【美術note】『成川美術館』元箱根
箱根芦ノ湖、元箱根港の目の前に『成川美術館』がある。
箱根神社の大きな赤い「一の鳥居」の前に、美術館の立派な門構えがあり、そこから坂道をずっと上った高台に美術館の展示室はある。結構な坂なので、徒歩で行かれる方には坂道の横にエスカレーターも設置されている。
現代日本画を中心に四季に合わせて、年4回の展示替えが行われる。
今は「山本丘人(やまもときゅうじん)」の展覧会が催されていた。展示室には、深紅の花を咲かせた椿の大樹を描いた作品があったが、その大きさは、高さ2m、長さ12mの、通常の屏風より大きい壁画のような作品で、縦長の展示室の長い方の壁一面を使っていた。
この作品は10枚のプラチナ箔の上に描かれた作品で、深紅の花びらと深い緑の葉を銀のプラチナが引き立てている。うーむ、見事!
日本画の作品もさることながら、高台にある成川美術館は、入り口を入ったつきあたりにあるラウンジからの景色が絶景だ。美術館ではあるがこの景色を目的に来る人もきっと多いだろう。展示室には作品に並んで「窓」があるが、その窓の景色も作品の一部に見える。
ラウンジの横に階段もあり、庭園にも出られるようになっている。ガラス越しからも外からも景色を楽しめるようになっている。
芦ノ湖、箱根神社の湖に浮かぶ赤い鳥居、そしてその後ろにある富士山。
素晴らしい天気にも恵まれて、心が洗われた。ちょうど、元箱根港に海賊船が入ってきた。
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