オススメの昆虫本
昆虫採集に再燃して今年で5年が経ちます。
特にタマムシ、鳴く虫、蝶をメインに採集・飼育しています
そんな中で何冊かの昆虫関連本を購入しました。
今回は、その中でも役立った本をご紹介します。
タマムシの生態と飼い方――環境が悪いと長生きするヤマトタマムシの研究
タマムシの飼育方法(産卵、累代飼育含む)であればこの一冊。
寧ろタマムシに関して詳しく書かれている本は、一般的に買える書籍では、これしかない。
著者がタマムシをどう集め、飼育し、繁殖させたのかが書かれている。
長い研究の末、独自に見つけた飼育・繁殖方法は圧巻される。
生態も書かれているので、タマムシ採集時に参考になる。
但し、採集に関しては詳しく書かれていないので注意。
著者は自ら採集ではなく、ある方法でタマムシを集めている。
またタマムシと言っても書かれているのは、ヤマトタマムシに関してのことで、それ以外のウバタマムシなどに関しては書かれていない。
鳴く虫(キリギリスやコオロギ)の捕り方・飼い方に特化した本。
写真は少なめだが、どのような場所に生息しているか、活動時期や時刻、捕まえ方、鳴き声、飼育方法などが書かれている。
私もこの本のお陰でウマオイを捕まえることができた。
またカンタン、カネタタキ、キンヒバリ、クサヒバリ、ヤマトヒバリ、カヤキリ、そしてコロギスの存在を知った。
寧ろ知らないことが多過ぎた。
今までコオロギの幼体としか思わなかった虫、外で鳴いていても気にも留めなかった鳴く虫の声を意識して聴くようになった。
但しケラ、クチキコオロギクビキリギス、ツユムシ、ハネナシコロギス、など掲載されていない虫も多く、鳴く虫全てが網羅されている訳ではない。
また著者は関西在住なので、基本は近辺で採集できる物が対象となっている。
北海道や沖縄などに生息する鳴く虫に関しては書かれていない。
鳴き声から調べる昆虫図鑑ーおぼえておきたい75種 パソコン用CD付き
CD付きで鳴く虫の声が録音されている。
上に紹介した本に載っている鳴く虫だけでなく、イナゴ、バッタ、セミなど音を発する虫が75種180声以上収録されている。
鳴く虫にまつわるエピソードが写真付きで紹介されているので、広義の鳴く虫に興味がある人にはオススメの一冊。
図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで
上で紹介した本では書かれていない内容も多く興味深い。
・鳴く虫の名所
・鳴く虫の鳴き声位置を把握する「音源プローブ」
・写真付きでのビーティング法の紹介
・トラップを仕掛けた採集方法の解説
など興味深く実践したくなる内容が多い。
値段は5000円以上と高いが、鳴く虫がどんな場所に生息しているかイラストでリアルに分かりやすく描かれている。
イラストは本当に綺麗でうまい。
また鳴く虫だけでなく、その近辺に生息している他の昆虫や蛙、鳥なども描かれている。
鳴く虫に関しては別ページで、生態などをイラスト付きで説明している。
個人的にコロギス好きはチェックすべきだと思う。
P.88-91でコロギスやハネナシコロギスがどこにいるのか探してみて欲しい。
その難しさに気付くはずだ。
イラストで見つかりにくいのだから、リアルではもっと見つかりにくいということが実感できるだろう。
以上の5冊になります。
どれも素晴らしい本です。
私がタマムシと鳴く虫に興味があるので、ジャンルが集中していますが。
ガチで採集や飼育をしたいならば、最初の2冊がオススメです。
タマムシの生態と飼い方――環境が悪いと長生きするヤマトタマムシの研究
虫の生態を知ったり、鳴き声や姿を楽しみたいのであれば3,4番目がオススメです。
鳴き声から調べる昆虫図鑑ーおぼえておきたい75種 パソコン用CD付き
図鑑 日本の鳴く虫 コオロギ類 キリギリス類 捕り方から飼い方まで
図鑑はイラストは綺麗ですが、ある程度虫の知識を入れてから見ると、もっと楽しめると思います。
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