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花のある暮らしで街を彩るということ

花の生産をしていると花の苦しみを感じる時があります。みなさんを前に、こんな事を書くと本当は良くないかもしれないけど、今日は、大切な事を伝えたいので僕の本心を書きたいと思うのです。

もちろん、咲いている花を綺麗だなぁと思う事がほとんどで、今なんかは温室の中は
パンジーやビオラの花が咲き乱れ、見える美しさだけでなく甘い香りや日差しと共に感じるきらきらとした空間全体の美しさは、体がじんわりと癒される感じがするほど、心が震えます。

しかし、その心が震えるという感動の中に、育種の思い通りにいかないもどかしさや、季節外れの温かさに焦る気持ち、それこそ生産を始めて重ねられてきた様々な思い出が花の苦しみとなって同居している事を感じるのです。

誤解の無いように補足しておくと、生産した花を楽しみにしてくれている人の顔を思い出して勇気つけられたり、花の美しさに、「絶対に綺麗な状態で届けてみせる!」という元気を貰うことも多々ありますし、お客様から頂く嬉しいメッセージは、スタッフ一同日頃の苦労が喜びに変わる瞬間でもあります。

さてさて、そんな花にまつわる花の心情、みなさんは、どうですか?

表には出せない自分の気持ちを花を通して感じたり、はたまた、花の向こうに大切な人の笑顔を思い出してホクホクしたり、そんな事ってありますかね。

花の楽しみ方というか、花の心への響かせ方みたいな事って人それぞれですよね。
そんな色々な人にもそっと寄り添える「花」ってやっぱり素敵だなと思う次第です。

タネニハプロジェクトでは「自然で美しい花のある暮らし」を創るという想いで、皆さまの日常に花をお届けしています。その中には2つの願いが込められています。

1つ目は、花の癒しで、少しでも皆さまの苦しみが喜びに変わります様にということ。
2つ目は、皆様の暮らしが花で彩られ、その暮らしが広がり町が綺麗になっていきます様にということ。

僕は、花を楽しむ秘訣って、「誰かのために」というエッセンスを少し入れる事だと思っています。花を育てるって毎日水やりしたり、暑い日なんかもお手入れする事もあると思うのです。その時に、この咲かせた花は誰かの元気に繋がっていると思うと不思議とエネルギーが湧いてくるのです。

これは、僕たちが農園で生産している中で実践している事なので間違いありません。
家の通りに面した所に花を植えて、自分も他の人もついでに町も一緒に綺麗にしていきませんか。

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