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評価されるべきは使った時間の短さ / 2018/03/26モーニングCROSS出演まとめ

<オープニング:トップニュース>

堀『外は本当に華やかなんですけれども、国会の方は政治が混乱中ということですね。松浦さん、いかがですか?』

自分『見通し自体がなかなかパッとしませんよね。忖度の問題とか、それぞれ発言があったのかどうなのかという問題が多岐にわたっているので、一つ一つシンプルに物事を見ていった方がいいかなという感想です』

堀『いったい誰が何の目的で指示を出したのか?ですよね』

自分『それが起きないようにするためにはどうすればいいか。例えば今「忖度があった」みたいな話がありましたけど、忖度が起きるような環境や人事の問題があるじゃないですか。そういう問題があるんだったら、それをどう解決すべきか?というのはもう少し案としても出てきてほしいなと思います』

堀『確かにね。国会での議論に責任追求しながら、その改善のための追求というのはしてほしいですね』

自分『じゃあ未来はどうすればいいのか?という話も加えてほしいなと思いますよね』

<朝駆けヘッドライン>

堀『高校生のスピーチも立派ですし、キング牧師のお孫さんも出てきて、銃規制の強化を訴えていましたけれども。松浦さん、いかがですか? 全米、世界中にいろんなデモが広がっていますよね』

自分『そもそも論として、僕はツールの規制というのは好きじゃないんですよ。すぐモノが悪い、手段が悪いみたいな話になる。ただ、基本的に銃は暴力のツールなんですよね。暴力のツールだからこそ、その暴力がいけないというのは世界中どこでもそう(いう認識)であるのならば、ちゃんと制限していく必要がある。「いわれのない暴力をなくすために規制自体は必要である」というロジックからすれば、今トランプ大統領も言いましたけど、規制してしかるべきものなので、どんどんアピールして欲しい。一般社会においては必要ないものであることは確かだと思うので、それはやめていくべきだと思いますね』

堀『僕もそれに同意なんですが、残念ながらトランプさんをはじめ、銃推進派の皆さんは「銃が悪いんじゃない。銃を使う人の方が悪いんだ」「銃に罪はないんだ」ということを訴え続けているから…』

自分『なかなか進まないですよね』

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堀『これまでオバマ政権下でもサンディフックなどでの銃乱射事件があって、そのたびに(銃規制を求める)運動が起きるんだけれども、政治・ロビー活動が盛んで、なかなか法規制が進まなかった』

自分『やっぱりツールというところに対して商取引が発生して、そこに圧力がかかってしまうというのがありますからね』

▽その他、紹介されたニュース
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<今朝のイチメン>

堀 『(2020年を)「首相が目指す憲法改正の施行年」と掲げているんですけど、どうなんでしょうか。どう思います? 松浦さん』

自分『今、注目が森友(問題)の方に向いてしまっているのは事実ですし、その不安感を解消しないと前に進まないというのは、話の流れとしては分かるところはある。順番としては、森友(問題)を何とか…という言い方はおかしいかもしれませんけど、長く続いてしまっているので、早く解決してほしいなとは思います』

堀『こうやって考えると、やはり財務省うんぬんよりも、この国の文化の中に「文書に残す」という意識が極めて低いんだということが感じられますよね』

自分『だからこそ、その課題解決のためにどうすればいいですか(という話)。電子化の話も実際、すでに行われていますけれども、もっと密に行われていくような流れになった方がいいと思います』

堀『昨日はここで宇野常寛さんが「役者のITリテラシーが低すぎる」という話をしていて。「全く後ろ向きだ」という話もしていました』

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にしゃんた『やっぱりアメリカって面白い国だなと思いますね。トランプもいれば、オバマさんみたいな両極の人を送り出せる国の幅と言うんですかね』

堀『松浦さん、いかがですか?』

自分『(にしゃんた氏の発言から)振れ幅はあると言いながらも、やっぱり圧力はかけ続けるというシナリオ自体はオバマさんも「そうであるべき」みたいな発言をしている。ある意味、アメリカという国としての態度はぶれていないという風にも見た方がいいかなと思います』

堀『確かに。オバマさんは経済政策に関してもTPP推進派でしたけれども。アメリカに利益を誘導したいという思惑もあったし、いつだってアメリカンファーストというのはあるのかもしれないですね』

