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作品撮り15年やってみていい作品を作るための方法論とコツをまとめてみた。

どうも、広島の美容室、Legare/Emma by Legareのクリエイティブディレクター。LDS(レガーレデザインスクール)のアドバイザー兼カメラマン。オンラインサロン[撮影四方山話]オーサーをしている木村です。

今日はこれから撮影を始める方や、撮影しているんだけどなかなか形にできない方にクリエイション歴13年美容師さんの作品撮りのカメラマン歴7年の僕が作品づくりのメソッドをご紹介。

とはいえあくまで僕の方法論でこれが正解という訳でありません。正解はたくさんあると思うので一つのメソッドとして作品撮りに悩まれてる方や初心者の方は真似してみてください。

最初にお伝えしたい事があります。初心者でもいい作品を作るコツ

最初はとにかく真似しよう

そして

できるだけお金をかけよう

この二つです。この二つをやっていけば高確率でいい作品が出来ると思います。ではどうゆう事なのか、撮影における要素をひとつずつ説明していきますね。撮影におけるおおきな要素は以下の6点になります。また決めていく順番もこの順番になります。

1.モデルさんの選び方 2.イメージを決めよう 3.カメラマンに依頼しよう 4.衣装はどうやって決めるの? 5.ヘア作りのポイント、どこから始めたらいいの? 6.メイクを考えよう。

1.モデルさんの選び方

あなたはかっこいい作品が好きですか?かわいい作品が好きですか?かっこいい作品が好きならそのモデルさんのSNSなどあさってフィードにかっこいい作品がたくさんあればオッケーです。

かわいい作品、世界観(イメージととらえて大丈夫です)が好きであればかわいい作品のモデルをそのモデルさんがたくさんしていたらOKです。

両方好きなら「今回はこっち」と決めてしまいましょう。そこが決まらないと何もはじまりません。

2.イメージを決めよう

この時にありがちな事がかっこいいモデルさんに依頼したのにかわいいイメージを引っ張ってきたり、逆にかわいいモデルさんなのにかっこいいイメージを引っ張って来る事があります。もちろんマッチするわけがありません。

当たり前かと思われますがいがいと当たり前のことは忘れがち。かっこいいモデルさんにはかっこいいイメージをさがしましょう。

イメージは雑誌から探してもいいし、コンテストのアーカイブからでもよし。SNS、ピンタレストなど。またはネットから探したり写真集からもありです。

コンテストに出す場合は最初はコンテスト作品やピンタレストのヘア作品などから探しましょう。

コンテストに出すのだからコンテスト作品をオマージュすれば良いと思います。パクリになると心配や不安があるかもしれません。大丈夫です。そのまま作っても同じにはなりません。

イメージフォトの場合は写真集やフォトグラファーのサイト、SNSなどからネタ探しをしたら良いと思います。ヘアカタは最初は好きなサロンさんの真似でいいと思います。

「オリジナルは模倣から生まれる」と言います。

僕も一時期すごくパクリ、真似は嫌っていたのですが今は考えが変わりました。記事の冒頭にある[最初はとにかく真似しよう!!]とゆう事です。

この時に気をつけないといけないのがかっこいいけど可愛さのある作品を作りたい。など、抽象的かつ曖昧な想いにとらわれること。

たしかに違和感をつくることはだいじだと思います。ですがまずは統一されたイメージを持つ、そして共有することがだいじです。

後述のヘアの項目で書いていますがまずどんなイメージが作りたいか統一された世界観をもちましょう。

3.カメラマンに依頼しよう

自分で撮るのもいいですがいきなり百戦錬磨のカメラマンさんと同じ土俵で勝負するなどなかなかに高いハードルです。

ましてや初心者となるとヘアメイクで手一杯になって当たり前。

美容師なのだからヘアメイクに集中したら良いのです。あれこれやったら大変なのはなんでも同じです。

そして撮影してもらったカメラマンさんの手法をパクりましょう(とうとうパクりと言ってしまいました)敬意を持ったパクリはオマージュといいます。[最初はとにかく真似しよう!!]です。

