論理的に考えるということ
ソフトクリームを食べていないAくんが、Bくんを見ています。
Bくんが、ソフトクリームを食べているCくんを見ています。
この場合、「ソフトクリームを食べていない人がソフトクリームを食べている人を見ています」と言うことができるでしょうか?
(1)言えます。(2)言えません。(3)わからない
答えは(1)ですが、残念ながら人間は直感的に物事を判断してしまいがちなので、Bくんがソフトクリームを食べているかどうか書かれていないから、(3)わからないという答えを選んでしまいがちです。
場合分けをして考えてみましょう。
まず、Bくんがソフトクリームを食べている場合、「ソフトクリームを食べていないAくんがソフトクリームを食べているBくんを見ている」ので、答えは(1)になります。
つぎに、Bくんがソフトクリームを食べていない場合、「ソフトクリームを食べていないBくんがソフトクリームを食べているCくんを見ている」ので、やはり答えは(1)になります。
すなわち、どちらの場合でも「ソフトクリームを食べていない人がソフトクリームを食べている人を見ています」と言えるので、答えは(1)です。
このように、少し落ち着いて論理的に考えると明確に答えのわかる問題も、人間は面倒くさがりなのでざっくりと安易に(3)わからない といった答えを出してしまいがちです。
日頃から、そういった間違った判断をしないように気をつけたいものです。
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