自分『そうですね』

堀『松浦さん、いかがですか?』

自分『表現の問題ってあると思いますし、実態と違うと思うんですよね。実態と違うと思うんだったら変えるべきだと思います。単純に迷い人であるならば「迷い人」という風に表現するとか、やり方もあるとは思うんですけどね』

堀『でも今、介護の現場の話を聞いていても、どちらかというと「各家庭でやってくださいね」という自助の部分が多くて。これからの認知症時代に耐えられるかな』

自分『言葉の問題もそうなんだけど、解決策を(考えた方がいい)。前にこの番組でもやったと思うんですけど、ツールによって靴にGPSを仕込んですぐに見つけやすくするというような課題解決の方向で結べばいいだけだと思います』

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堀『僕も先日、50代から獣医さんになった男性の方にお会いしましたけど、希望が持てますし。キャリアチェンジをいくらでもできる社会であってほしいなと思いますよね』

自分『そうですね。だから年齢でそういう話をするのではなくて、やったことで評価されるべきだと思いますし。やったことで今回評価されて、ニュースになったわけだから』

堀『「88歳だからすごい」という話ではなくて、この研究をこういう形でやられたんだ、というところに目を向けるべきだと?』

自分『目を向けるべきだと思いますね』

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堀『皆さん、あります? このタイミングで何かを学び直すとしたら、こういった未来を描きたいというのは』

自分『もう1回ちゃんと日本の歴史を学び直したい。理系の人間なので。今一度、歴史とか文系を学び直してみたいなと思います』

堀『アメリカでの先行事例として、中部の保守的なある州では議員の方からクレームがついて「性教育はやるな、禁欲を説け」と。そうした結果、かえって望まない妊娠やさまざまな性感染症の問題などが深刻化したというケースが随分前にありました。未だにやっているんだなと思って。この時の感覚だと、僕はあまり同意できません。松浦さん、いかがですか?』

自分『僕もそういう意味では同意できないですね。概要だけ聞いていたら不適切とは言えないと思いますし、この手の問題はやっぱり現場が一番苦労しているはずなので。現場の苦労から生み出されて「こうすべきだ」という風になっているものを、昔決められた文書、昔、それぞれの人が体験していた流れから判断するのは危険だと思います』

堀『そうですよね。「あなたのその言葉、本当に正しいですか?」と突きつけたいけど』

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堀『でも、なかなかオープンに語りづらい雰囲気はありますよね』

横塚『日本はそうですよね』

自分『そうなんですけど、それでもやらなければならないかなというのは、この問題を見ていたらあると思います』

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宮瀬『(性教育を)やってらっしゃる家庭と、しない家庭があるじゃないですか。その(性教育を)しない家庭に関して言ったら、学校の方でしっかりやってもらわないと触れる機会がないですよね』

自分『学校はほとんどの人が通過する場所であるんだったら、家庭よりも教育のタイミングでやった方がいいかなとは思いますよね』

<オピニオンCROSS①>

自分『いわゆるサラリーマンである私。4月から社会人生活20年目ですよ。結構長くなってきたなと。現場とかマネジメント、あと経営もかじったりとかあるので、今一度このテーマにしてみたんですけど。「裁量労働制を導入した方が残業時間が短くなると思ったら、そうではありませんでした」みたいな話なんですけど。もちろんデータが間違っていたから導入をやめるというのはそうなんですけど、そもそも生産性が悪いのはどうにかしなきゃならないですよね。データとしては「OECD加盟国の時間あたりの労働生産性」、ずらーっと見ていくと日本は20位』

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OECD加盟諸国の時間あたりの労働生産性(2016年/35カ国比較)
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出典元:https://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2017_press.pdf

出典:公益財団法人 日本生産性本部

堀『イギリスやイタリアに後塵を拝していますし、これだけ経済規模のある国だったらもっと効率を上げたいし』

自分『今は20位。じゃあ「かつてはどうだったの?」という話をすると、時間あたりの順位の変遷ですけど、20位だったという風に言っているんですけど、ずっとここら辺(20位前後)なんですよね』

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主要先進7カ国の時間あたり労働生産性の順位の変遷
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出典:公益財団法人 日本生産性本部