こちらもモデルセレクトと同じ。好きな作品を撮ったカメラマンさんや、そのカメラマンさんのSNSのフィードなどをチェックして依頼しましょう。

ここまで書いて

「モデルさんもカメラマンさんも依頼するなんてお金が足りません!!」とゆう声が聞こえて来そうです。

解決するのは簡単です。

働きましょう。今は売手市場。売れてる美容師さんの真似をできることから真似ていきましょう。2.3年も続けれれば撮影費用なんてすぐ捻出できます。

もしくは普通に撮影用貯金しましょう。

それでも他にお金をかけたい場合は、モデルさんに関してはハントとゆう手段もあります。お金かけたくなければ労力をかけるしかありません。足と時間を使うべきです。もちろんSNSの活用も。

また例えですが夜行バスで行くのか新幹線や飛行機で目的地へ行くのか。時間とはお金なんです。

4.衣装はどうやって決めるの?

次は衣装です。こちらも簡単。結果出してたり好きな世界観を作っているスタイリストさん、衣装さんにお願いしましょう。

SNSで簡単に見つける事ができます。

リース(借りる)とゆう手段もあります。地元のショップで探してみましょう。

ただ衣装の場合必ずしも必要だとは限りません。ヘアメイクにフォーカスするために衣装なしで撮影することもままあるからです。

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例えばですがこちらの作品も衣装は使わずチューブトップのみです。影を使っているからですね。

ここで犯しがちな間違いがイメージはしっかり衣装があるイメージ画像なのに撮影では衣装なしでしようとしたりします。

まず違う世界観になります。そして『あれ?なんか違う。。』ってなります。

そこを気をつけて頂いて、お金をかけれない場合衣装の場合は自作する。とゆう手があります。

古着など格安で購入したものを切ったり貼ったり、いろいろ組み合わせたりなどできます。

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こちらの作品がそうです。古着屋で900円くらいのタートルに黒のチュールを適当に首に突っ込んだもので。2000円もかかっていませんがJHAにノミネートされています。

女性スタッフに手伝ってもらって(お礼はする事!)自作してみましょう。ファッション専門学生の子に依頼するのも手です。

高級感のある衣装などは自作ではなかなか難しいものの縫い目やホッチキスで止めているところなど写真では質感はなかなか伝わりづらいのもあります。

決して衣装を軽視するわけではない事をここに念を押しておきます。

ではヘアメイクに移る前にここまでのまとめ。

○まず好きなイメージのモデルさんから決める。○そのモデルさんに合うイメージを探す。○そのイメージに合う写真を撮るカメラマンさんを探す。 ○高級感のある衣装や独特な衣装は衣装さん(スタイリスト)さん。そうでなければ自作で!!

5.ヘア作りのポイント、どこから始めたらいいの? 

今まで準備したイメージ、かつモデルさんに似合いそうなヘアーを探す。

ここで注意ポイント。自分のテイストをくわえたいあまりや、触っているうちに迷走し出して質感やフォルムの見せどころをぐちゃぐちゃにしてしまう事です。かくゆう僕もよくなります。。。

そのヘアの見せ所はどこなのかをまずフォルムでとらえる。そしてイメージと違う質感にしない。(例:シャープなイメージなのにヘアだけふわふわでかわいいなど)

例えばですが

オレンジを出したいのにブルーを大量に混ぜたら濁るしオレンジじゃなくなっちゃいますよね?補色くらいにしときましょう。

クリエイションは自己表現なのでもちろんどう作ろうが自由なのですが、見せたい対象がある場合(お客様や、審査員様など)自分が見せどころがわからない作品が相手に伝わることはほぼない。と思います。

逆に伝えたい相手に伝われば外野が何言おうがオールスルーで問題ないと思います。最初は上手に作ろうとしなくていいので見せどころをしっかり作ってください。やってくうちに上手くなります。

