を先に刈り取るという戦国時代の戦術である。

出典:青田買い - Wikipedia

と、ここまで書いておきながら、とっさに間違えてしまいそうな言葉です。

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