堀『変わらないんだ』

自分『変わらないんですよ』

堀『えっ! 1970年代から変わらないんですか。位置付けが』

自分『ずっと変わらない。上がったり下がったりとかはあるかもしれないですけど、ずっと変わらないような状況。もちろん名目ベースで見たりとか、いろんな切り口によって少しは上がっているんじゃないかという話もあるんだけど、トータルで見た時にはやっぱり数字としてはあまり良くないと。名目と実質労働の(データ)もあるんですけど、名目で見たって実質で見たって、主要国から見ればやっぱり低い方ではあるという流れになるんですよね』

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OECD諸国における労働生産性の水準
名目労働生産性の水準 実質労働生産性の水準
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出典:OECD.Statをもとに厚生労働省労働政策担当参事官室にて作成

堀『イタリアの皆さんとか、きっちりお休み取りますしね。欧米の皆さんもサマーバケーションなんて言ったら「随分休むねぇ」と羨ましくもなりますけれども』

自分『メディアの世界でもそうじゃないですか? アメリカのメディアでも、休む時は本当にガツッと休んだりしますからね』

堀『時間通りにパッと帰ったりね』

自分『だからといって、僕も20年間サラリーマンをやってきた身からして、裁量労働制を単純に入れたら(残業時間が)長くなると思います。そもそも日本の働き方の話でいうと、残業を積み放題で働き詰めになるというのは分かるんですよ。なぜかというと、日本は過程重視かなと』

堀『どういうことですか?』

自分『頑張ったことを評価する』

堀『あー、そうなんだよね。結果よりも…』

自分『「よく頑張ったね」「頑張って徹夜しよう」「頑張ってなんとか明日まで仕上げよう」「良くしていきましょう」。どこまで良くするの?「とにかく頑張ろう」「明日の12時締切、そこまで頑張りましょう」みたいな形になってしまうんですよね』

堀『僕も昔、上司に言われた一言がすごく僕の長時間労働に効いたんですよ。それは何かと言うと、「こういう時にいないやつは、あれだな」って言ったんです(笑)』

自分『ね! ダメだって(笑)』

堀『「いつでもいなさい」と擦り込まれましたもん』

自分『そのマインドチェンジって、現場の人がチェンジするだけじゃなくて、マネジメント層とか経営層とかを変えていかなきゃいけないんですよね。早く(仕事が)片付いたら「今日は帰っちゃいます」と言える職場にしないと、そもそもダメだと思うんですよ。そうしないと、政府はトップダウンで解決する仕組みを議論しなきゃいけない。だって厚生労働省とか、ああいう省庁の皆さま方も答弁用の資料を作るのに徹夜しまくりじゃないですか』

堀『超・長時間労働現場でしょ』

自分『そういう風になるんじゃなくて、きっちりと個人が時間をコントロールできる仕組みを考えるべきだと思うんですよね。それができた上で、裁量労働制を入れれば時間効率よく働けると思うんですよ』

堀『何からやっていけばいいんでしょうね?』

自分『本当は制度から変えていくべきだと思うんですけど、「ボトムアップでどういう風に変えていくか」というのもできること。それぞれにできることから考えなければいけない。時間を長く使うことが評価されると思わず、短く使うことが評価されなければいけないかなと。例えば、最近だとこういうのがありました』

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「Amazon Alexa」渋谷の居酒屋に導入
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堀『お、来ました。「Amazon Alexa、渋谷の居酒屋に導入」』

自分『導入したら、音声アシスタントで飲み物を注文できるんですよ。そうすることで、スタッフの労力が50%下がった。ちょっとでも、こういうテクノロジーとかツールを使うことによって時間効率を下げることができる、というのをやればいいんですよ。一番よろしくないのは、前任者をそのままそっくり引き継いで、考えることなくやってしまうこと。確かに、考える時間がないからコスト・時間はゼロなんですよ。そこだけを見れば効率が良いのは確かなんだけど、時代はどんどん進化して時間を短くするツールがたくさんあるんだから、個人個人で時間を短くするような意識をまずボトムアップで持つこと。怖がらないこと』

堀『確かに』

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時間は長く⇒短く
評価されるべきは短さ
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自分『ボトムアップで、自分が働く環境を自分で変えることができる。だからこそ時間は長く使うのではなくて、短く使うことを常に意識する。当たり前の話なんですよ。当たり前の話なんだけど、さっき堀さんが言ったように上司とかが「やっぱり、ここにいないやつはダメだよな」とか、そういうちょっとした一言が時間を長く使うみたいな話になっちゃうんですよ』