いいですか?まずフォルム。ディテールにこだわりすぎるとフォルムが見えなくなります。木を見て森を見ずってやつです。フォルムと質感。最後にディテールです。

追記:現状コンテストではウィッグ(かつら)作品より地毛の方が評価が高い傾向はありそうです。

6.メイクを考えよう。

こちらもモデルさん、カメラマンさんと同じです。できればプロにお願いした方がいいです。自分の想定以上のことをしてくれることも高確率であります。なんなら相談して頼っちゃいましょう。

カメラマン、スタイリストさんもそうですが依頼の時に気をつけないといけないのが、しっかりとイメージを持っている事が大事です。伝わらないと相手がプロでも困ってしまいますし、イメージから何から全てプロ任せになってしまうとそれこそ果たして自分の作品?とゆうことになってしまいかねません。

カウンセリングだと思うと少し分かりやすいかもしれません。

またしても「モデルさんもカメラマンさんもメイクさんも依頼するなんてお金が足りません!!」とゆう声が聞こえて来そうです。。。

足りない場合は仕方ありません。身内にお願いしましょう。メイク内容、写真の撮り方次第ではメイクもアヴァンギャルドなメイク、ハイクオリティなメイクが必要とは限りません。

※こちらも念押ししておきますが依頼できるようなら依頼した方がいい作品ができる可能性はぐんと上がります。

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こちらの作品たちはメイクは習ったものの専門ではない女性スタッフにお願いしたものです。

こちらは専門でプロに(こちらもスタッフではあるんですが、、、)お願いしたもの。

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モデル、カメラ、衣装、メイク。全てにおいてそうですがプロに依頼しない場合。クオリティやらアイディアの違いになると思います。もしあなたが素晴らしいアイディアがあっても表現できないのであれば宝の持ち腐れになってしまいかねません。

技術が必要なものなんかはプロにお願いしましょうね(技術が必要なメイクは塗り物や顔に綺麗な線書いたり、文字を書いたりなどです。)

ですが技術を競う競技会ではないので、必ずしもプロに頼んだものが結果を出すとは限りません。自分で見よう見まねで撮ったものなどが結果を出すこともあります。あくまでよりいい作品に対する近道ができる。

ぶっちゃけ、モデルさんと写真と衣装、メイクが良ければもうそれなりにいい作品になります。

アイディアの豊富さやクオリティなどに近道はありませんがお金で解決できるところはしちゃう感じです。プロの仕事を見て学ぶことで引き出しが増えますしね。

と、考えるとプロに頼むメリットは。

ハイクオリティな作品になりやすい。プロの仕事を見ることで自分の引き出しが増える。

デメリットは

お金がかかる。スケジュール合わせるのがなかなかたいへん。探すのが大変。

といったところでしょうか。予算を上手に使いましょう。

それではヘアメイクまとめ

○ヘアも模倣から。見せたい作りたいとこのフォルムはしっかり作る。ディテールは最後に。質感は作る女性像から離れないようにする。○メイクもできればプロにお願いする。できない場合プロでなくても表現可能なメイクを探す(クオリティ(塗りムラや綺麗な線など)ヘアよりメイクが強くならないようにする

もう一度、順番から

1.モデルさんの選び方 2.イメージを決めよう 3.カメラマンに依頼しよう 4.衣装はどうやって決めるの? 5.ヘア作りのポイント、どこから始めたらいいの? 6.メイクを考えよう。

作り方のポイント

○まず好きなイメージのモデルさんから決める。○そのモデルさんに合うイメージを探す。○そのイメージに合う写真を撮るカメラマンさんを探す。 ○高級感のある衣装や独特な衣装は衣装さん(スタイリスト)さん。そうでなければ自作で!!
○ヘアも模倣から。見せたい作りたいとこのフォルムはしっかり作る。ディテールは最後に。質感は作る女性像から離れないようにする。○メイクもできればプロにお願いする。できない場合プロでなくても表現可能なメイクを探す(クオリティ(塗りムラや綺麗な線など)ヘアよりメイクが強くならないようにする

長文、乱文、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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