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「温泉いつ入る?」 「今でしょ!」

私、温泉大好き人間です。そこで、今回は温泉の話。
「日本秘湯を守る会」という、秘湯温泉宿のネットワークがあります。
1975年、当時の(株)朝日旅行会社長であった岩木一二三氏により設立されました。
そもそもの発想は、共同でPR用パンフレットを作ることだったそうです。
それが冊子「日本の秘湯」となって発刊されたと、同誌の編集後記に記されています。

設立当初は38軒でしたが、今では200軒近くまで発展しています。
会員宿には、「日本秘湯を守る会」と書かれた大きな提灯が掲げられています。
もっとも、秘湯といっても、昨今は、本当の秘湯は少なくなりました。
道路が良くなったおかげで、玄関近くまで車で行けるところがほとんどです。
法師温泉・長寿館(群馬県)、高峰高原・高峰温泉(長野県)、乳頭温良・鶴の湯(秋田県)、玉川温泉(秋田県)等々、メジャーな宿も多くなりました。
旅行会社のツアーを受け入れている宿もあります。

マスコミにも結構取りとりあげられました。
人気の宿は、容易に予約もとれません。
休日の日帰り入浴では、これが秘湯かと思わせるくらい人か押し寄せています。
混浴も結構残っていて、長寿館では、JRのフルムーン旅行のポスターに使われた浴槽や、鶴の湯でよく紹介される大きな浴槽も混浴でした。
もちろん、男女別の浴槽も用意されています。

高速道路のおかげで、秘湯に限らず、日帰り温泉にもかなり遠くまで出掛けられるようになりました。
高速道路休日1000円時代には、東北道は那須の「芦野温杲」、関越道は越後湯沢の「貝掛温泉」、上信越道は小諸の「あぐりの湯こもろ」等々まで、頻繁に遠征しました。

埼玉県内にも、泉質の良い日帰り温泉があります。
百観音温泉(久喜市)、玉川温泉(旧玉川村)、白寿の湯(神川町)などが私のお気に入りです。
宮沢湖温泉 喜楽里 別邸(飯能市)も、雰囲気に惹かれてよく訪れます。

百観音温泉は、仮建家のころからのつきあいです。
当時は時間制限なしで、一日いても500円でした。
湯に浸りながら本を読んでいる人が居たり、長湯で湯あたりした人を担いで出したこともありました。
遠く千葉から毎週通っている人もありました。

風呂は「よしず屋根」の露天だけ。
休憩室はなく、風呂を囲むように脱衣スペースがあるだけといった具合で、設備は整っていませんでしたが、かえって風情があって良かったように思います。
今の混雑状況からは想像できない、静かでゆったりできた当時が懐かしい、百観音温泉です。

現役時は休日しか行けなかった温泉ですが、 毎日が休日となってからは、「温泉、 いつ入る?」、「今でしょ!」ということで、 気軽に日帰り温泉に出かけています。
結構、結構、コケコッコ~な今の私です。

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