堀『めちゃくちゃ怖かったですもん。どんなに頑張っても、いないだけで「ダメ烙印」を押されるのかと思ったら怖かったですね』

自分『怖くなっちゃいますよね。そうじゃなくて「いや、違うと思います」と。評価されるべきは時間の短さだというのは、一人一人持つこと。そうすることで、ボトムアップで変わると思いますし。それが伝わって、上からトップダウンでも伝わるような流れになることがまずは重要かなと。そこから裁量労働制の話をしましょう、と思います』

堀『まよさん、いかがですか? 今の話を聞いて』

横塚『私、前職で会社員だった時に有給を100%消化して…』

堀『素晴らしいね』

横塚『かつ、減給してまで休みを取ったりしていたんですよ(笑)。これは全然、主張することではないんですけど。それでも会社としては「やることをやっていれば(いい)」ということで評価は上がったりしていたので』

堀『(やることをやっていれば)いいよ、って? あ、そう!』

横塚『元々の会社がウィルゲートという会社なんですけど、そういう会社ってやっぱり少ないと思うんです。松浦さんが言っているような考え方をいろんな会社が取り入れていくというのは、すごく重要だなと感じました』

堀『ありがとうございました』

<オピニオンCROSS②>

紹介された書籍:
佐藤尚之 著『ファンベース ─支持され、愛され、長く売れ続けるために』

<オピニオンCROSS③>

にしゃんた『この前、うちの子が「“かぜねつ”ができた」と言って。学校に行って「“かぜねつ”ってなんやねん」と、からかわれて帰ってきましてね。やっと嫁が気付いたんですけど「かぜねつ」というのは口内炎のことで。福井弁なんですね』

一同『えー!』

堀『北海道で言います? かぜねつ』

自分『いや、言わない。ニュアンスで上の3つ(※「早よしね」「だいてやる」「~ちゃった」)はたぶんそんな感じなんだろうなと思うけど、単語が違うと全く分からなくなっちゃいますからね』

※「早よしね」…早くしなさい(福井弁)
 「だいてやる」…出してやる、おごってやる(福井弁)
 「~ちゃった」…「~した」の丁寧語(山口弁)

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堀『地元の好きな言葉ってありますか?』

自分『北海道だと、やっぱりイントネーションが違う。だから「そだねー」とかはイントネーションの違いなんだけど、でも(地元に)帰ったらそのイントネーションの違いで、同じ言葉なんだけど「あ、帰ってきたんだな」と思うんですよ』

<今週の予定>
堀『松浦さん。1週間、ご覧になってどのニュースが気になりますか?』

自分『堀さんが言われたプロ野球開幕、今どんどん盛り上がってきてる…』

堀『今、盛り上がってますね』

自分『今年はどんなシーズンになるのかなって。野球、まあまあ好きなので楽しみにしています』

堀『僕も週末、古田敦也さんと一緒だったんですけど。古田さんと新幹線に乗る間、ずっと喋っていて。ヤクルトは負けているのに、ものすごく観客動員数を増やしたということで。すごいことだよ、と。何が秘訣だったかというと、神宮球場を開放して他の対戦相手も含めて「どうぞどうぞ、グッズも売っていいし」という改革をやっているんですね』

自分『それで言うと、まよさんがさっき言った「ファンベースのコミュニケーション」がどんどん増えているんだなと。去年、僕も西武ライオンズの試合を見に行って実感しました』

堀『しかも、にしゃんたさんが言うように、地域を大事にするようになったのが大きかったみたいです』

<エンディング:みんなの意識調査!>

堀『結果はこうなりました。優先すべきは「森友問題収束」1533票、圧倒的。「憲法改正」も1071票ということになりました。明日の証人喚問も大変見どころです。今日もいろいろお伝えしましたけれども、いかがでしたか?』

自分『僕は改めて時間を大事にしてほしいなと思いますし、年齢とかじゃなくて。さっきの藤井(聡太)さんの話も含め、もちろん若いんだけど「4連覇した」という事実の方が大事なわけで』

堀『そうですよね。中身で見る癖を持ちたいですね』


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!